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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

コロシアイ世界〝ゲーム〟

作者: 榊原 迷井

───世界と言う名のゲームですよ───


登場人物紹介


曲歌音 柳瀬 (まうたね やなせ) (15)♀

【作曲の天才であり、詩衣の双子の姉。中学生にして数々の曲を作りCDを200万枚以上も売り上げているという。現在は妹の詩衣と共に活動している。】


曲歌音(まうたね) 詩衣(しい)(15)♀

【恒星の歌姫と呼ばれている、歌の天才である。柳瀬の双子の妹。柳瀬と同じく中学生にしていろんなテレビアニメやドラマの主題歌を務めている。現在は柳瀬の作った歌を歌い多くのCDを売り上げている】


電脳寺(でんのうじ) 夕栖(ゆうす)(18)♂

【頭の回転が速くタイピングの速さが異常な天才プログラマー。多くの計画を立案し、コンピュータプログラムを作るのが得意。だが引きこもりである。沙藤の友人】


執着河(しゅうちゃくがわ) 沙藤(さとう)(19)♂

【どんな手を使ってでもロックオンした獲物はストーカーできる天才ストーカー。詩衣の事を大変気に入りストーカーしている。詩衣は警察に依頼したが、いろんな手口を使ってくるため捕まえられない。夕栖の友人】


酒好木(さかずき) 葉素(はす)(17)♂

【人を酒に溺れさせるような美味しさの酒を作り出す。天才酒づくり職人。葉素の作った酒を口にしたものは、葉素の作った酒以外の酒が全て反吐のように感じる程の美味さ。凪紗の知り合い】


香莉宮(こうりみや) 凪紗(なぎさ)(16)♀

【それぞれの人にあった香りを作り出し、誰もが口を揃えていい匂いだと言う天才調香師。他の人の香りを作ることはできるが、自分の香りは何故か作れないという謎の少女。葉素の知り合い】


美目身(びもくみ) 兎羅(とら)(17)♀

【誰がみてもどこから見ても美しい。天才モデル。テーマに合わせたコーディネートをすると誰からも高い評価を受けるようなプロモーションの持ち主。李亜夢に頼んで服を作ってもらうこともある仲。】


服羽依(ふくうい) 李亜無(りあむ)(16)♂

【服を作り始めるとイマジネーションが止まらなくなり自然と可愛い服やかっこいい服、美しい服を無自覚に作り出してしまう天才デザイナー。兎羅とは仲が良く、たまに服を作ってあげている。】


GM「ゲームマスター」

娯楽(ごらく) 照錑刺(てれさ)(??)♀

【このコロシアイゲームのゲームマスター。全てはこの照錑刺によって決まる。】

────────────────


────目を覚ますとそこは

────閉鎖空間だった。


柳瀬「ここは…どこ?」

詩衣「っお姉ちゃん!!」

柳瀬「詩衣……?どうして詩衣もここに…」


夕栖「…なんだろう、騒がしいな。」

沙藤「夕栖までここにいたのか」

夕栖「おぉ、沙藤、んで、ここはどこ?」


葉素「うおっ……なんだここ」

凪紗「葉素さん、葉素さんもここにいたんですね。」

葉素「あぁ、凪紗ちゃん!一体ここはどこなんだ…?」


兎羅「んいっててて……なんだよぉここぉ!!」

李亜夢「兎羅ちゃん!!兎羅ちゃんまでなんでこんなところに……」

兎羅「おお李亜夢!そりゃこっちのセリ──」


────トントンッ(??)「アーッアーッマイクテストーマイクテストー、みっなさーん!聞こえてますか〜!!はぁーい!」


(スピーカーから声が聞こえてくる。そしてモニターに知らない人の顔が映し出されていた。何とも腹のたつ笑顔だ。こんな状況だと言うのに万遍の笑みをうかべている。)


