七話『もう学校は諦めよう・・・』
色々と書きたいのですが学校なうなのでとりあえずこんかいはこれだけ・・・ゆっくりしていってね!
七話『もう学校は諦めよう・・・』
side 秋
確かな手応えとともに女の子の命ともいえる大事な顔を殴り飛ばし、Mayが目の前の自然公園の茂みに突き刺さったのを確認してから歪んで使い物にならなくなった自転車を捨て学校とは反対の方向へ走り出した。
「ひとを巻き込むわけにはいかないしな・・・もう学校は諦めたとしても無事に家に帰るにはあいつを撒いてくしかないわけだ・・・ハァ・・・ん?」
と走り出してから気がついたのだがいつもの俺なら全力といっていいほどの速度を出しているのに疲労を全く感じない。それどころかまるで軽いジョギングのようにまだまだ速度が出せそうな感じだ・・・
「あ、そうか。チャリだったから忘れてたけどチャリがなくても十分速度出るのか・・・だったら!」
と足に力を込めて速度を上げようとした瞬間文字通り地面が沈んだ。
(な!?地面が・・・ってこの感じは・・・あいつもう追い付いてきたのか・・・・・・まぁそりゃそうか。でも・・・!)
「さっきはよくもやってくれたねー・・・もう逃がさないよ。」
あいつが言う通り本当に『逃がすつもり』はないらしい・・・足は鋪装された道路にすっぽり飲み込まれ固められている。
でも今の俺なら・・・チャリで車を軽く追い越し、人間(?)を建物を越える高さまで打ち上げ、前の俺を・・・限界を越えたこの体なら!!
「この程度・・・なんともねぇ!!!」
身体を地面に足首まで埋まった脚の方に捻り引き絞った後、もう一方の自由な脚で地面を踏みしめその埋まった脚で周りを固めているアスファルトを蹴りあげた。
「え?ちょ!?うそ!」
後ろでMayが驚く気配を感じ少し満足しながら蹴りあげた脚で地面をとらえ今度こそ地面が沈まないのを確認してから一気に・・・加速した。
・・・後ろに加速の際に踏み砕いたアスファルトの欠片を蹴っ飛ばしながら。
side May
「わぷぷぷっ!いったーい!・・・・チッ・・・やっぱりなんかおかしいな。あんな体勢からあんな力が出るもんか?」
と追い付くために自身も走り出しながらさっきのことを思い出し対策を練る。
Mayは確かに強者だ。自分でもそう思っているし事実そうだろう。
それでもおごるつもりはない。自分がlevel4まで上り詰めてこれたのは『巛能力の絶対性』でも『才能』でもなく中途半端に残った人間性から周りよりも早く自我が芽生え、足りないものを『策』を使うことにより補ってきたからだということに気がついているからだ。
確かにlevel4となった今。自分の巛もかなり強力になっているがそれでも自分にとっての生き残る術とは、更なる高みへ上る術とは考えることなのだ。
皮肉にもゴーストとなった後自分を助けたのはゴーストになる前の人間としての自分なのだ。
だから考える、どうやれば少年を捕らえられるのか。
(いくら身体能力が高くても相手はまだ巛を使えていない、今の身体に慣れてすらいない。今ならまだ私が有利だ・・・幸い少年は人だかりから離れるように逃げてる。
その判断は間違えてない。人だかりに紛れるというのは 確かに私も派手に追うことができなくなるが少年も唯一のアドバンテージとなる初期スペックの高さが活かせなくなるのだから。
私が周りを巻き込むかどうかもわからないなかでそれは確かにとってはいけない手段だ。そうなると自然と街のはずれに向かうことになる。
この泉暮市という街は周りが山に囲まれ、太平洋側で海に面しているという地形だ。今の位置から考えると近いのは海岸であり開発された倉庫だらけの港。まだ自分の巛がばれたわけではないと思うがあの女が何か余計なことをいってたのだとすれば大まかなことを把握されている可能性がある。
・・・あの女からの情報が無いなら砂浜・・・あるのなら・・・港。
・・・まてよ?・・・・・・あ。・・・・・この場合少年が勝てるとしたら私の巛能力を抑えるのではなく自分のスペックをいかせる場所を選ぶのが不可欠。
だから人気のないところにむかってる。・・・そして今回の場合の少年の勝利条件とは私から逃げ切ること。・・・なら走りにくい砂浜より鋪装された港・・・障害物のない砂浜より障害物の多い港・・・か。)
「地の利は向こうにある、速度も少年の方が早い・・・なら私が追い付こうと思ったら巛を使うしかないわけか・・・・・絶対追い付いて見せる!」
side 秋
いくらこの時間といってもこんな速度でおいかけっこしてたら目立つわけで・・・見つかるわけにはいかない以上俺は周りにも気を使いながら自分よりも上手であろうMayから逃げなければならないのだ。
そこで思ったのがあのチャリの時の大ジャンプ。あれを使えば街中でもビルの建物の上をとんで行くことでめだたないはずだし仮に気がつかれてもその頃には既に通りすぎてるわけだから気のせいってことで押し通せるかも・・・・・というわけで今はチャリより速度が出てるし跳ぶことに関してはチャリよりも成果が出せるであろう自分の脚でならチャンスはあると思い試しに跳んでみたところ・・・やはりといっていいほどに跳びすぎた。
「いい加減自分も力加減を覚えなきゃなぁー」なんてことを考えながらもジャンプの最高点に達したのか内臓が浮くのを感じながら落下にはいる。
「これやばくね?」
今のからだの異常さは十分に理解している。実際今のジャンプだって真上に跳んだわけでもないのに普通のビルくらいなら余裕で飛び越せるレベルの高さまで達したのだ。
それはつまりビルよりも高いところから落下してるってことにほかならないわけだ。
・・・これはまずくね?頼むよ俺のからだ。
「もってくれええぇぇぇぇ!!!!」
あ、いま人がこっち見てた。
ってそんな場合じゃねぇぇぇ!!
