第四話「初めてみる巛はアイテムボックス?」
今回はよくわかんないかもです。
自分でも書いててわかんなくなりました。
大幅に直すかもですがみなさんの意見ください。
ゆっくりしていってね?
第四話「はじめての巛はなんとアイテムボックス!?」
風呂場での騒動からしばらくたって、いまは居間で食卓についている。さっきの件については秋の持っていたバスタオルから事情を悟り納得はできないながらも許すことにしたらしく今は向き合って二人で食事をしている。
さっきまでは今テレビで放送している五輪のことをはなしていたが今はアリスの荷物などはどこから出したのかという話のようで
「あぁそのことね、あれは私の巛の使い方の一つよ。所詮拡張空間みたいなものね。」
拡張空間?
「えーと・・・つまりはどゆこと?」
「わからないの?つまりは個人で異空間をもっていてその扉を開いたり閉じたりすることができるの。その異空間ってのは事実上無限の規模をほこっているから私は便利な倉庫としてもつかってるのよ。あんたが持ってこようとしたタオルとか着替えなんかもここにしまってあったの!」
「その件については本当に反省しております。」
「だからもういいわよ。掘り返した私が言うのもあれだけど・・・。」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
気まずい沈黙が場を支配した。
「・・・あっと・・・えぇーとつまりさ!そのおまえの巛はRPGとかにあるアイテムボックス的なもんなのか?」
おぉ!いまだに理解できていなかったがそういうことか!!分かりやすい。
っとアリスは今のを聞いてオムライスが気管にはいったようだ。
「ゲホッゲホッ・・・・・あんたねぇ・・・まぁたしかに似たようなもんだけどまさかゲームに例えられるとは思わなかったわ・・・」
なんともなかったみたいだが涙目である。
むせたからなのか自分の巛がゲームなんかに例えられたからなのかは想像におまかせします。
「でもそれってあんまり戦闘にむかなくないか?それでMayを倒そうって・・・level4って強いんだろう?」
「えぇ強いわよ。本当は本部に帰ってから言おうと思ってたのだけど・・・まぁいいわ。私の巛の話の前補足としておくわね。なぜ生きるために栄養も睡眠すら必要としない私達が組織につくか、覚えてる?」
「そりゃ忘れるわけがないだろう。俺たちは成長しない。だから社会的にも俺たちは不自然な存在になってそのうち生活できなくなる。人間関係はなるべく持たないようにすればいいものの運転免許、戸籍、保険証、住民票等はまずい。そこら辺を何とかしてくれるのが組織だからつくんだよな?」
「ぶっちゃけるけど私達も娯楽はほしいからお金がいらないってわけじゃない、けどまぁそうね私達を組織に縛りつけるための餌はその情報関係しかないわ。生きていても生活ができないなんてことになるのはみんな嫌でしょ?だから働かないと組織はその情報関係を更新しないっていうルールをつくったの。上のやつらがどうして狂輪霊を倒したいのか、どうして国家単位での情報操作ができるのか、気になるけど詳しいことは知らないわ。」
組織って意外とややこしいんだな。それになんか隠してるってことだろ?やっぱり映画やら物語みたいに黒い部分があるのだろうか。
「でもよ、働かないとって内容は狂輪霊の討伐なんだろ?今度殺されたら本当に終わりなんだろ?さっきの話に戻すけど戦闘にむいてないやつらが格上のやつと戦わされるなんていいのかよ?」
それだけじゃないと思うがな。なにより普通は一度殺された相手に戦いを挑めといわれて戦うやつはいないだろう。
「だからGHOはランク制なの。組織にどれだけ貢献したか、どれだけの力を持ちどれだけ制御できるのか。それによってSS~Fまでのランクに分けられるの。自分のランクにそぐわない敵と戦わないようにね。」
「でも普通に生活してても格上と出会う場合もあるんじゃないのか?」
「level1やlevel2なんかは自我とか意志を持たないっていったでしょ?だから基本的には動かないの、テリトリーを決めてそこに入ってきた魂を食べる。あんまり食い散らかすと私達が来るとわかってるから人気のないところで隠れて時間をかけながら力をつけるの。・・・うん、ごちそうさま。」
とナプキンで口を拭きながら告げた。
「はいよ、っとそのままでいいよさげとくから。・・・へー、だから居場所を予測しやすいのか。結果出会わないわけだ。」
「まぁたまに暴走するやつもあるから100%じゃないけどね。level3を倒せるのは大体GHOでいうランクB以上のやつらだけ。level3になるとだんだん人のいる場所に近づき始めるのだけどね、level3以上の奴等はね・・・感知できるのよ。あいつらがちかづくとその周辺の浮遊霊や地縛霊が反応しだすの。だからlevel2なんかよりよっぽど見つけやすかったりするんだけどね。だから自分のランクに合わせて働いてれば最低限の生活はできるわ。ついでだから言うけど狂輪霊・・・てもう十分理解しただろうから本部で使われてる通称に変えるけど大丈夫よね?」
「たぶんな。」
「そう、ならいいわね。これからは狂輪霊のことをグール、昇奇霊のことをシードと呼ぶわね」
「でそのグールにたいして恐怖心がわいてまともに戦えない可能性があるとかおもったりした?」