兎羅「誰だお前!!出てこい!」

葉素「早くここから出してくれ。」

李亜夢「そうです!早くここから出してください!」

夕栖「……これどっから喋ってるんだ……興味深いな……」

沙藤「夕栖今はそんなこと言ってる場合じゃっ…あ……詩衣ちゃんだ…詩衣ちゃんがいる…」

詩衣「ひっ……」

柳瀬「詩衣、後ろに隠れてなさい。」

夕栖「沙藤お前こそ…」


────「はいはーい皆さんおっちつーいてぇーっ!どうも!私はゲームマスターの照錑刺(テレサ)ちゃんです♪」


兎羅「落ち着いてられるかよこの状況でっ!!」

柳瀬「目的を早く言って。」

凪紗「そうです。一体私たちを集めて何がしたいのですか?」


────照錑刺「まぁまぁ〜♪今回はせっかちさんが多いみたいなのでちゃちゃっと説明しちゃいまぁす!今回はですねぇ、脱出ゲームをしたいと思いまぁす!!」


沙藤「……は?」

李亜夢「脱出……ゲーム……?」

葉素「なんだ、夕栖いるし楽勝じゃん」

夕栖「脱出ゲームか……興味深い…」


────照錑刺「チッチッチー!まだ何かを考えるのははやいですよぉ〜?ゴホンゴホンッえー、本日皆様にしてもらいますは〜────コロシアイゲームでございまぁす!」


凪紗「コロ……」

葉素「シア……」

兎羅「イ……?」


沙藤「おい待てよ。それってマジの殺し合いってことだろ?」

夕栖「脱出ゲームと聞いて少し興味が湧いていたけど…今はサラサラないな。」

詩衣「まって……?人の命がかかってるんだよ…!?おかしいよそんなの!!怖い……怖い…!怖いよ!!私そんなの耐えられない!!私ここから出る…!!」


────照錑刺「おぉっと、ダメだよ子猫ちゃん、そんな勝手に動いちゃあ…みんな今更だけど首にはめてあるものがあるだろう?そ、れ、変な事しようとしたらスイッチが起動して中の針が作動するんだ。」


夕栖「無駄な抵抗はよせ……ってことか。」


────照錑刺「物わかりがいいねぇ夕栖くん〜流石天才プログラマーだねぇ」


兎羅「じゃあ変なことしたら死ぬってことなのか!!?」

李亜夢「だからそうだって兎羅ちゃん!!!」

葉素「こりゃ従うしかないな…」

凪紗「で、どうすればいいんですか。」


────照錑刺「はいはいっルールですねぇっ」


(大きなモニターに文字が映し出される。)


〝1人あたりの所要時間は1時間です。そのうちに各自に用意されている個室スペースに個人にあった武器が置いてあります。それを改造してもいいですし、どう扱おうと自由です!とりあえず皆さんに平等に与えられるものは鉄、布、です!1時間たったら自動的に個室の壁は無くなります。個室はそれぞれ完全防音となっております。壁がなくなったら殺し合いをして頂きます。個室スペースには誰でも入れてOKですよー。では、じっくりお楽しみください〟


柳瀬「もうどうしよもないって事ね…」

詩衣「……」

夕栖「為す術もないな…」

沙藤「こんなの狂ってる。」

葉素「本当にもうどうしよもないんだな…はは…」

凪紗「とりあえずみなさん抵抗せずに、従うしかないでしょう。」

兎羅「くそっ……!こんなのありかよ!まだ死にたくねぇよ……!」

李亜夢「兎羅ちゃん…こんな死に方僕も嫌だ。」


(各自が個室スペースに入っていった。)


────柳瀬の個室────

柳瀬「私にはペンと……メトロノーム…?鉄と……布……これをどうやって使えっていうの……?分からない…メトロノーム……メトロノームを使って相手の足の速さのテンポをはかって。上手くかわしてペンでつき刺せば……!!よく分からないけどその方法で行こう。」


