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再び  作者: ユアサヒトミ
7/16

第7話 卒業

いよいよ卒業式が始まる。やっぱり僕の頭の中は麻美しかいない。正直なところ、式辞とか答辞なんてどうだっていい。卒業証書貰ったのだから早くしてほしい。問題は卒業式が終わった後。どうやって告白するかだ。でも式が終わった時の曲に涙が出た。

♪♪~

何でだろう?全く何もしていないのに何で?皆を見たらクラスの半分以上が泣いていた。貰い泣きではないだろう。グスッ...。




「優希、泣くなよ。」

塁、お前は何故泣かない?それ以上に小学校の時からの苦しいことが涙になって止まらない。だから塁に言い返せない。

「あれ?卒業メッセージ見てみろよ。DJ明日香から来ているぞ。」

僕は涙を抑えてメッセージを見た。

“優希君へ 悔いを残すな!それとプロの世界で待っているよ。(^o^)”

「何だよ、優希にかよ。」

「嬉し…。」

やっと言葉が出たよ。そう思いながら教室に戻った。



「皆卒業おめでとう。先生嬉しいよ。」

そんな話は全然頭に入ってこない。後ろに麻美がいるのかドキドキする。

「...それでは解散。」

今だ。

「麻美少し時間大丈夫か?」

と言ったとたん先生が信じられない発言をした。

「そうだ、熊谷。先生と一緒に職員室に来てくれ。」

ふざけるな!後ろで塁が心配そうに見ている。

「ごめんね優希。」

と言いながら麻美は先生の所に行った。はぁ?何で?何でこうなるの?落ち込んでいる僕に凛が僕の腕を引っ張り...。

「屋上行くよ。」

と言って僕は連れて行かれた。



屋上には僕と凛だけ。空気読んでくれたんだ。

「優希、もう麻美ちゃんの所には行かんといて欲しいねん。」

何言ってるのだ凛。

「意味が分からない。」

少し間が開いた後僕にこう言った。

「正直、優希と麻美ちゃんが羨ましかった。2人は私から見てお似合いやで。ううっ...。」

泣いているの?

「でも私は優希とずっと一緒におった。私、自信持って言えるよ。...愛してる。」

えっ...。

「あんたが悩んでいるところなんて見てられへんかった。私の方が優希を幸せに出来る。...ずっと一緒にいて欲しい。」

こ...告白された…。少し時間をおいて答えた。

「凛、気持ちは嬉しいよ。でも俺には麻美しかいないんだよ。麻美に対しての気持ちは“好き”だけではないんだよ。“結婚したい”と思っている。それくらい愛しているの。だからごめん...。」

凛は涙で顔がグチャグチャ。

「はよ行きや。麻美ちゃん帰ってまうで。...ありがとう。応援してるで。」

「分かった。ありがとう。」

僕は凛を1人にして麻美の所に行った。



職員室にいるだろうと思い中に入った。

「先生、麻美は?」

「熊谷なら10分前に帰ったぞ。」

「はーーーーーーーーーーーー。」

その場から動けなかった。

「大丈夫か原田?」

もう涙は出ないし麻美にも会えない…。明日香さん...ごめん。何にも出来なかった。悔い残しちゃった。

後悔しか残らない義務教育でした。   続く

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