side May
それは私が港に向かって全力疾走していたときだった。
というか詳しい場所がわからないから南に向かいながら開発具合を見て向きを調整することで港の大体の向きに走ることができてるわけだがそんなことはどうでもよくて・・・そう、私は悲鳴を聞いたのだ。遥か上空から・・・
「・・・まさかね。」
さすがにそれはないだろうと思いながら自分の巛の応用で空中を探ってみると・・・いた。
そしてつい頭を押さえてしまった。
「・・・なーんかやる気削がれるなぁ・・・・・・ハァ」
とぼやきながら人影の向かっている方向を確認する。
(・・・なーんだ、やっぱり港か。まぁそこしかないよねー。といっても私も読みが外れてたら逃がしていた可能性が高いけど・・・ほんと離れたところへの干渉が弱い巛だなぁ、不便。)
と再度方向を確認して走り出す。
(てか何から何まで規格外なことをする子だなぁ・・・、Octoberのやつが喜びそうだ。)
side 秋
あっっぶねぇぇー!
結論からいうと怪我はなかった。空中で不自然にからだが停止したということと目的の港まで一直線に飛んできた結果港にある倉庫の屋根をぶち抜いて着地したのだ。
てかあの不自然な停止がなければもうちょっとで海にドボンッ!だったわけだ・・・あぶねぇなおい。
これは一回アリスに相談しないとな・・・っとさっさと逃げないとな。
おもいっきり叫んじまったしあれでばれてないとかはさすがにないだろ。
とりあえず家までつけられなければ良いわけだしさっさと帰るか。
・・・あ、鞄。・・・・・・誰かが拾って届けてくれることを祈ろう。
「どこいくのー☆女の子のお誘いを断ってあげくのはてにはぶん殴って逃走だなんてちょっとひどくないかなー?」
・・・えらくはやいな・・・・振り返らなくてもわかる。てか俺はMayから逃げられないのか?捕まってばっかりなんだが・・
「別にことわってなんかねーよ。あんまりにもかわいい女の子からのエスコートだったもんで恥ずかしくて逃げちまっただけさ。」
もちろん嘘だけどな?信じてもらえるわけないし。
「アハハは。嬉しいこといってくれるねー・・・でもね?それでも女の子の顔を殴るのはどうなのかなー?」
とにやつきながら聞いてくる。すんごく腹立つ顔だがまぁかわいいから許そう・・・でも殺されてやるわけにはいかない。
「・・・つ・・・つい?」
笑いながらいってみた。反応は?・・・・・・コワッ!!?なにいまの笑顔!
コワイ!かわいいはずなのにコワイ!!
