世界の事情~counterattack ~
三話までに、時間がかかってしまいました。
読んで下さっている人がいらっしゃるなら
すいませんでした。
皆さんは、“神様”と、聞くとどんなことを想像するだろうか。願いを叶えてくれる。護ってくれる。このような事を想像するだろう。
俺も、昔は、“神様が護ってくれる”そう考えていた。
ーしかし、神様は人類の味方ではなかったー
今から約十年前。その最厄はある声から始まった…。
「やはり…人間は早急に滅ぼすべきだった…」
低い唸るような声だった。その声が止むと同時に世界各地に光の柱が落下してきた。
その数ーーー七本。
しかし、その七本の光の柱によって、俺たち人類は半数を失ってしまった…
この恐ろしいほどの死者が出たのには理由がある。 それは、柱の中にいた“化け物”、俗に言う
“天使”というモノだ。
ーーー人間の力など遠く及ばない生物ーーー
そんなモノが大量に詰まった柱が各地の首都に落とされた。
そして、柱から解き放たれた天使達はそのまま人間を………殺し始めた。
それは、一方的な惨殺…。酷い………ものだった。
……結果、現在の世界総人口は約六億人。
十年と比べると十分の一以下にまで減っている。
このまま減り続ければ一年と経たずに人類は滅んでしまうだろう。
しかし、それはーーー
俺たち人類が何の抵抗もしなければ、だが。
〇
俺たちが住んでいるのは、日本であり、日本では無い。その理由としてあげられるのは都市機能が完全に回復していないということだ。
今現在人類が生活出きるのは、福岡、東京、北海道と呼ばれていた所のみだ。残りの場所には、
人類が安全に生活できるレベルではない量の天使が蔓延っている。 この天使たちを掃討し都市を奪還する作戦がたてられているが、決行される兆しはまだ無い。
だが、それは人類の力が足りないからではない。現に今では、三つの都市を奪還している。
ならば何故この三つの都市を奪還できたか。
それには、二つの発明が関わっている。
一つは、科学の発展の最終段階。
ーーーーー魔具ーーーーー
一つは、希望と絶望。
互いが紙一重の状況で隣り合う、神の鱗片。
ーーー聖天器ーーー
これらによって、俺たち人類は天使たち……いや、“神様”への反撃にうってでた。
ーーーここからは、俺たちの…………
人類の独壇場だ…!ーーー
〇