おうビンゴ!思った。
「ん?あぁそっか、一度殺されてんだからたしかに怖いと・・・感じねえな。なんで?」
「理由は簡単よ。人としての魂に刻まれた恐怖は霊にはのこらないの。だから私達はあいつらに恐怖をかんじない。」
「へー、Mayを殴りたいって気持ちは消えねぇのな。」
「別にそれ魂に刻まれるようなことでもないでしょ・・・あとね、あんた勘違いしてるけど私これでもSランクシードなのよ?」
「へー、Sランクってことは上から二番目か・・・結構すごい―――」
とそこまでいってから言葉の意味するところにきがついたようで・・・
「―――上から二番目?ホントに?」
「そうよ。まぁそうなるわねSSランクシード2名についだ7人のうちの一人ってことになるかな?ちなみにSランクは個人でlevel4との戦闘が許されるランクなの。」
「あんたそんなに強かったのか・・・。」
「あたりまえでしょ、私だもの。」
心のそこから当たり前だとおもってるようだ。つくづくとんでもない女である。
「へー・・・あっ、そういえばさ。その本部ってとこには何人位のシードがいるんだ?」
「さぁ?大体100~300とかじゃない?」
「アバウトだな・・・」
「そんなこと言われてもねぇ~、実際百年生きてるやつとかもいるしすぐ死んだりとかするやつもいるしいちいち数えてらんないわよ。まぁさすがに調べたらわかるでしょうけど。」
「そんなもんなのか?」
「そんなもんよ。」
変なとこで細かいのにこんなときにアバウトなんだな。
「そういえばさ、俺なんかは運よくお前に会えたけどそうじゃないやつらはどうするんだ?」
「それも感知できるのよ。大体シードになるには周りにグールがいないとダメなんだから感知の網をグールの周りを中心にすれば大体はなった直後に接触できるわ。もっともシードが生まれることじたいそんな滅多にあることじゃないから私もシードの誕生に立ち会ったのはこれが初めてね。」
「へー・・・ところでアリスは何歳なんだ?」
そういえばシードやグールが年を取らないならアリスはいったい何歳なのだろう。見た目は高校生なので最低でも15~18、それにシードとして過ごした年月か・・・結構落ち着いた物腰といい実力といいかなりの年なんでは?とおもうのだが。
「女の子に年齢を聞くなバカ。・・・でもまぁ別にいいかな?私の体は16歳のままとまってるの。それに5年をたして21歳よ。」
「あれ以外と離れてないんだな。おれと4年差か?」
「本来ならね・・・肉体年齢なら1年差で私のほうが低いのか、なんかショック。」
意外と若かった。・・・失礼なこと考えてすいませんでした。
「ゴーストの体ってややこしいんだな。」
「もっとすごいのになると10歳の体で千年以上過ごしたってのもいるわよ。SSランクシードのロードっていう子。なんでも数えるのが面倒でそこまでしか覚えてないとかで千年。」
「・・・1010歳?まじで?」
「マジよ。本部で引きこもってるからいったときにあいにいくといいわ。口調はおばあちゃんみたいに『~じゃ!』とかいってるんだけどね。なんか体に精神が引っ張られたり味覚が子供のままだから時たま幼くなったりしててみていて和むわよ。」
「いや・・・なんかもういいや。」
「他にきいたことだと・・・あ!世界的に有名な化物の吸血鬼なんかはロードがもとになってるって聞いたことがあるわよ。」
「き、吸血鬼!?なんで吸血鬼?」
「ロードって異化したとき色素が狂ったみたいで灰色の髪て赤目になったんだけど・・・人間ばなれしてるじゃない?それで自分の巛でグールをつかって実験をしてたそうなんだけど・・・最終的にはザクロにしちゃったらしくて体中に付着した血を拭き取りもせず実験の成功をよろこんでたらしいの。
それでその瞬間を一般人に目撃されたらしくて口止めをしようとしたのか驚いて腰を抜かしてる一般人に近寄って耳元で囁いたらしいのよ。『もしも今見たことをだれかに言いふらせば・・・お前もああなるぞ。』って脅したらしいの・・・目の前にあった首筋に歯をたてて掻き切る真似をしながら・・・」
「・・・なんか展開が読めてきた。」
「そうなのよね。その一般人は結局皆にはなしてしまうの、でもその人は脅されてたのもそうだけど恐怖のあまりうろ覚えだったの。だから自分の印象の強くて覚えてることだけを話したの。それで『人間離れした赤い瞳の美しい童』『血を浴びて喜ぶ』『首筋』みたいなワードだけが広まって各地でまた実験してたロードが姿が変わらず見つかったりして『年を取らない』てきなことも加わってさらに広まった結果・・・吸血鬼伝説の誕生と。」
「・・・・・・・・・・もうなんか疲れた。」
「あらそう?なら寝るといいわ。睡眠をとる必要はないけど娯楽は大切だもの。タバコでも睡眠でも食事でも飲酒でもドライブでも・・・なんでもいいから楽しめることをみつけなさいな。じゃないと長生きは辛いわよ?」
「・・・悪いけどそうさせてもらうよ。・・・寝るなら空いてる部屋使ってもいいから。おやすみ。」
「はいおやすみー♪」
すごく綺麗な笑顔をうかべながら・・・いや私にはわかる・・・あれは悪いかおだ。・・・吸血鬼の話も確かにビックリしたがそれよりもアリスがなにをかんがえているのかきになるので正直どうでもいい。絶対ろくなことをしないだろう・・秋、がんばれ。
・・・?いつまで笑ってるんだ?
