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111.二つ目の欠片ゲットだぜ

結果報告のお時間です。


あっさりと密輸船団を捕まえることができたよ。

しかも御大ことイヌワシ獣人のハゲてないオヤジも捕まえました。


本当にハゲてなかった。

ちょっと神経質そうな顔色の悪いイヌワシ獣人のオジサマだった。


これから余罪も含めて、二国間で話し合いが持たれるそうだ。



8隻もの船を従えて意気揚々とやってきましたよ。

そして財宝やら、海獣達の卵やらを船に積み込んだところを

ちゃんと確認してから……


シレーヌさん達の船団とラオさんの船団で挟み撃ちにしました。

それなのに振り切って逃げようとしたので……

海の愉快な仲間達でガッツリ取り囲みましたよ、えぇ……。


現行犯逮捕なので、言い逃れはできません!!

あの時の密猟団の慌てふためいた顔は見ものだったよ。


まぁね……小魚から果てはリヴァイアサンまで

海のあらゆる生き物達すべてに睨みをきかせられる事なんて

そうそう生きていてないよね。


今度やったら大洪水を起こして国を沈めるとまで言われてたもん。

流石にこれにこりて大人しくなるでしょう。


シレーヌ様達は、逆にマーくん達に感謝されたみたい。

まさかの女神様?降臨だったので……

感動して魚人さん達がみんなマーくんを拝んでいたよ。


(あー、副料理長をはじめシャークさんまでその場にいた

全ての海の漢たちがそのお姿に号泣しちゃっているし……)


空気を読んだのか……

ピンク珊瑚で出来たゴリゴリのマッチョポーズ像の姿であらわれてくれた。


うん、マール王国の方々の夢を壊さないであげて正解!!

まぁ……どんな姿のマーくんでも私は大好きだけどね。


無事に終わったので、海の愉快な仲間達とは現地解散しました。


で、現在大亀のオジジの背中に乗せてもらい……

ラオさんと共にセレスト王国に送ってもらっているところです。


リヴァイアサンが近くまで送ってくれると言ってくれたんだけど

海岸に海のドラゴンが現れたら流石にパニックになるので

丁重にお断りしたよ。



そんな私の掌にピンク色の宝石が一粒……。

帰り際マーくんがくれたものだ。

二つ目の肉球の欠片ですよ!


「かわいこちゃん、頑張ったご褒美よ。

はい、これあげる。

これからもたくさんの試練があると思うけど

あなたは一人じゃないわ!

私たちはいつでもあなたの味方よん」


その言葉に答えるように、大海原の魚たちが一斉に跳ねた。

リヴァイアサンも頷いた。


「マーくん……そして皆さん本当にありがとうございました」


心結はギュッとピンクイルカに抱きついた。


「あらあら、本当はイケメン男子しか抱きつかせないのよ。

でもかわいこちゃんはと・く・べ・つ」


そう言ってラメのアイシャドウばっちりのイルカはウィンクした。


そして去り際にこうも言ったのだ。


「かわいこちゃん……

イケメン狼くんも……勿論あなたの一番の味方よ!

その事を忘れないでね……」


「マーくん……」


心結はどう答えを返していいかわからず曖昧の笑顔を浮かべた。



これからセレスト王国は変わっていくと思う。


一先ずアガタ様が国の代表になるらしい。

落ち着いたら、残っている鳥獣人の代表の中から

選挙をしてトップを決めるらしい。


ラオさんは勿論今まで通りの裏家業を続けるのだそうだ。


もうそんな危ない仕事をしなくてもいいのになぁ……。

本人曰く……趣味と実益を兼ねているからやめられないらしい。


まぁ、まだ国内外の問題は山積しているだろうから

あるゆる方面に睨みを利かす意味でもそれがベストかもしれない。



「ラオさん、セレスト王国に帰ったら……

神殿を奇麗にして復活させてくれますか?」


「そうですね、女神様にまた是非我が国を盛りたてて

もらわなければいけませんね」


ラオは深々と頷いた。


「その時にはぜひ特別神殿大使として!

キールくんとフェリィちゃんを任命してください。

あの子達のおかげで細々と女神様との縁が繋がっていたといっても

過言じゃないですからね」


「わかりました。聖女様の御心のままに」


そう言って心結の手の甲にキスをした。


「ん、くるしゅうない」


心結もワザと高飛車に上から目線で答えて微笑んだ。




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