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登場人物
REX{ENDVV{ENDVOTH (りぇっくす・えんでゅ・えんでゅおす)
地位の高い位置にいると思われる。
VILFREDO{MINISTER{ZINZARETTI (うぃるふれーど・みにすてる・じんじぁれってぃ)
地位はそれなりに高い位置にいると思われる。
ROSSANA{MAZISTERIVM{DESANTISV (るっさーな・まじぃすてりゅむ・でぃざんてぃーす)
他の者立ち寄り地位は低いと思われる。
舞台
薄暗く段のある場所
高い段にいる者とその正面にいる者に分かれている事から、主となる者と会談する場所と察する。
「HVI」
(翻訳:ふぅ)
「MVV」
(翻訳:む~)
「HVH」
(翻訳:はぁ)
何をしているのか。溜息を漏らす者が数人いる事から、何やら話し合いでもしている様子である。
薄暗い中に微かに浮かび上がるのは、石や岩のようなごつごつした表面を持つ物で出来た壁に囲われた場所である。そして、微かに香にも似た香りが漂っており、窓が一切ないため明かりは壁に設えた燭台と思しき物と、円弧を描く長いテーブルに載せている燭台のみである。
円弧を描くテーブルは一段高い場所を中心として作られているようで、その最前列の中央付近に二人が座っていた。向き合う一段高い場所には背もたれの高い椅子が一脚だけ設置され、そこにも一人が座っていた。
どうやら、ここはこの建物の主と家臣とでも言うべき者達が話し合いでもする場所のようである。
「REX{ENDVV{ENDVOTH}EST
HOCEST}DVS}NECESSITATIS}A}MAZNVS}PACISCOR}EST
VIM}DVS}NOSTI}EST'」
(翻訳:リェックス・エンデュ・エンデュオス。事は緊急を要する一大事です。お分かりですか?)
円弧を描くテーブルに座る一人が、声をやや荒らげている事から、問題となっている事柄の重要性が伝わっていないと考えているようである。
「MVV
ROSSANA{MAZISTERIVM{DESANTISV}EST
DVE}ALTERVM}DVV}QVOD}SVVS}TEMPVS}EST
EIM}DVS}MAZNI}MONENTI}SCIRE}LICET}EST}DVV}VIM}DA}ALIQVID}AZAMVS}EST」
(翻訳:む~。……ルッサーナ・マジィステリュム・ディザンティース。もう、何度目だ。大事であることは分かっているが、何か策はないのか)
並びに座っているもう一人が、先に口を開いたルッサーナ・マジィステリュム・ディザンティースに逆に打開策を要求している所を見る限り、既にいろいろな解決案を提示したものと推察される。しかし、その全てが解決に至らないと判断されたようである。
「ITA
ROSSANA{MAZISTERIVM{DESANTISV}VILFREDO{MINISTER{ZINZARETTI}EST
IAM}DVS}ENIM}DE}VISENTO}EST
VIM}DVS}IRET}IN}CIRCVITV}PER}CIRCVLOS}CONSIDERETVR}DVV}VIM}DVA}VT}IN}CAR}EST」
(翻訳:うむ。ルッサーナ・マジィステリュム・ディザンティースにウィルフレード・ミニステル・ジンジァレッティよ。既にその辺りは出ている。堂々巡りになっていると考えるが、如何か?)
「REX{ENDVV{ENDVOTH}EST
DVS}SED}IN}HAC}CIVTATE}EST
REX{ENDVV{ENDVOTH}DVE}IN}CIRCVITE}OCVLOS}CIRCVIRE}EST
EIM}DVS}QVAEDAM}QVAESTIO}SPEM}ILLIVS}ERIT}SI}DVV}NON}AD}HOC}TEMPUS}EST
VIM}ANTEA}IN}VOS}ET}INTERROZAVIT}AVDIEBANT}FORTIHEROS}FRETI}EST」
(翻訳:リェックス・エンデュ・エンデュオス。しかしこのままでは……。リェックス・エンデュ・エンデュオスは、堂々巡りと仰いました。であるならばいささか問題とは思いますが、この際です。以前に依頼したと聞いている英雄あるいは勇者に頼っては如何でしょう)
ルッサーナ・マジィステリュムは解決の糸口が掴めず、かと言ってこのまま放置も出来ないのであろう、唐突とも言える提案を出した。
「MVV」
(翻訳:むむむ)
ルッサーナ・マジィステリュムの提案に、ウィルフレード・ミニステルは驚きと共に答えかねたのか、唸ることしか出来なかった。
「DVS}FORTIHEROS}EST
AT}DVS}ALIIS}PERSONIS}SOLVS}PRVDENTIA}DVV}NON}DICO}A}FORSIT}EST'」
(翻訳:英雄あるいは勇者か……。だが、他者に頼ってばかりでは、問題と言えるのではないか?)