とにかくただ逃げるだけではどうもMayからは逃げられないらしい。せめてどうやって追い付いたのかだけでも探らないと・・・・・・無理だな。
あー失敗した。せめてアリスからMayの巛がなんなのかだけでもきいてくるべきだった。
俺に追い付けたのも巛を使用したからだと思う。
Mayの全速力は俺のチャリに乗ってたときの全速力とほぼ一緒のはずだ。そうじゃないならあのとき巛を使う必要が無いからな。
つまり身体能力以外で俺に追い付こうとするなら自然と残った選択肢は巛ということになるだろう。・・・まぁひょっとしたら他にもあるかもだけどそんなこと考えたってどうしようもないしな。
「へぇ~。少年は『つい』で女の子の顔を殴るんだ~・・・ふぅ~ん。」
・・・ま、まぁとにかく!俺が逃げるにはあいつの巛がどんなものなのか知る必要があるわけだ。
今まであいつが巛を使ったのは二回。
チャリを打ち上げた時と俺の足をアスファルトに沈ませたとき。
共通してるのはアスファルトか?アスファルトの硬度、粘土、形状操作とか?・・・ないな。それでどうやって俺に追い付くんだか・・・滑り台とか?・・・目立つな。
「何で黙ってるのカナ~?まぁ私は優しいから今回は許してあげる☆だからなにかしゃべってよー!寂しいじゃん☆」
物体の形状操作に限定しても違うよな。やっぱり俺には追い付けそうにないし二回目の発動の時は俺の足元のアスファルトが沈んだってか軟らかくなったて感じだった・・・逆に一回目は硬度はそのままに地面が飛び出した感じか。
正直言うと一回目はいきなりすぎてなにがなんだかわからなかったし二回目は軟らかくなって足を飲み込んだあと一瞬で硬化しただけだから二回とも直接見たわけではないんだよなぁ・・・あ、でも一回目の時あいつ走るのをやめて地面に手を着いてたような・・・・・・それがなんだっていうんだ俺・・・聞いてみるか?
「なぁMay?お前いったいどうやって俺に追い付いたんだ?」
・・・何でいまばか正直に聞いたの?ふざけんな俺ぇぇぇ!!
「・・・知りたいの?別に教えてあげても良いけど・・・フフ♪」
だよな、やっぱり無理・・・ってえぇ!?いいのかよ!
「ほ、ほんとうか?な、なら・・・」
「条件付きでね☆」
「・・・orz」
ナンテコッタイ。・・・くそ、ならさっさと逃げるに限るな、真っ正面からやったって勝てるわけねぇんだ。
「一応聞いといてやるがその条件てのは何だ?」
「少年の名前。」
「・・・はぁ?」
「だから、少年が名前を教えてくれたら私の巛を教えてア・ゲ・ル☆」
・・・罠?いや・・・でも名前を知ったからといってどうこうなるわけじゃないだろ。名前でなにができるんだ?
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよー!さすがに私についてきてなんて言っても断られるのは目に見えてるし、いつまでも少年のことを少年って呼ぶのもねぇ・・・ねぇ?」
「・・・そうか。じゃあ・・・ゴホン。・・・俺の名前は喜佐見 秋。喜ぶに大佐の佐、それに見るとかいて喜佐見。秋は四季の秋だ。」
「喜佐見・・・秋。」
「・・・どうかしたのか?」
「え?あ、いやなんでもない。喜佐見 秋か・・・じゃあシュー君だね!」
ずっこけた
「な、なんだそのアダ名は!てかおれとお前はアダ名をつけるような関係じゃねぇ!」
「えー?かわいいじゃーん。なにがいやなの?」
「お前そのものがだよ!」
「あ、ツンデレってやつですね?わかります。」
「ちっっっがああぁぁぁう!!!」
「わっ!・・・ビックリしたぁ、いきなりなぁに?」
「俺は普通だ!というか約束!早くお前の巛がなんなのか教えろ!あとその呼び方やめろ!」
そうだ!危うく忘れるところだった。もともと名前を教えたのだってそれを知るためだったんだからな。
「まぁそうだね、約束は守るよ。その前に自己紹介から始めようかな。あの女から名前は聞いたみたいだけど私の口から改めて言わせてもらいたいし。」
「・・・まぁいいけどさ。」
「ありがとう♪それじゃあ改めまして・・・私の名前はMay。死んだときの年は16で、異化してからはそろそろ8年だね。特技はナイフ投げ、趣味はショッピング!スリーサイズは上から・・・」
「もうそこらへんはいいから巛のはなしに入ってくれない?」
「えぇー!いまからがいいところなのにー!」
「いいから話を進めろ!」
Mayはおちょぼのように口をすぼめてブーブー言いながら本題にはいる
「しかたがないなぁ・・・私の巛は【愛玩自由権】。触れているものの材質、硬度、形状、スカラー値までをも変化させる便利な能力なの♪ただし離れてるものは対象に指定できないし感知には向かないわけだけど・・・大気に関しては制限なんて無いけどね、だって常に触れてるし境とかないし。だから拓けた場所とか人が全然いないところ限定ではかなり広範囲で索敵できるけどね・・・とくに上空とか☆」
・・・そういうことかい、それなら俺を見失うことはないだろうな。
でも俺に追い付くのはやっぱり難しくないか?
「シュー君が今考えてること教えてあげようか?私ってば優しいからサービスしてあげる☆」
!?・・・バレてる?
