第二話「俺は人間をやめるぞぉぉ!」
我輩は野菜である。名はまだない・・・いやあるけどないようであるというよくわからないというのはフェイントでないというのは嘘になるかんじです。
ヒロインがスッゴい説明口調で設定を説明してくれるよ。批判コメが増えるよ、やったねたえちゃん!(よいこのみんなは絶対検索してはいけないよ?とっても鬱になるからね。いいね?絶対だよ?ふりとかじゃないからね?ダチョウ倶楽部じゃねぇぞいいな?)ゆっくりしていってね!
場所はかわりえらく庶民的な一室にて一人の少年が目をさまそうとしていた。
「ンッ・・・ンンッ!・・・ここは・・おれの部屋?いつの間に俺寝て・・・・・そうかおれ刺されたんだった・・・え?・・・・はぁ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハァァァァァ!!!??え?なんで俺生きてんの!?てか傷は!?」
どうやら刺されたところから意識がないようである。まぁ当たり前ではあるのだが。まぁこれだけの大声を出せばあの少女が気づくだろう―――
「あら、目がさめたのね」
―――ほら。いつの間に入ってきたのかわからなかった。というか扉がひらくおとすらしないってなんだ?
少年も見知らぬ少女が自分の家にいるからか警戒してい
るようだ。まぁあたりまえだな。
ちなみに少女はMayとか言う人物を追い払った後もかわらずずっとフード付きのロングコートをきている。黒地に灰色の逆十字架のエンブレムをつけたものでおそらくGHOとかいうそしきのものだろう、ロゴでGHOの文字も入っている。
「お前・・・なにもんだ?さっきの出刃包丁の関係者か?」
といま少女の口元が三日月の形をしたように見えたのだが・・・気のせいか?
「そうね、私はMayの関係者よ。だったらどうするの?私を殺すのかしら?」
・・・この女狐め、さっきの顔はそういうことか。
「こ、殺すって・・・そんなことしないよ・・・。」
少年の戸惑う顔をみて楽しそうに顔を歪める少女。サイテーだコイツ。そんな少女の様子に気づかない少年は
「殺す何てことはしない、でも罪は償ってもらう。」
・・・あぁ、本当に楽しそうだなこの少女。
「償う?何を償うっていうの?」
「な!?とぼける気か!お前らおれを出刃包丁で・・・出刃包丁で・・・刺し・・た。」
「刺したのは私じゃないしそもそもあなたにはその刺し傷が見あたらないのだけれど?それともなにかしら、そんな夢物語を法廷で語るつもり?」
クスクスとわらいながら少女が告げると少年は黙りこんでしまった。
さらに少女は腰のホルスターからオートマチックの拳銃を取り出しながらつづける
「それに私はこの場にはあなたを殺しに来たのよ?Mayが殺し損ねたみたいだから尻拭いってやつね。」
少年は悔しそうに唇を噛み締めながら黙っている。
・・・暫くの沈黙のあと少女は耐えきれなくなったのか明るい声でネタバラシをはじめた。
「あぁーもう!黙ったら面白くないじゃない。まったく・・・もういいわよ。」
「へ?」
少年はまの抜けた顔で聞き返した。
そりゃ殺人予告の後のセリフが今のだと理解がおいつかないだろう。
「だーかーらー、今の殺すとか言うのは嘘なの!」
「え?いや、でもあいつの関係者なんだろ?」
「そうね、関係といっても敵対関係だけど。」
・・・コイツわざとやってるな。ほんといい性格してるよまったく。
「・・・つまり君が俺を助けてくれたの?」
「えぇ、間に合わなかったけどね。」
「え?え!?えぇ!!?」
少女幸悦した表情で少年をみている。絶対にSだ。
「まぁちゃんと一から教えてあげるから一旦落ち着きなさい。」
「・・・はい。」
「コホンッ、本題に入る前に聞きたいのだけれど――――あなたは『幽霊』の存在を信じるかしら?」
・・・・・・・・は?