「・・・・」
おぉ?今度は真面目顔に・・・いや今度は赤くってうお!?急に疲れたかおして眉間をおさえ始めた・・・病気か?・・・頭をふってまた真面目な顔に・・・大丈夫か?
「・・・・そもそもあいつを喰ったのはlevel4・・・あいつ自身はどこにでもいるような普通の学生・・・・なのに喰いきれなかった?冗談じゃない―――」
sideアリス
もういったかしら?・・・いったみたいね・・・ハァ。
問題は山積み・・・どうしよう・・・オワタ\(^o^)/。・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしたのかしら私・・・疲れてるのかな?まぁそんなことより今は秋のことよ。
「・・・・そもそもあいつを喰ったのはlevel4・・・あいつ自身はどこにでもいるような普通の学生・・・・なのに喰いきれなかった?冗談じゃない・・・そもそもあいつの魂は波長も量も濃度も普通・・・じゃない!?」
そうだ・・あいつの色・・・・魂の色は普通じゃなかった。そもそも色は青白いものから一色しか変化しないはずなのにあいつはいくつもの色が入り交じってた。
そもそもよく考えれば波長も何もかもが普通ってのもおかしい。
波長は指紋のようなもの。特に乱れていなければ普通だと言えるけど異常が無さすぎる。長年かけて定着した魂ならわかる。でも今のあいつの魂は今日生まれたばかりなのに乱れもラグもなにもなかった。
量もそう。level4に喰われた直後なのに定着してきた万全のゴーストの最大量と一緒・・・本当に食べきれなかったということ?
濃度だってそう。普通なら魂が定着するまで中から漏れたりグールの魂にあてられて淀んでいたりするのにそれがない。
色なんて一番のもんだいじゃない!そもそも色というのはその人の本質を表すもの。ゴーストになってからで言えば『願い』がまさにそう。魂の色はどうしたって3つしかない。もとの魂の色の青白、人間としてのそれぞれの魂の色、そしてゴーストとしてのそれぞれの魂の色の3つだけ・・・ソレ以上はあり得ない!
なら・・・あの色の数は何!?
・・・・ダメ。わからない。
色を複数持つにしたってソレはつまりシードになるための人生をなげうってでも叶えたい願いが複数あるということになる。しかもそれが全く違う意味の願いじゃなければあそこまでの違いはできない・・・・でもそれは矛盾している。複数ある時点でそれは人生をなげうってでも叶えたい願いではない。・・・でも事実秋はシードだ、それは間違いない。
最初から自我、理性、人の姿を最初から持ってるし・・・それもだ・・・混乱がないだけじゃない。人間味がありすぎる・・・魂が定着してきて落ち着いてきた私たちが人間味があるのはわかる。そういうふうにふるまっているからだ。
私たちは人としての魂を失い、かわりにゴーストの魂を得る。私たちは不老だし巛や人間から外れたレベルの回復力、身体能力をてにいれたかわりに人間としてのあらゆる当たり前を失った。普通なら悲しむところを見ても悲しめない。喜ぶべきところで喜べない。徐々に拡がる周りとの溝が淋しい。でも私たちが彼らに近寄っても彼らとの決定的な違いに感じる孤独感だけ。
歩み寄っても離れても感じるのは寂しさ・・・そんなに長く過ごしていないけど魂の定着具合で言えばかなりたかいはずの私でもこんなことを未だに感じているのに彼は・・・秋はまるで人間のようだ【ズルイよ】
私たちが苦しんでいるのがバカみたいに【ズルイ】
私たちが人の真似をしているのが滑稽になるくらいに【ズルイ】
そう感じてしまうほどに彼は――――――人間だ【ズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイ】
・・・いきなりヒロインが病みました(笑)
・・・サーセン・・・ちょっと書いてる最中におれが病みました。
むにくん残ちゃんはみないでね☆
ゆっくりしていってね!