リェックス・エンデュ・エンデュオスは、ルッサーナ・マジィステリュムの提案に同意しかねるとは言わず、他人に依存するだけではいけないのではないかと逆に質問を投げかけたのである。
「REX{ENDVV{ENDVOTH}EST
EIM}DVS}VT}POSSIT}IN}STATV}FACTI}SVNT}A}MAZNVS}PACISCOR}ZENTIS}MASVRE}NOS}CREDIMVS}EST」
(翻訳:……リェックス・エンデュ・エンデュオスよ。このままでは国家の一大事になりかねない状態にあると考えておりますれば……)
ルッサーナ・マジィステリュムは、先程までとは打って変わった冷静さを持ってリェックス・エンデュ・エンデュオスに訴えかけた。
その姿勢は奇妙とも言える格好であった。右腕を伸ばし肘を曲げて掌を立て顔を隠すようにしているのである。果たしてこの不格好さの意味するところとは……。
「ROSSANA{MAZISTERIVM{DESANTISU}EST
VIM}DVS}RESPLVTIO}QVIDEM}ZRAVITATEM}DVV}NON}MONOI}AVXERVNT}EST」
(翻訳:ルッサーナ・マジィステリュム・ディザンティースよ。その覚悟は見事であるが、大げさな物言いではないか。……しかし、何れはそうなる可能性も否定出来ないですな)
並びに座っているウィルフレード・ミニステルがルッサーナ・マジィステリュムの発言を現状では大げさと言いつつも、近い内の可能性まで言及したのである。
何やらきな臭い事柄を議題にしているようで、一刻の猶予もないのかもしれない。
ウィルフレード・ミニステルが言った覚悟が、ルッサーナ・マジィステリュムの不格好さにあるとするならば、リェックス・エンデュ・エンデュオスはどう決断するのであろうか。
「ITA
EIM}DVS}HOC}STATV}ALIQVO}NON}IN}PRAETER}CONCLVSIONEM}INFERATVR}EST
EIM}DVS}FORTIROS}ROZARET}FIET}IVDICIVM}EST」
(翻訳:ふむ。……このままではどうにも結論は出ないと考える。よって、フォルティロスに依頼を行うものと決定する)
口を開いたリェックス・エンデュ・エンデュオスは、ルッサーナ・マジィステリュムの意見を汲み取り彼らが言うところの“英雄あるいは勇者”を招くため“フォルティロス”と言うところに要請することを決定したようである。だが、“フォルティロス”とは一体何のことであろうか?
「REX{ENDVV{ENDVOTH}DVS}FVIT}INVENTVS}EST
VIM}DVS}IN}PATRIA}SIVE}NON}POSSIT}IVDICIVM}EST
EIM}DVS}STATIM}INIRE}CONSILIA}EST」
(翻訳:リェックス・エンデュ・エンデュオス、分かりました。国内では抑えきれませんので良い判断かと思われます。直ちに手配に入ります)
ウィルフレード・ミニステルは左の掌を頭頂部に載せながら、リェックス・エンデュ・エンデュオスの指示を実行するため、その場所を後にしていった。
ウィルフレード・ミニステルに続いて席を立ったルッサーナ・マジィステリュムが部屋を出て行こうとすると……。
「EIM}DVS}VERE}NON}CERTVS}EST'」
(翻訳:果たして解決するのだろうか……)
ぼそりと呟くリェックス・エンデュ・エンデュオスは、やや項垂れたような格好をしていた。
「VIM}DVS}TE}POTEST}IMAZINARI}SENTIRE}EST」
(翻訳:お気持ちお察しします……)
「VIM}DVS}NON}DVV}AVDIVI}EST
VIM}DVS}NON}AVDIAT}EST」
(翻訳:……いや、聞こえたか。聞かなかったことにして欲しい)
ルッサーナ・マジィステリュムの退出直前に聞こえてしまった、リェックス・エンデュ・エンデュオスの言葉に、なんとはなしに応えてしまっていたが、リェックス・エンデュ・エンデュオスは咎めることはせず、なかったことにして欲しいと述べるなど、国を治める者といえるようである。
一方のルッサーナ・マジィステリュムは、左手を頭頂部に載せたままその場所を後にした。
注釈
エンデュス王国の言語翻訳:ブラウザ上のGooglラテン語翻訳から古ラテン語を参考にしています。
発音と言語は、ウィッキーペディアの古ラテン語を参考にしています。