「・・・・・・・・は?」
「だーかーらー!幽霊を信じれるか信じれないのかきいてんの!」
「いや急に言われても・・・俺は信じられないかな。」
「んー、まぁそんなもんよね。結論だけ言うと幽霊は存在しているのよ。」
「えぇー・・・うさんくさいなぁ。」
気持ちはわかるが今までの出来事を考えるとやっぱり存在してるんだろう。たとえば少年が刺されたときも腹を切られても普通は即死しない。そのあと心臓を追撃したとしても即死はない。本当に即死するとしたならまずは脳の破壊が前提だろう。なのにあのときの少年は確実に即死だった、超常的ななにかを信じる他あるまい
「うさんくさい言うな。居るっていったら居るの!・・・コホンッ、幽霊にも種類があって全部で四種類。その内2つは一般的だからきっと知ってるわ。」
「一般的?浮遊霊とか地縛霊ってやつか?」
「そう、それよ。でもそちらは特に害は無いの。地縛霊だってそのままなら危険は無いわ。でも問題は残りの2つ、狂輪霊と昇奇霊よ。」
少年は聞いたこともないというかんじだ。
「知らなくて当たり前よ。これをしってるのは当の本人達と一部の人間だけだもの。・・・本人とは言わないかもだけど。」
「じゃあお前は人間?それとも幽霊なのか?」
「・・・私は幽霊のほうよ。それよりもその『お前』っていうのやめてくれない?」
「そうは言っても俺は君の名前を知らないんだけど・・・」
「あら?そうだったかしら。それは失礼しました改めて自己紹介させてもらうわね。」
と少女はおもむろに立ち上がりフードを外してコートにいれていたその長い髪をだした。
ここに来てやっとまともに少女の顔が見れたがなんともまた綺麗な娘だ。光を反射しているかのように煌めく銀色の腰までの長い髪をツーサイドアップの形で整えている。フードのときから見えたいた瞳もあわさってなんとも幻想的だ。
「私の名前はアリス、アリス=ミステア=ジェイクフルード。アリスでいいわ。魂に刻み込みなさい!」
しかし少年は魂が抜かれたように反応がない。いやあるのだが
「ち・・ひろ?」
と誰かと勘違いしているようで・・・それを聞いた当のアリスさんはというとなんとも羨ましいことに半眼で顔を近づけて(←ここ重要)
「はぁ?なにいってんの?アリスよアーリースー!記憶したかしら?」
と再度名前をおしえてるようだ。
「え?あ・・・あぁ、アリスな。アリス・・・アリス・・・よし!覚えた。」
「?まぁいいわ。それであなたは喜佐見 秋でいいのよね?」
「なんで俺の名前しってるんだ?」
「あんたを家に運ぶために生徒手帳をみたのよ。」
「まぁそれでも一応礼儀として自己紹介させてくれよ。俺の名前は喜佐見 秋。特技は短距離走、趣味は家事だ、秋でいい。よろしく」
ようやく少年だとか少女を使わなくてすむ。
「はいはいよろしく、ところで話を戻すわよ?まずは狂輪霊のことね。こいつの発生の仕方は3パターン。1つは地縛霊が人間のてによって刺激され続けること。心霊スポットなんかに地縛霊が居るとなるパターンね。
2つ目は、人間が狂輪霊に魂を喰われて異化してしまうパターン。あとで詳しく教えてあげるから今は吸血鬼みたいなものだと思っといて。
3つ目は昇奇霊が人間の魂をたべて異化するパターン。」
「で?結局狂輪霊てなんなんだ?」
「簡単に言えば現実の体をもって人を襲う元人間のモンスター。人の魂を喰らうことで成長するの。成長具合はlevelで表されていて現在確認されている最高levelは5よ。levelが上がるにつれて理性を取り戻す、もしくは再構築されるの、早くてもlevel3くらいでね。level1と2理性の無い完璧な化け物。level3だと大体は会話できるぐらいには理性があって、形も人に近づいてきたもの。level4と5は完璧なヒトガタになれて人間とかわらない理性がある。でもlevel4と5は現在12人しかいないの。Mayはその12人のうちの一人。もちろんlevelがあがればあがるほど強くなるわよ。霊だから成長しないし食事と睡眠なんかの必要が無いの。」
あんなにふざけた感じなのに意外とすごかったんですね。
「だからあんな簡単に先回りされたのか。あの出刃包丁、すごかったんだな。ん?てことは俺魂喰われたのか?生きてるんだが?」
「それは今から説明するわ。昇奇霊になる方法は狂輪霊と違いただひとつ。人間が狂輪霊に魂を喰われること、まぁ正確に言えば喰われるだけじゃなく多少魂が残ってないとダメなんだけどね。もちろん狂輪霊にしろ昇奇霊の両方にいえることよ?」
「いやいや待てよ。それ狂輪霊になる方法じゃなかったか?」
「そうね。でも違いがひとつだけあるの、それはね・・・死んだ時の心境。」
「つまりは魂を喰われたときになにを思ったかってことか?」
さっきからおもってたのだが秋は意外と頭がいいのか?理解力がすごい
「そんな感じよ。主に後悔や強い願望等を抱いたとき、つまりは『たられば』思考をしたときはほとんど昇化するわ。」
「お金持ちになりたかったとかでもいいのか?」
「う~ん・・・そういうのじゃなくてなんかこう・・・その人が一生をかけてもかなえたい願い、すべてを擲ってでもやりなおしたいというもの。そんな感じのものよ。」
「へー、じゃあ俺もなんか願いがあってそれで昇奇霊になったのか?」
自分が人間じゃなくなったって聞いて取り乱さないのか?
