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あとがき

 ゼロから起こした新作は、かなり久し振り。いつ振りになるのかさえ覚えていないほどだ。


 さてさて。執筆を終えての個人的な思いとして、割合と乗って書けたという事だ。これまで書いてこなかった部類に入る“剣と魔法”を出した割には、と言ったところだ。そうは言っても所謂ファンタジーではなく、SFガジェットを使っている上に、化学的解釈も加えているのだから当然であろう。


 そもそも書くきっかけは、個人サイトから転載している作品では、どうあがいても読み手の食いつきが悪いのは分かっていた。それでもやはり、悔しいし寂しいものである。では、どう打開するか。投稿している作品は、物語の都合上、巷にあふれている作品に寄せる事はかなわない(結末以前に物語の性格が違う)。仕事をしながら、執筆しながらどうしたものかと悩んだ結果。魔法を魔法以外の事象に置き換える事(ありそうですが、どうでしょう?)、召喚の類いをSF的ガジェットに置き換える事などを思いつき、いわゆる魔王と勇者をこっちにやってこさせる原因や要員を思いついた事からスタートしている。

 ま、これだけで書き始められれば素晴らしいのであろうが、余所の惑星に行く理由を作らなければならない。何せ、ファンタジーではなくSFなのだから。そこで、魔王と勇者には起業してもらって、SF的ガジェットを通じて繋がった惑星上で営業してもらう事にした。物語と現実が乖離しすぎると思惑的に困るため、魔法的な現象を知り得ない人に話そうとすると、事故が起きたりするという事にした。歴史の復元力みたいな力と言ってよい(何かの作品にあったような気がするが、定かではない。もしあったとしたらこの場を借りて無断で借用した事をお詫びします)。

 勇者のみがどこかに行くのは、よくある話だと考えて、“一行”にしてしまおうとした次第。只、所謂ファンタジー的な一行では面白くないことと、範囲を狭めたくない事から詳しく調べていない。こういった経緯で“勇者一行派遣業”となった訳だ。ちなみに、派遣業は会社の業務の一つで、余所の惑星に行っている間は出張扱いになる。まさにサラリーマン。


 で、である。当初考えていた物語の設定が複雑になりすぎたため、なるべく早く書き上げるという事が困難と判断し、この物語を考えた訳である。もっと短くなりそうで、世の中が大好きな戦闘や戦争はなしとした。ではどうするか。要は、諍いごとが起こりそうではあるが、勇者一行としては、対処しにくい、あるいは出来ない事柄にすればよいのではないかと。最終的に戦闘ではない要請であったならどうなるのだろうか、と言うのがテーマと言ってもいいかもしれない。この作品では人(性格や人格といった類い)をテーマに据えているところはある。よって、角館勇次ができあがった。世の中では悪役だったり、敵対する勢力にいそうな人物である。だが、あえて主人公側にいたらどうなるかという個人的な挑戦でもあるか。それはそうでしょう。あまりいい性格でない人物が主役級なのだよ(あまり酷くなりすぎないようにはしているつもり。逆かな?)。


 作品内では魔王と舞う王を掛けて会社名とした訳だが、その理由はある程度は想像できるのではないであろうか。誰が、いわゆる“魔王”であるのかが。ひとまず、物語上で語る日が来るまでお預けとしておこうか。ただし、巷で有名な魔王とは違うといっておこうか。

 さてさて。作品内の余所の惑星上にある国の習慣について少々。個人的にではあるが、誰かのまねをするのがあまり好きではない。嫌いと言っては言い過ぎかもしれない。だから、ゲーム的な種族は出てこない(まぁエルフくらいしか知らないが)し、挨拶やら何やらも全く違う物にした。しかし! 意外にもあっさりと決まった事に自分で驚いている。挨拶が左の手のひらを頭の上に置くなど、地球人の感覚からすると笑ってしまう光景であろう。だが、意外に理にかなっているようにも感じられるのは何故だろう(自画自賛ではない)。

 言語については、当初の作品でも独自の言語を構築しようとしていた事と、SF的であればなおさら外す訳にはいかない項目であろう。ベースに選んだのは古ラテン語である。ラテン語はそれなりに使われているだろうと践んで選択したが、いや結構大変であった。UやYなどの文字がなく、Vで代用するとは、置き換えだけでも苦労した。当然発音もVでUやY系の発音だったり、ZがG系の発音であったりする訳だ。文法についても、英語などではなく日本語的に変えてあるから、戸惑う事もあるかもしれない。


 ともあれ、最後まで読んで頂いた事に感謝します。そして、もし気に入って頂けたとしたらうれしく思います。


 それでは、次の作品までのお別れです。

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