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19.女神様からのお告げ再び

心結は朝食の後、公爵家の敷地内にある庭を

一人で散歩していた。

これってもはや庭というよりか森よね!?

広くない!?どこが終わりか見えない……。



少し時間は遡る…………。


昨晩は悲しみと怒りと緊張と……

その他諸々により気がついたら

ベットに突っ伏して寝てしまっていたらしい。


「ミュー様、おはようございます」

ディーヤがカーテンを開けているのが見える。

「……ん……。おはよう……」

まだはっきりと覚醒しない頭で、モソモソと動き出す。


「まぁ!ミュー様……

そのままの恰好で寝てしまったのですね」

キランとディーヤの目が光った。


「ん?えっ……何!?」

「今すぐ脱いでください。洗濯いたします」

「何が!?えっ!?やぁぁぁぁ。ちょ……やっ」


気が付いたら全裸に剥かれて、お風呂に放り込まれていた。

りすば犬侍女……容赦ないな……。

肉球お手てなのに、器用で素早い。


「お嫁にいけない、しくしくしく……酷いよ、ディーヤ」

拗ねたように恨み言を吐き出し、

精一杯の抗議をしてみるが……。

「はーい。ゆっくりと温まってくださいね。

着替えはここに置いておきます」

洗濯物を抱え、いい笑顔でバスルームから、

ディーヤは出て行った。


(お風呂気持ちいい……。しかも念願の猫脚バスタブ)


「ふぅ……。全裸でも美少女」

前の自分とは違うメリハリボディ。

バスタブの中で三角座りのまま、

朝から遠い目になる心結であった。


泣いて目が腫れていることも、気が付いていたみたいだけど

知らないふりしてくれた、ディーヤ。

そんな心結を思ってか、庭散策を薦めてくれたのだ。

敷地内なら危険な事はないだろうと、

ジェラール様からのお墨付きだ。


そのジェラール様はというと、

ご夫妻で急遽王宮からお呼び出しがあったらしく、

出かけられたとの事だった。

(王宮からの呼び出し……。どうか関係ありませんように)



そして今……絶賛お庭で迷子中です。

お屋敷にいる護衛のハスキー犬獣人さんや、

ディーヤまでもがお供してくれると言ってくれた。


けれど一人になって考える時間が欲しかったからお断りした。

まさかそれが仇になったか!?

まぁ歩いていたら、なんとかなるかな。



おっ!ガゼボみたいな建物発見!!

屋根がドーム型になっていて、空が透けて見える。

青いバラが一面に覆って咲いているのも

ポイント高いわ。


一先ずそこで休みますか。

心結はガゼボの中にあるベンチに座った。


そういえばステータス確認してなかったな。

ここらで一回確認しますか、女神様の一言も気になるし。


「ステータスオープン」

再び革張りの本が手元に現れた。


名前:桐嶋心結

年齢:18歳

クラス:()()()()()()()()()()()()()

HP:328

MP:155

知識:650

精神力:172

運:220

所持金:50,000 モルス


スキル:動物探知 Lv.3

   :危険回避 Lv.7

   :()()()() ()L()v()()1()


特殊スキル:動物と意思疎通ができる Lv.15

     :レア動物や植物を引き寄せる Lv.10


称号:無類のモフモフスキー ()()L()v()()6()

  :知識の女神にひっそり見守られし聖女候補


アナースタシアからの一言:目に見えるものが、

             全てではありません。

             見極める力を養いましょう。

             小さきものが……

             幸運を運んでくれるかも!?



一日足らずで微妙な上がり方してるな、ステータス……。

相変わらず私は迷子なのか。


女神様からの一言もちゃんと更新されてる。

が、内容が深すぎてちょっと怖い。


見なかったことにできないかなぁ……。

平和に過ごしたいです!


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