「そうよ。秋、あんたも私達とおなじ霊と呼ばれる存在になったの・・・それにしても落ち着いているのね。普通は取り乱したりするとおもうのだけど。」
「あー、なんというか今は納得って感じの方が強いせいかな。それにちょっと夢をもてたしな。」
「夢?なによそれ。」
「いや、なんでもないよ。ほら昇奇霊の説明終わってなかったろ?続けて続けて」
「ふーん、まぁいいわ。昇奇霊は狂輪霊と同じで実体を持つわ、私とか秋みたいにね。」
確かに幽霊というよりは普通に人間だ。
「あとは狂輪霊とは違い別に人の魂なんか食べようとも思わないのよ。でもそのかわり人間にたいしては強い憧れを持つんだけどね。狂輪霊みたいに理性がなかったら楽なのに・・・まぁ簡単に言えば私たちは狂輪霊達みたいにイカれていないし人間みたいに逃げることができない。成長しないから周りとは距離をおかなきゃならない、あまりに永い時をいきるのは辛いことよ。人間はストレスや弱音を人に共感してもらうことで自己をたもてる。でも私達にはできないことだわ、親しい昇奇霊をつくってもどうせすぐ死ぬもの。道を踏み外し異化するものもいれば狂輪霊に改めて喰われるものもいる、あるいは同族に殺されることもある。守っているはずの人間にだって狙われる・・・ほんと・・・人間が羨ましいわ。」
人間に狙われる?おなじ昇奇霊にでさえ?
「アリス・・・・ん?いやちょっと待てよ!人間や仲間にころされるってどういうことだ!?」
「え?・・あぁ・・・そうね、あとで説明するわ。今は霊の力について言わせてもらうわね。狂輪霊と昇奇霊、そして一部の人間達は魂のあり方が具現化した『巛』といわれる超常的な力をてに入れるわ。」
「巛?超常的?」
「簡単に言うとなにかに特化した超能力みたいなものよ。」
「サイコキネシスとかそんなのか?」
「まぁにたようなものよ。私達霊は身体を失なった代わりに魂と強い意志で身体を構築している。だから意志の強さによって個人差はあれど基本的にアホみたいな身体能力をほこるのだけどそれとは別に巛という超能力が使えるようになるの。これは願いや後悔、意志の影響をモロに受けるの。」
「えっと・・・どういうこと?」
「・・・例えば願いが『空を飛びたい』なら『使い方によっては空を飛べる巛』か『空を飛ぶ巛』のどちらかが発現するのよ。」
「あぁ!そういうことか!じゃあ俺にも何かしらの能力・・・その巛ってのがあるわけか。」
「そうね。役に立つ立たないはあるけど存在しないなんてことは無いわ。」
「でも俺の願いってなんだろう?そんな人生擲ってでもかなえたい夢なんかないぜ?」
「まぁ普通はそんなもんよ。真相心理に眠ってるから自分でも気づけてないのよ。あとでそれも確認しましょう。とりあえず今は一部の人間の話をするわよ?」
「あぁ、続けてくれ。」
「一部の人間っていうのはね、昔どういった経緯があったか知らないけど私達の存在に気がついたごく少数人が集まってつくった宗教団体の教徒達のことよ。その宗教は公にはなってないけど世界中に教会やら聖堂があってそこで聖具と呼ばれる霊の天敵みたいな武器をつくったり巛の訓練をしてるの。巛ってのは結局己の魂のあり方を理解してそれを現実を侵すまでの意志力があれば誰にでも使えるのよ、専門の知識と環境がないと普通は無理だけどね。それで一番の問題はその宗教の戒めとして私たちみたいな『輪廻転生を否定する存在を許さない。』っていうのがあるの。だからみんな襲いかかってくるのよ。」
「敵だらけじゃん・・・。」
アリスはなんでもないようにかたるが秋はそうでもなかったようでオワタ\(^o^)/みたいなかんじでorzっている。
「簡単に主な組織だけあげとくわね?
まず最初に私が所属するGHO。狂輪霊を狩ろうとしている昇奇霊の集まり。表向きは製薬会社なんだけどね。
次にIWW。その巛の力を公にして自分達が統治者になろうとしている昇奇霊の集まりよ。
そのつぎはMayが所属するBEC。12のlevel4、5のやつらがつくった狂輪霊の組織。主な目的はさだかになってないけど最近は強力な巛能力の持ち主を探し回っているみたい。
最後に環王教会。これはさっき説明した人間達の宗教よ。」
「昇奇霊に殺されるってのも・・・」
「えぇ、主にはIWWの奴等よ?」
「マジかよ敵多すぎる・・・」
「どこもそうよ。結局この4つの組織は互いに敵対しあってるの。たしかに勘弁してほしいというのが本音だけど・・・割りきるしかないわよ?」
アリスも今度は苛めようとせず素直に秋を励ましている。
「で?あんたはGHOとIWW、どっちに入るわけ?」
「・・・はいらないとダメなのか?」
「別にいいけどなりたての貴方はどっちかにはいらないと弱いし戦いなれてないから良いカモよ?それにはいらないと身分証明書関連の時なんかも年齢と見た目があわなくてアウトー。逆に所属すればそこら辺は組織が融通をきかせてくれます。」
「・・・GHOで。」
だろうな。
「でしょうね、組織には私が伝えておくわそこで巛のことや今の身体で敵と戦うための訓練をしましょう。・・・ところであなた夏休みはいつから?」
「え?今週末からだけど?」
「そう・・・なら夏休みの間はGHO本部にいくわよ。それまで私ここに泊まるから。」
%
とくにいうことはないんだけれどもしいてあげるなら
先生・・・テニスが・・・したいです!