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Number6

「・・・え?」


「す、昴・・・。お前・・・」


朋香と翔太は、美羽と昴の『プリクラ2人で2ショット大作戦!』を実行した。

内容は、撮る直前になって朋香と翔太がしゃがみ、美羽と昴の2ショットを撮るというもの。

だが直前になって、昴が朋香の腕をひっぱり翔太以外の3人で撮る形になってしまったのだ。


「お、おい。昴?何かあったのか?」


翔太は冷や汗をかいている。作戦がバレたのかと思ったからだ。

美羽は、本当に何が起こっているのか分かっていない。

昴は今も、朋香の腕を握っている。


「あ、あの・・・昴君?」


朋香は、焦っていた。翔太と同じく作戦がバレたと思ったからだ。


「・・・・・・もう少しうまくやれば?」


昴が沈黙を破ったと思ったら、朋香にとって気に障る事を言う。


「な・・・っ!」


朋香は、反論しようとしたが、気が動転していて何も言えなかった。


「は、離してっ!」


朋香は、手をふりほどいた。

すると、翔太は朋香を美羽と昴から離れたところに連れ出した。


「おい!もしかして、作戦がバレたのか!?」


「そんな分けないよ!だって、めっちゃヒソヒソ話しで作戦立てたじゃん!美羽も気づいてなかったし・・・」


「だよな・・・」


2人は、話し合ったが結局原因は分からず、ゲームセンターを後にした。

もちろんプリクラは最後まで撮った。


「で?次はどこに行くんだ?」


「うーん・・・。やっぱ、王道にカラオケ・・・かな?」


また2人は作戦会議をしている。

今度は、昴に聞こえないよう慎重に・・・。


「もうカラオケか!?」


「うん。その次は、映画・・・」


「お前・・・金使うことばかり言うなよな・・・」


と、2人が作戦会議をしていると、


「ねぇ?何話してるの?」


「「え・・・?」」


美羽が話しかけてきた。

確かに、朋香と翔太が作戦会議をしている最中は、美羽と昴は暇だ。


「べ、別にー?さーて、映画いこー!!」


朋香は、カラオケのつもりだったのに、間違えて映画と言ってしまった。

すると、翔太が何かジェスチャーしている。


ちょ・う・ど・い・い・じゃ・ん


(・・・何が?)


そう思ったが、朋香は翔太の意図を察した。


(そうか!私と翔太が同じ、美羽と昴が同じ映画にすれば!!)


[ナイス!翔太!!]


[だろ?]


2人は美羽と昴には理解できないジェスチャーで会話をしていた。


さてさて!


そうなるかな????

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