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一から始める精霊王の道  作者: 森レモン
第1章 幼年期
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第2話 食べ物を求めて

 さてと、とりあえずこの部屋から出ない事には何も始まらないな。

 まずは、この部屋に入ってきた時と同じ模様の()()()に載る。

 するとこの部屋に入る前の魔法陣へと転移した。


 転移先の部屋では、先程壊れた扉がありそこから通路へと出て行く、先程までは魔法陣とか扉とか通路とかそういったことも何も解らなかったが、今では知識のオーブのおかげでそれがなんなのかという事が頭の中で簡単に処理されていくのだった。

 

 ラシルは、自分が(自我)生まれた場所にまずは戻ってきた。

 そこは他の場所よりもしっかりとした作りで出来た部屋に感じ、長方形のような形で、1番高い位置にある場所は、階段を登った先にあり、そこには椅子が置いてあった。昔は誰か偉い人が座っていたような場所で、まるで玉座のように見える。結構大きな建物だし、もしかしたらここは昔、王城だったのかも知れない。

 近くには瓦礫が散乱していた為、吸収してみた。()()で確認してみると、吸収した物の中に岩(3)が追加されていた。


「変化」


 と自分の手をイメージして唱えると自分の手が岩へと変化した。ラシルは自分の手が変化したのを確認すると、素振りをして具合を確かめてから、壁を殴ってみた。

 すると、壁が少しだけ削れたが、自分の手も少し欠けてしまった。

 特に痛みがあるわけでもないので、何度も具合を確かめて殴りつけてみた後に、手を元に戻し、吸収した物を見たところ岩(2)へと変わっていた。

 吸収した物がどれだけ吸収出来るかは不明だし、のちのち調べてみる必要がありそうだが、ある程度のルールがあるようだ。

 そこから椅子から見て対面の方に扉があり、その先へと向かって行くと、下に降りる階段があったので、そこから降りて行くと広間があった。

 広間には、茶色く光る球と橙色に光る球がそれぞれ1つずつ漂って居た為、即座に吸収をした。

 光る球は茶色が木の小精霊でHPが、橙色は土の小精霊で防御が1ずつ上がった。

 広間の先には大きな扉があり、そこを開けると大きな庭が広がっていて、誰も手入れしていない為か1mを越える草が多い茂っていた。

 庭を茂みをかき分けながら歩いていると、


「ガサガサガサ」


 と草むらで何かが動く音が聞こえた為、そのまま草を利用して身を潜めて警戒をしていると、体長70cm程の兎が姿を現した。

 兎は体長と同じぐらいに腕が長く拳がデカく発達している。あの拳で長い腕を利用して殴られたら結構痛そうだ。


 まずは、相手が気づいていないうちに、自分以外にも閲覧が使用出来るかを試して見る。


「閲覧」


名前:なし

レベル:1

種族:アームラビット

種族特性:拳強化

スキル:なし

HP:15

MP:0

腕力:5(2)

防御:2

知力:2(1)

敏捷:2

器用:1

技術:2

魔力:1

精神:1

勇気:1

再生:1

五感:4(2)


 すると兎の近くの空間に情報が表示された。種族はアームラビットらしく見たままの名前だった。ラシルのステータスと見比べても大差ないステータスだった。

 これならと思い、アームラビットを倒すことを考える。

 ラシルは現在、腹ペコにより、思考能力が回っていないので、戦闘経験も無いにも関わらず倒して食べてやろうと思った。本来なら同等程度のステータスの相手には、武器も無しに挑むべきではない。

 だが手を岩に変えて殴りつければそれなりに戦えると考えた。全てが未経験で相手がどんな動きをするかも分からないが、それよりもなによりも、お腹が空いて仕方なかった。

 空腹により思考能力が低下しているとはいえ、ラシルも馬鹿では無いため、正面から挑むような真似はしない。

 どうにか相手の隙を作り、相手が油断した所を思いっきり殴りつけるつもりだ。

 まずは、相手に気づかれないように身動きせずにその場に息を潜めて、相手が近づくのを待つ。

 すると、徐々にラシルが隠れている草むらにアームラビットが近づいてきた。

 ラシルは、アームラビットが1m程に近づいてきた所を確認して、閲覧が自分以外にも使えたならと思い、隙が出来るかもしれないと希望的観測から試しに


「髭」


 と唱えた。アームラビットの顎あたりをイメージして唱えると顎髭が生えてきた。

 突然、髭が生えてきたアームラビットは困惑し、戸惑い、髭を取ろうと長い腕を使って掴み取ろうとバタバタとしていた。

 アームラビットが、下を向きながら髭を手で掴んで抜き取ろうとしている所を確認し、ラシルは手を岩に変化させて、渾身のジャンプでアームラビットに向かって跳んだ。

 するとアームラビットは、ラシルが行動した事により生じた音で気配を察知し、ラシルが居た場所を見たがすでに、そこには、ラシルは居なく、アームラビットの目線より上からラシルはアームラビットの頭に向かって岩に変化した拳を叩きつけた。

 するとアームラビットは、叩きつけられた衝撃で地面に頭が衝突し、そのまま動かなくなってしまった。

 突然の頭へのダメージと、地面に衝突した時の衝撃で即死だった。

 アームラビットも攻撃が見えていたら避けられなくても、耐える事が出来たかもしれないが、無防備な状態で受けた攻撃は想像以上のダメージとなり絶命に至ったのだった。

 アームラビットが死ぬと火の小精霊、光の小精霊と、黄色の光の球が出てきた、それを吸収してからラシルは()()でアームラビットのHPが0になった事を確認した。戦闘が終わり、初めての戦闘だったが結構簡単に上手くいったことを実感し感動したが、高揚した気持ちが冷めて来るとふと冷静になり行き当たりばったりだった事を反省した。

 何故なら、まずは、()がそもそも相手から出てくるかも解らなかったし、それによりラシルの存在を相手が知ってしまえば正面から相対する事になっただろう。その時に焦って攻撃をした所で経験の少ないラシルでは反撃をもらう可能性だってあった。

 ただ、()に関しては、そもそも閲覧が効いた時点で、使用出来るような感覚はあったので本能にしたがってやってみて正解ではあった。

 だとしても、ギャンブルはギャンブルで、的な要素は高かった為、相手に使用できるかをもっと検証してから行動に移すなど慎重に行動しようと思ったのだ。今回は食欲に負けて居たので効いて良かった。反省はしたので次回に活かせば良いと考えた。

 

 さてこの倒したアームラビットだがここで食べようにも他にも魔物が居たら危険なので安全な場所まで移動する事にした。アームラビット簡単に持ち運べたらと()()をしようとしたが出来なかった。

 元々生き物だったものや生き物そのものには出来ないのか、そうすると精霊とは生き物では無いのかもしれないが今はわからない。

 出来ないものは仕方がないし、とりあえずアームラビットの死体をどうするか考える。

 さてどうしたものかと考えてみるが、良い案など浮かばずとりあえずは、アームラビットの腕を掴み、引き摺りながら移動すると事にした。

 この状態で襲われたら危険だとは解っているがどうしようもない。

 せっかく手に入れたご飯を手放すといった考えは無かった。

 とりあえず、周囲を警戒しつつアームラビットを引きずりながら歩いて行くと、草むらから開けた場所へと辿り着きそこには家のような物があるのを発見した。

 まずはそこに入り、アームラビットを保管する事にした。

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