人生再スタート
俺は家の鏡の前に立っていた
結論から言おう転生は成功した。だが、失敗だ。何が失敗だというと容姿だ。別にとてつもない不細工だというわけではない。むしろ、クール系と呼ばれてもいいんじゃないかというほどだ。ただ、目つきが前世と同じで悪すぎる完全に人殺しだ。容姿は計画を有利に進める事が出来たのだがこの目じゃ足を引っ張る事になるだろう。
「何鏡睨んでんだよ」
その発言にイラッとする。こいつ息子の俺になんて事言いやがる。お前らが産んだんだろう。と、言いそうになるがそれを飲み込み言葉を作る。
「別に睨んでないよ父さん。これは生まれつきだよ」
「まぁそうだな。お前の目は俺の母さんの目を受け継いだんだ。誇りに思えよ」
俺の頭を乱暴に撫でドヤ顔で言ってくる。ウザい、正直めっちゃウザい。だが、親の信用も崩してはいけない。安定するまで全ての会話に気を張れ。
俺は笑顔を作り上目遣いで父に言う。
「わかってるよ父さん。僕ね母さんの事尊敬してるから」
父は満足気に俺の顔を見ると俺の頭から手を離しリビングに戻っていく。
俺は父の背中を見ながら改めて実感する。始まったんだ第二の人生が。
アッシュ・レイジネスの人生が!!