Number17
「・・・あ、あのさ~」
「・・・何?」
「ち、沈黙やめない?」
朋香は、昴といるだけでも息苦しいのに、沈黙となると、もっと息苦しい。
そんな中から、早く逃げ出したいため、朋香が沈黙をやぶった。
2人は、順調にいろいろなアトラクションに乗っている。
「・・・別に、話すことなんかないし」
「そ、そりゃあ・・・」
朋香は反論出来なくなり、黙る。
すると、昴は朋香にすかさずこういう。
「そっちが沈黙してどうするんだよ・・・」
「どう?」
「ええ・・・結構良くなりました」
「・・・そう、よかった」
優斗と美羽は、まだ休憩中。
優斗が、人が苦手なためベンチで休憩しているのだ。
「・・・優斗君って、人が苦手なんでしょ?私が一緒にいて、大丈夫?」
「・・・・・・?そう言えば・・・。美羽さんは大丈夫なのでしょうか・・・」
すると、美羽は笑って
「そんな都合のいい話なんてないよ~」
と言い、優斗の方を数回叩くのだった。
「わぁ~・・・綺麗な眺め~!!」
「そうだな」
雪と翔太は観覧車にのっている。
「あ!朋香ちゃんと昴君!」
「え?どこ?」
雪が、上から朋香と昴を見つけ指を指す。
翔太も気になり雪の方に近寄る。
「お?本当だ」
(しょ、翔くん!!ち、近いよぉ~!!!!!!!!!!!!!)
と、雪は心で叫びながらポーカーフェイスをしようと頑張る。
「あいつら、ああ見たら恋人じゃん」
「・・・・・・・・・」
雪は黙り込む。
それを見た翔太が雪に問いかける。
「どした?」
「・・・私達も、恋人に・・・見えるのかな?」
「・・・は?」
雪は、翔太の少しぬけた声で我に返る。
「な、なんでもないの!!!!ちょ、ちょっとした・・・冗談・・・」
雪は否定したが、誰が見ても無理しているようにしか見えなかった。
翔太は、下を向き静かに告げる。
「俺は・・・俺は出逢ったときから、お前を・・・」
「え・・・?」
さて・・・うふふのふ




