Number2
「はぁ~・・・」
朋香は悩んでいた。
もうすぐ夏休みで教室がギャーギャーうるさいから、校内で一番大きい木の下のベンチで。
そこなら少し通行人が通るくらいで静かな場所だから。
「昨日はあんな事言ったけど、何をどうしよう・・・?」
そう思った時、一人の男子生徒の声が耳に入ってきた。
「おい、朝比奈~。起きろ~!!!」
(ん・・・!?朝比奈!?ま、まさか・・・っ!)
朋香は『朝比奈』と聞いたとたん勢いよく振り返り、木にぶつかった。
「あだっ!!!」
あまりの痛さに、変な声が出てしまった。
その声で、朝比奈とその友達が朋香に気づいた。
「な、なんだ?この女・・・」
1人の男子生徒が私をのぞき込む。
見知らぬ生徒だ。
もう1人いるが、朝比奈の姿がない。
いるのは、知らない男子2人だ。
「あ!コイツは・・・!!」
男子生徒の1人が朋香を見て驚いている。
そして、その男子生徒はこう言い放った。
「昴に公開告白したヤツだ・・・!!」
「マジかよ・・・。コイツが!?」
2人は私の顔を見ながらあーだこーだ喋っている。
(私は、告白なんかしてないっ!!!)
そう、朋香は心の中で思った。
「あ、あの~、私は、朝比奈君に告白なんてしてませんからっ!」
一応初対面なので、礼儀には気を使った。
「え・・・?でも、恋人いるか聞いたんだろ・・・?」
「こ、恋人がいるか聞いただけで、好きなんて一言も・・・」
朋香は思った。
もしかして、私が朝比奈に告白したと全校生徒は勘違いしているのだろうか・・・?っと。
そう思うと、恐ろしくなる。
「にしても、やっぱ双子だな~。2人ともめちゃモテじゃん・・・。うらやましいぜ・・・!」
(ん・・・?双子?)
朋香は気になり、うらやましいとか何とか言っていた男子生徒に聞いた。
「双子って・・・どういう意味ですか?」
男子生徒は顔を見合わせる。
「そっか~!!朝比奈たちって似てないもんな~!!双子なのに!!」
(え・・・?)
「実は、コイツと朝比奈昴は双子!」
「え?そうなんですか!?・・・・・・・・・そうだ!あ、あなたの名前は・・・?」
朋香はとっさに名前を聞いた。
双子と言うことは、ある程度お互いを理解しているはず・・・!
誕生日プレゼントに何をあげればいいかとか、
好きな弁当のおかずなど、本人に直接聞かなくても分かるじゃないかっ!・・・と。
「俺・・・?俺は、朝比奈翔太。お前は?」
お前と言う言葉にカツンときたが、絶えた。
「わ、私は、中谷朋香です。」
(ってか、何で私だけ敬語!?朝比奈の双子って事は、同い年だよね・・・!?)
そう思ったとき、『告白したヤツ!』とか、『恋人いるんだろ?』とか『うらやましい』とか、
さっきからうるさい男子が、かってに名乗ろうとしてきた。
「俺の名前はね~」
(お前の名前はどうでもいい・・・!!!)
「結構ですっっ!!!!」
「そ、そんな~・・・。やっぱり翔太だけずりぃ!!」
朋香ははっきり断り、翔太のクラスを聞き、別れた。
だが、結局、うるさい男子は『俺は・・・近藤健だぁぁぁぁ!!!』と名乗ってきた。
(どうでもいいんだけどなぁ・・・)
なんか、自分でもごちゃごちゃに・・・。
一生懸命書いたんですっ!




