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再び  作者: ユアサヒトミ
4/16

第4話 とんでもないことをやってしまった

野活も終わり、僕たちは小学校6年生になった。凛が僕と麻美を隣の席にさせた。本当にお節介。そしてこの時期は修学旅行。でもその日はラジオ収録だ。その時からかな?僕はタレント活動を辞めたいと考えていた。

パラパラッパパーン♪♪“みなさんこんにちはDJ明日香です。今日は原田優希君をゲストにお迎えしていきます。”

「最近優希君良い顔して来ましたね。恋愛顔ですか?」

「正直に言うと少し恋愛モードです。」

「どういう子が好きなのですか?」

「隣の人ですかね。」

「やっぱり好きな人いたんだね。その子聞いているんじゃないの?」

少しだけ聞いていないだろという思いがあった。

「今日皆修学旅行でいないんですよ。」

今頃皆修学旅行楽しんでいるんだろうなー。



修学旅行の夜であろう時間に塁に電話を掛けた。

「もしもし塁かー。」

「優希、お前何してるんだよ。」

「何って?」

「ラジオ聞いたぞ。お前、麻美のことラジオで言っただろ。」

そんなはずはない。

「ちょっと待て。何で知っているんだよ?」

「クラス中で騒ぎになっているぞ。」

「とりあえず後で掛け直す。」

電話を切った。

凛は?凛なら対処してくれるはずだ。凛に電話を掛けた。

「もしもし凛?麻美は?」

「麻美泣いてる…。あんたラジオで何言ったん?」

冗談ごとではないようだ。

「とにかく話は帰ってから聞くわ。」

手から自然と汗が出てきた。



翌日学校に行った。クラス全員が僕を変な目で見てきている。そんな中、麻美が教室に来た。

「……………」

何も言えない。

「原田、電話だ。」

先生に呼び出された。

1件目は事務所で、2件目は家からだった。

「もしもし社長。」

完全に怒られる。

「何故ラジオであんな発言をした?」

「腹はくくっています。」

「タレント辞めるってことか?」

小学生にしては大きすぎる代償だ。

「辞めます。」

僕はどれだけの責任を取るべきなのか?



次の日僕は、麻美に屋上に呼ばれた。少し間が開いた後、麻美が言った。

「何で私なの?」

「何でって…。」

「もう話したくない。だからお願い、もう関わらないで。」

そう言って僕の前から去って行った。

終わった…。なんてことをしてしまったんだ。

タレント活動も恋の方も何もかも失った。   続く

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