────詩衣の個室────

詩衣「私は……マイクと……楽譜?…………私……殺し合いなんて……しないでもいいや……このマイクの紐を…………私……みんなのことまだよく知らないけど……いい人達ばかりだって分かってる。……だから……殺したくなんてない…………」(グギッ)


詩衣「カハッ……オネ……チャン…………───」


────照錑刺「おおっとここで!残念ながら1名自害致しましたァっ!これは予想外〜Oh!まい☆GOD!!自害した方の名前は〜ドゥルルルルルルでんっ!曲歌音 詩衣 さんでぇぇす!!」


柳瀬「う……そ……詩衣……詩衣が……」


────夕栖の部屋────

夕栖「あぁあ、まだ殺しあってもいないのに。でもまあ、敵が減っていいもんだな。それで僕には……鉄と……布と……銃とパソコン?……そうか、鉄の形状を変化させて銃を強化すればいいや。まあ、僕はこのゲームの趣旨を知っているからもう大丈夫なんだけどね。それに、個室は完全防音で部屋に入っていいって書いてたし。人の個室から物をとっちゃだめとは書かれてなかった。だから詩衣ちゃんの部屋からとってこよう。僕もうこのゲーム飽きちゃったな。」


────沙藤の部屋────

沙藤「俺は鉄と布と……ナイフ?ああ……普段持ち歩いていたからか。これがあるなら死ぬ可能性はないな。俺が脱出しても恨むなよな……みんな」


────葉素の部屋────

「僕には酒の瓶……瓶は空だな。これを割って人につき刺せばいい。なんだ、簡単じゃないか。ははははは、こんな簡単なルールで殺し合いとか、笑えるな」


────凪紗の部屋────

「私には…鉄と布と……この匂いの液体は……硫酸と塩酸……?ですね。これを布に染み込ませて…………悪く思わないでくださいね…ルールには所要時間中に殺しちゃダメとは書いてなかった……ごめんなさい、兎羅さん。」


────兎羅の部屋────

(コンコン(ノックが聞こえた)

兎羅「はーい!!(ガチャっ)わあ!凪紗ちゃん!だったよね!可愛いねぇ…」

凪紗「兎羅さんこそとても素敵じゃないですか。あ、そうだ、用件なんですが……新しい香りの香水が出来たので布に染み込ませて見ました。兎羅さん、かいでみてください」

兎羅「どれどれ〜……?!!(ムグッ)」

(硫酸と塩酸のたっぷり染み込んだ布を兎羅の口の中に押し込んだ凪紗。)

凪紗「ごめんなさい」

(そう言うと凪紗は自分の個室へ逃げ去った)


────照錑刺「おぉっとぉ!!何者かによって殺されてしまいました!!殺された方の名前は〜ドゥルルルルルルでんっ!美目身 兎羅 さんですっ!Oh!まい☆GOD!」


李亜夢「そんな……兎羅さん……」


────李亜夢の部屋────

「僕は……鉄と…布と……ハサミ……?これなら……誰でも殺せるや。もうやるしかないんだ。僕はもうちょっとワガママに生きた方が良かったななんて、今更だよね。」


────照錑刺「ではでは1時間経ちましたので〜ドアがなくなります〜皆さんお楽しみあれぇっ!」


(シュイン)


「ズダダダダダダダダダダダ」


(壁がなくなると共に、渡されるはずもない大きな銃が、そこにはあった。そしてその後ろに立ちすくむ人が1人)


────────電脳寺 夕栖────


夕栖「僕には知能っていう大きな武器があった、それさえあれば、負けないんだ。ごめんね、みんな。」



────照錑刺「お疲れ様でした。ゲーム終了です♪」







目を覚ますとそこには

柳瀬

詩衣

夕栖

沙藤

葉素

凪紗

兎羅

李亜夢


全員いた。


そしてそのゲームマスターの照錑刺も。



照錑刺・夕栖「だからい言ったじゃんか、コロシアイ〝ゲーム〟だって。」


────いかがでしたか?コロシアイ「ゲーム」────



Fin,


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