表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/19

Number15

「ん?メール・・・?」


ある日の夜、朋香に一通のメールが届いた。

美羽からだ。


「・・・・・・はぁ」


朋香は、ため息をついた。

すぐそばにあったコーヒーを飲み干した後、メールを読む覚悟をした。


「・・・よしっ!」


(えっと・・・。)


『朋香。案の定ふられた。まぁ、同然だよね・・・。あんまり話したことなかったし。親しいとも言えなかったし。・・・これまで、いろいろしてくれてありがとう。』


(・・・ふられた・・・?)





「朋香ちゃん!今度、遊園地行かない?」


雪が朝っぱらから楽しそうに話しかけてくる。

朋香は、このイヤな気分を少しでも和らげるにはいいと思い。


「うん。行こうか。」


「チケットはね~、3枚あるんだけど。2人で1枚だから、6人行けるよ!」


朋香は6人と聞いて、このメンバーがふと出てきた。

朋香、雪、美羽、昴、翔太、優斗だ。

正直、今の朋香には、いいメンバーとは言えないが、チケットがもったいないと思い、誘おうと雪に提案した。


「うん。いいよ!」


案の定OKした。


(お金ないけど・・・いいか・・・。何もかも忘れて、楽しもーっと・・)


その後、優斗は最初は断ったが、最終的にOKしてくれた。



そして、2週間後。


「遅い!翔太!昴!」


「ご、ごめんごめん朋香・・・。昨日塾で疲れてたんだよ・・・」


朋香は、いつも子変わらない態度で接するように心がけることにした。

美羽にも。もちろん昴にも。


「今日は、楽しみましょう!」


雪は張り切っている。

遊園地は、あまり来たことがなかったのだという。


「ねぇ」


美羽が今日、初めて口を開いた。

その内容は・・・


「はい、わりばし!これで1人2組になって、どこが一番多く回れるか競争しよう!」


いつもどうりの美羽に見えたが、朋香と一緒で忘れたいんだろう。


「この割り箸には、番号が書いてあるから!はい!引いて!」


みんなは、順番に引いていく。

結果は、朋香と昴が1、雪と翔太が2、美羽と優斗が3になった。

美羽と優斗とは以外な組み合わせになったものだ。


「よっしっ!タイムリミットは、午後6時!よ~い・・・始め!」


美羽の合図と共に、どの組も動き出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