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54.キャラが強すぎませんか!?

そうと決まったら、さっそく行動あるのみ!

モンチラちゃん達を回収して、急ぎ足で村に戻った。


ガレットは今どこかな……?

通りすがりの第一村人?のモンチラに尋ねてみる。


『キュッ?』

農作業の帰りだろうか、麦わら帽子にスコップみたいな

農具を持っているグレーのモンチラが立ち止まってくれた。


「ガレットが何処にいるか知らない?」


『キュッ……、キュっ!? キューキュー』

身振り手振りで一所懸命何かを伝えようとしてくれている。


(可愛い……。ひたすら可愛い……が……

うん、全く何言っているかわからん……)


そんな心結の困惑を察知したのだろう、幼体モンチラが

かわりに答えてくれた。


『キュッキュ…、キュゥウウキュ?』


『キュっ!』


どうやら話がまとまったらしい。

道はきいたから俺たちが案内するぜ!

と、幼体モンチラ達がドヤ顔で心結をみていた。


(何故だろう……言葉は発してないのに

この幼体モンチラちゃん達の言いたい事は

なんとなくわかるんだよね)


「ありがとう!!」

グレーモンチラにお礼をいって、村の中心へと向かって歩き出した。



村の中心は広場になっていた。

その周りには切り株のベンチが至る所に設置されており

小さいワゴンのお店なども出ていた。

モンチラ達の憩いの場のようだった。


その横に円形状のログハウスが建っているのが見える。


『キュッ!』


モンチラちゃん達が、ここだと指をさした。


(会議場なのかな?公共の建物っぽい雰囲気があるな)


「入っても大丈夫なの?」


『キュキュ!』

二匹は胸をドンとはって、大丈夫だとアピールしてきた。


一応心配なので、挨拶をしながら扉を開けてみた。


「たのもう!!」


扉を開けると、まさに会議中だったらしく……

ガレットを含めた8匹の厳ついモンチラ達が中にいた。

まさかの訪問者に、みんな目を見開いて固まっている。


「…………」

『…………』


心結と8匹は無言で見つめあった。


スッーー パタン。

何事もなかったかのように、心結はそっと扉を閉めた。


「モンチラちゃん!! 全然大丈夫じゃない状況だったよ!」


二匹にめっ!と軽く叱る心結であった。


『ごめんなさい』とでも言うかのように

モンチラちゃん達は、可愛くぺこりと頭をさげた。


「ま、いいか。よし、いこっか」

心結は建物を後にして、歩き出そうとするが……


『ヨシ、ジャナイカラナ』


その声にぎくりとして、おそるおそる振り返った。


「ガレット……」


いつの間にか、心結の背後には青筋を立てた

ガレットが立っていた。


『イキナリランニュウシテクルトハ

ドウイウリョウケンダ、オマエ……』


「あ……、えっと……」

なんとかしらを切りとおそうとするが、うまい言葉がみつからない。


(本気でガレット怒ってるじゃん)


心結の煮え切らない態度に痺れを切らしたのか……


『マァイイ、トニカクハイレ』

建物の中に入れと促される。


「え?あの厳ついモンチラ集団の中にですか?

無理だと思われますが」


『ナンデケイゴナンダ、オマエ』

苦笑しながら、でも揶揄うように悪い顔で言った。


いいから来いと無言の圧に負けて

押し切られるように、部屋の中に入った。


うっ……イカツイ

モンチラって可愛い生き物のハズなのに……。

イカツイモンチラ祭りじゃない!!


あっ、でも若いイケメンモンチラもいる!!

美魔女?モンチラ!

奇麗なお姉さん的モンチラもいたわ!!


ある意味一癖も二癖もありそうな大型モンチラ達が

そこにばぁぁぁぁ~んと座っていた。


『ヒトガタノセイジョ、キリシマミユウダ』


ガレットが皆に紹介してくれた。

視線の圧が凄い……。


「こ…こんにちは」


引きつった笑顔でなんとか言葉を絞り出した。

幼体モンチラもつられてお辞儀をする。


『アンタガウワサノセイジョカイ。

アタシハ“ノーブル”ヨ』


ウィンクつきで、美魔女モンチラさんが挨拶してくれた。


(なんだろ……妖艶なセクシーモンチラいた!!

黒い毛並みがこれまたモフスベで美しい!!)


『セイジョサマ、カワイイネ』


若いイケメンモンチラが、キラキラの笑顔で手を振ってきた。

シルバーの毛並みが美しいモンチラだった。


(チャラいな……。モンチラでもチャラいのがいるんだ。

イケメンなのに惜しい……)


残りの凶悪顔のオジサマモンチラは、以下省略!!

なんか怖いんだもん。ムキムキだし……。


ガレットで慣れたかと思っていたけど……無理。

連戦の猛者感が半端ない!!

ウッス的な感じできたから、ウッス的で返しておいた、うん。


『ナニカハナシガアッテ、キタンダロ』


「うん……」


皆の視線が痛い!! 

この中で発表する勇気をください女神様!


『カマワナイカラ、イッテミロ』


心結は躊躇していたが、やがて顔を引き締めて

食の女神キュイジーヌとのやり取りを語りだした。


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