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ある日の始まり
二人の出会い。
「…あ」
「なに」
「…これは君のか?」
「あ、うん。ありがと」
「…」
「じゃ」
「あ、待っ」
「なに」
「名、前を教えてくれないか」
「ななしのごんべい」
「…な、なし?」
「うそ」
「だよな」
「雪、白井雪」
「しろいゆき…?」
「しらいゆきだよ」
「反則だ……」
「?」
「俺、片倉孝」
「…こう?」
「そう、孝。覚えといて」
「なんで」
「覚えておいてほしい」
「わかった」
「雪、って呼んでもいいか」
「いいけど」
「ありがとう」
「どういたしまして?」
「じゃ、また」
「うん、また?」
「これから、宜しく」
「…よろしく?」
そんなある日の始まり。




