11/16
SIDE STORY 麻美ver
私、熊谷麻美。小学校5年生の普通女子。恋愛なんて到底無理かもね。5年生になる今日、クラス替え。まあ期待はしていないけどね。
キーンコーンカーンコーン♪♪
確か隣の人、タレントさんだよね。私とはつり合わないかー。
「おはよー。」
声かけられちゃったよー。
「えっ…、あっおはよー。」
あれ?何でだろう?私この人と結婚するかもしれない。勘でここまで頭が働くなんて。でもとりあえず何か話しなければ。
「いつもTV見てるよ。頑張ってるね。」
「ありがと。」
「優希くんって呼んでいい?」
馴れ馴れしかったかな。
「い...良いよ。だったら俺も麻美って呼ぶから。」
これが私と優希の最初の出会い。声かけてくれてありがとう。
今は野外活動の夜のコテージ。凛と恋愛トークを満載中。
「登山中に優希と何があってん?」
「私が疲れてたから付き添ってもらってただけ。」
「顔が赤いでー。」
正直あの時楽しかった。彼と出会えて良かった。
「本当のことを言うとな私、優希が好きやねん。」
「えっ?」
「幼馴染やねん私ら。」
何だか少しだけ胸騒ぎがした。
「麻美ちゃん、負けへんで。」
空気を呼んでくれたのは建前だったのか。その翌日、優希は仕事で帰ってしまった。少し悔いが残る野外活動だった。 続く




