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再び  作者: ユアサヒトミ
10/16

最終話 ずーと一緒

麻美の告白をして2年が経った。僕は民放キー局のアナウンサーになることができた。祝賀会じゃないけどパーティを仲間内で開いた。

「目標が叶ったね。原田アナ。」

明日香さんが心から祝ってくれた。そもそも明日香さん主催の祝賀会だ。

「まだ早いですよ。内定の段階ですから。これから練習しっかりしなくちゃです。」

「何や優希、麻美のことは忘れたんか?」

パーティには凛・塁そして何故か千尋先輩がいた。あれ麻美はどこに行ったの?

「忘れる訳無いだろ、婚約者なんだし。」

「ほんまにおめでとー。」

凛は笑顔で言った。そして僕の腕を引っ張り小さな声で言った。

「家のことは大丈夫なん?」

「もう大丈夫だよ。縁は切ってきた。」

「ならええねんけど。まあ幸せになってな。」

明日香さんがマイクを持って話を始めた。

「皆さんステージのご注目ください。熊谷麻美改め原田麻美さんのウェディングドレスのお披露目です。どうぞ。」

ステージの横から麻美が出てきた。綺麗なドレスだ。僕は結婚するんだなと改めて実感した。麻美はマイクを持って話し始めた。

「皆さん、私は優希と結婚で来て幸せです。こんなに私を愛してくれる人は優希だけです。優希ーーーーーー。大好きーーーーーーーー。」

僕は躊躇なくこう言った。

「俺は愛しているぞーーーーーーーーー。」

幸せになります。



その夜、2人で小学校の時の教室にいった。

「懐かしいね。俺の席確かここだな。」

「ということは私はその隣。」

2人で笑いながら席に着いた。

「これからアナウンサーの仕事で生活に負担を掛けるけど、俺を支えてくれ。」

「分かりました。あなた。」

“あなた”だとさ。照れるなー。

「ここまで来るのに10年掛かったね。」

「俺はこれでいいと思うよ。10年があったから結婚できるわけだし。」

「そうだね。大事にしてよね。」

「ああ。」

“愛しているよ”と呟きながら麻美を抱きしめた。   終わり

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