1.パンの国の王様とその家族
ここは、世界で一番美味しいパンが食べれるというパンの王国。
王様自らが、パンの学校を作り、パン職人になりになりたい人であれば、身分を問わず、誰でも無料で学校に行け、パンの作り方を学べるという国でした。
王様には、綺麗な奥さんと可愛い娘、そして可愛い息子が一人づつおりました。
先ずは、最初に王様一家を紹介しましょう。
パンの国の王様の名前は、ホットケーキ1世。
毎日、朝早くから王様の仕事を始め、それが終わると、国に住む貧しい家庭にパンを届けている心優しい王様です。
昔は、とっても怠け者で、病気になりそうなぐらい太ってましたが、ある事件がきっかけで、心を入れ替え、今は、とても働き者になり、家族や国民からも愛されている王様です。
但し、本人は内緒にしてるつもりですが、美味しい物が大好きなとても食いしん坊な王様です
そして、王様を支え、一番助けているのが王様の奥様、パフェ王妃です。
パフェ王妃は、もともと平民出身でしたが、とても頭が良く、史上最年少で大臣になるほどでした。
パフェ王妃は、実はもともと好きな男性の理想像は、マッチョで爽やかな笑顔の男性でした。
その為、王様と初めてあった時、それとは正反対の王様をちっとも好きでは有りませんでした。
なぜならその時の王様は、怠け者で、ほとんど自分の部屋から出ない、食べる事がだけが好きな、体重が100キロ以上もあるおデブちゃんだったからです。
そんな二人が、ある事件をキッカケに、協力する様になり、王様は怠け者から、働き者へ変わり、いつの間にかオデブちゃんを卒業し、最後には、なんとなんとパフェ大臣の心まで射止めてしまったのです。
やがて、二人は結婚し、その後、二人の可愛い子にも恵まれました。
最初に生まれたのが、プリン姫です。
プリン姫は10歳、パフェ王妃の子ども時代にソックリな可愛いお姫様です。
動物が大好きで、ソフトという白ネコを飼っています。
その次に生まれたのが、アラモード王子です。
アラモード王子は8歳です。お城の人達から王様の子供時代によくソックリだと言われております。
優しい気持ちを持った男の子ですが、チョット怖がりです。
幽霊の話や、高い所が大の苦手で、意気地が無いと、パフェ王妃やお姉さんのプリン姫から何時も怒られていました。
4人の家族は、忙しい生活の中でも、毎日一緒に食事を取り、仲良く過ごしておりました。
しかし、そんな平和な家族に、ある災いが近づきつつありました。
それは、ある春の日の夕暮れに、召使いの不注意から始まったのです。
王様と王妃様の結婚するキッカケの事件は、短編 パンの国の王様 にて書いております。もしご興味持たれましたら、お読み頂ければ幸いです。