SIDE STORY 凛ver
私の名前は関凛。関西出身の小学生や。小学校3年生の時にこの街に引っ越しをしてきた。優希と同じマンションに引っ越しをしてきて、優希にはたくさんお世話になってん。そのおかげか私の初恋の相手が優希や。小学校3年生の時に優希に初めて声かけられた時の話。
「君誰?」
「わ...私は、凛...やで。」
「訛ってるけど何で?」
それは聞かんといてや。
「関西から転校して来てんで。」
「そうか。ならこれから一緒に学校に行かない?」
「あ...ありがとう。」
私の初恋や。それは彼がタレントだからということではない。最高に嬉しい。でも優希にとって私にとって麻美は最大の敵になった。
中学校の卒業式。私は決めていた。絶対に優希に告白したる。優希は確実に麻美に告白をしよる。せやからその後を見計らって…。
「皆卒業おめでとう。先生嬉しいよ。」
前の席にいる2人を見て、2人は“何を考えてんねんやろ”と思った。
「...それでは解散。」
優希を待ったろ。その時先生がこう言った。
「そうだ、熊谷。先生と一緒に職員室に来てくれ。」
チャンスや。今いく。
「屋上行くよ。」
結果は惨敗。優希には麻美しかおらんことや。これからは2人を応援したろ。
高校に入っても麻美とは3年間同じクラスだった。
「凛?優希に彼女出来たかな?」
「おらんのちゃう?」
「凛はフラれたか…。」
「ええねんて。好きなんやろ優希のこと。」
「中学校の卒業式で告白したかった…。今でも...好きだから。」
「彼女はおらんみたいやで。私の分まで幸せになってな。」
私は麻美の肩をポンと叩いた。 凛ver終わり




