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一から始める精霊王の道  作者: 森レモン
第1章 幼年期
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第4話 食材を求めて

週一更新目指して頑張ります。

 ラシルは、自分の能力を確認し終えた後、今後何をすれば良いかを考えた。

 食材の確保と拠点の確保が最も重要な案件であり、そのために行動を開始しようと思う。

 拠点はこの家をそのまま使用して、他に良さそうな所があればそちらに行くのも良いだろう。

 そう考えて、まずは、家の周囲の状況を確認する事にした。

 家の外に出てみると、家の周りには木の柵があり、

柵の強度を確かめて見たが、特に問題は無いようだった。

 ラシルが生まれた場所に比べると劣化はそれほど進んでいるようには感じず、ここは最近まで誰かが住んでいたのかもしれないと思った。

 木の柵を確認しながら家の裏手に回ると、そこには畑があり、近くには農屋と井戸もあった。

 井戸の中を確認すると、ひんやりとした冷気を感じ、さっそく近くにある桶をロープで下に降ろして水を汲んで飲んでみた。


 「ふぅ〜」


 初めて飲んだ水はとても美味しくて心をとても落ち着かせてくれ、まだまだ飲み足りなく感じたのでもう一度桶を下に降ろして汲んで見ると水と一緒に、青色の光る球も付いてきたので、それを吸収して水を飲んだ。

青色の光る球は水の小精霊で精神のステータスが上がった。

  一息ついたところで、畑の状態を確認してみたが雑草も多く生えていてだいぶ荒れ果てていた。

 しばらく誰もこの畑を整備してない様子で、とりあえず畑は放置して農屋を覗いてみると、中には畑を耕す為の鍬と壺の中に何かしらの種と肥料らしき物があった。

 畑は今後、耕して作物を作るのも良いだろうと構想したが、それは後回しにして家の外の様子を見に行き、まずはすぐに食べられるような食材探しを行う事にする。


 家の柵から外に出ると、草木が覆い茂っている為に遠くを見通す事が出来なかったので、とりあえずはこの家に来た時とは逆方向に歩を進める事にした。

 ラシルは歩きながらも吸収出来る物、出来ない物を調べていた。今、吸収出来ている物は自分で刈った草のみで、生えている草は吸収する事は出来なかった。

 また一定数以上の量を確保しないと吸収する事は出来なく、ざっくりと1束程確保してから吸収する必要がある。

 生えている草が吸収出来なかったので、木も同じかと思い、近くにある木から枝を折り、こちらも一定数以上の量が必要らしく、木の枝を1束程になるように何本か折った後に吸収をした。

 ちなみに家にあった包丁、フライパン、鍬なども吸収しようとしたが出来なかった。

 今のところ考えられる理由としては、人工物は吸収する事が出来ず、無機質な物だけ吸収出来るようだ。

 草や木は地面から生えている間は生きていてそこから切り離した時に無機質な物として吸収が出来るのかもしれない。

 アームラビットの死体が回収出来なかったのはまた何かしらの理由があるのだろう。

 草や木を道中少しずつ吸収をしながら、変化も色々と試してみた。

 草などを変化させる時には、指の先から井戸にあったロープをイメージして作り出す事に成功もして、木と岩を変化させ、岩の先端を尖らせた木の槍も手に握る形で変化させる事も出来た。

 これで武器としても使えるしロープで敵を拘束する事も出来そうだ。

 そうこうする内に、石で出来た壁に到着し、その壁はとても高く、登れるような物では無かった。

 壁は曲線を描くように続いていて、ラシルが生まれた場所が城だとしたらこの壁は城壁なんだろうと思う。

 今まで歩いてきた場所は、獣道のような道だったが、昔はここに街があり、街路だったのかもしれない。

 壁と壁の間には門があり、門近くの壁を見てみると1m程の穴が空いていたのでそこから壁の外に出て見た。

 壁の先には広大な森があり、ラシルは森に向かって歩いて行った。

 森に入ると様々な生物の気配を感じたので、ここからは先程よりも、ずっと警戒して進む事にする。

 森の中は心を落ち着かせるような独特な匂いと、木々の葉から漏れる陽光がとても心地良く感じた。

 しばらく周囲を探索している実の生えた木を発見し、さっそく木に登り実を食べてみる。

 木の実は赤く、ラシルの小さい手では溢れるほどの大きさで、齧って噛んでみると口の中で「しゃりしゃり」と音がし、若干の甘みと後味が少し酸っぱくも感じたが美味しいと感じた。これが林檎なんだろうと思い、木の実が食べれる事が分かったので、早速、木と草を変形させて背中に籠を作り、その中に林檎を取れるだけ取って入れた。

 充分に木の実を確保して、また周囲の探索をしていると、小川を発見した。

 小川の近くには先端から蔓のような物が生えた黄色い実がなっている物を発見した。

 これもまずは食べてみると、とても柔らかく水々しい食べ物で、少しの甘味も酸味も感じたが全体的にさっぱりとした味がした。これも得た知識によりトマトだと思いこちらも籠の中に回収していく。

 次に小川の中を覗いてみると、魚が泳いでいるのを確認した。

 こちらもどうにかして手に入れる事が出来ないか思案して、両手の先に平べったい隙間の空いた籠を作り、それを川底に忍ばせてしばらく待機し、魚が3匹程籠の上に来たのを確認して一気に引き上げると3匹とも籠の中に入っていた。

 ちょうどお腹が空いてきたのもあり、さっそく魚を食べようと、近くにある枯れ木を集めて、火の精霊を召喚して焚き火を作り、近くの木の枝を魚に刺して火の近くに置いておく。

 しばらく経ち、魚が充分に焼けている事を確認して、頭から被りついた。

 頭は噛んだ瞬間とても苦かかったが食べれる物は全て食べようと思っているので食べる。

 魚は背中の部分がとても美味しかった、だが個人的には尻尾の部分を食べた時のパリポリとした食感が好きだった。

 魚を3匹全て食べ終えた後に、備蓄用に同じ方法で何匹か釣り上げる。

 持ち運び用に頭の上に水が溢れないように変化させた木の桶に水を入れてそこに釣れた魚を入れて、家に帰る事にした。

 家まで無事帰宅する頃には夕方になっていて、今日取得した物を机の上に置いた。

 森の中を歩いている時や門の中に入った時などもいろいろな生き物を目撃したり、鳴き声なども聞こえていた。

 中には争ってる最中の魔物などもいた、ラシルはそれらに気づかれないように細心の注意を払いながら今回は帰宅することが出来た。

 今日1日いろいろなところを歩き回ったことにより精霊もたくさん吸収する事が出来た。

 吸収した事もある精霊もいたが、新しく吸収した小精霊は、金色の光る球と紫色の光る球に黒色の光る球のような見た目で、金色の球は金の小精霊で器用のステータスが上がり、紫色の球は雷の小精霊で技術のステータスが上がり、黒色の球は闇の小精霊で魔力のステータスが上がった。


名前:ラシル

レベル:2

種族:幼精人

種族特性:吸収・変化・召喚

スキル:閲覧・髭

HP:19(4)

MP:10

腕力:9(7)

防御:6(4)

知力:4(2)

敏捷:7(5)

器用:4(2)

技術:4(2)

魔力:5(3)

精神:3(1)

勇気:2

再生:2

五感:6(4)


吸収した精霊

木の小精霊4

火の精霊

火の小精霊2

土の小精霊4

光の小精霊2

風の精霊

金の小精霊2

雷の小精霊2

闇の小精霊3

水の小精霊

月の小精霊4


吸収した物

岩5 木3 草5

閲覧で吸収した精霊と物を分けました。

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