「これは別に能力とかじゃないよ。さっきからシュー君てば考え込んでばっかいるんだもん☆・・・『隙ダラケダヨ』」
「っ!!?」
反射的に後ろに飛んで距離をとってしまう。というかとりすぎてコンテナに激突した・・・
「アハハハハハ!ホントにシュー君は面白いねぇ、まだ今のからだになれてないのかな?安心しなよ。私が愛しのシュー君を襲うはずがないじゃん☆」
「・・・さっきまで追いかけてきてたくせに。」
恥ずかしさを誤魔化すために皮肉をひとつ。てか今ので気が抜けた・・・
「あれはシュー君を捕まえようとしてただけだよー☆殺すなんてもったいないことするわけないじゃん?」
「つかまえる?なんのためにさ。」
「まあ、そんなことはどうでもいいじゃん。私がどうやって追い付いたか・・・知りたいんでしょう?」
さっきまで振り撒いていた笑顔のまま顔は変えていない・・・しかし雰囲気は確かに変化している。
(俺はこの感覚を知っている!)
ドロリとした・・・そこにいるだけで鳥肌がたち、体が緊張して動かなくなってしまうような・・・・・昨日の夜か?いや、違う・・・なんだこれ?
「・・・あぁ、知りたい・・・教えてくれ。」
やっとのことで口を動かして発した言葉は震えていたり途切れ途切れだったりしてMayにはあきらかに平静ではないことを悟られているだろうが今はそんなことどうでも良い。
(俺はどこでこれを知ったんだ?俺がシードやグールを知ったのは昨日だぞ・・・なんなんだよ。)
Mayは俺の言葉を聞いて謎の威圧感をけすと満足そうに頷き説明しだした。
「まずひとつ目だよ、私の【愛玩自由権】の変化能力は光にすら及ぶの。だから私は周りからは見えないように周りの光を屈折偏光させて姿を隠してる。だから周りの目をきにすることなく全力が出せるし多少の無茶もできる。もっとも?範囲が狭いから私単体にしか使えないけどね。」
光を自由に操る?厄介な能力だな、てかカメレオンかよ。
「二つ目はさっきの大気を使ったものの応用。空気の流れや密度を変化させて空を飛べるの。地上を走るより全然早く追い付けるでしょ?シュー君だって空を移動してきたわけだしその速さはわかるよね?」
・・・まぁほんとに早かったけどさ・・・・?・・・流してたけどあの不自然な停止はなんだったんだ?
「あとは私が初めから港に向かっていたこととシュー君が位置を教えてくれたこと、シュー君の行動が少し遅かったことで追い付けた。・・・まぁよく考えるとタネ明かしというほどのものでもなかったね。」
・・・聞いてみるか。
「説明ありがとう。ところでもうひとつききたいんだけど・・・いい?」
Mayは顔をだらしなく歪ませて答える
「エヘヘー、それほどでもないよー!それでなんだっけ?聞きたいことがあるんだっけ?いいよいいよー!普段なら追加料金とっちゃうところをシュー君には出血大サービスでなんでも教えてあげちゃう!スリーサイズ?それとも下着の色?それともそれとも・・・」
お礼を言われたのが嬉しかったのかすごいテンションでよくわからないことを口走っている・・・なんだあれ?まぁそんなことはどうでもいいんだけど
「俺が着地するとき俺になんかしたか?」
「・・・え?なんでそんなこと聞くの?」
「俺は巛を使ってとんだんじゃなく純粋な身体能力でとんでるんだ、そんなきれいに着地地点を調整できる訳
じゃない。本来俺はもっと先の海のど真ん中に落ちていたはずなんだ。でも現実はこう・・・港の船着き場の目の前にある倉庫に落ちている。理由は簡単・・・ちょうどこの倉庫の上を通ろうとしたときに急に体が止まったから。もちろん俺が何かしたわけでもないし残った可能性としてはMayが高いけどむしろ海から這い出たところを捕まえる方が楽だろう?だから気になったんだ・・・あれがMayの仕業だったならよし、そうじゃないなら・・・誰の仕業なのかってな。あれはお前がやったのか?」
「私じゃない・・・私は知らないよ。でもそれっておかしいよ。グールなら私がわからないはずがないしシードだって昨日の時点ではシュー君とあの女しかいなかった。今日だってこのまちになにかがきた気配は無かったよ?」
返ってきた言葉は『否定』・・・そんな馬鹿な。
だって俺は確かに自然の摂理に反する動きをした。
それどころか他のゴーストの可能性まで否定された。
ありえない
「でもつまりはそれって・・・」
???
「他のゴーストによる干渉じゃないなら・・・シュー君自身の力なんじゃない?」
「俺の・・・力?俺の巛ってことか?でも待てよ・・・俺は使い方すら知らないんだぜ?な、なんでこんなタイミングで?」
「確かにそうだよね。火事場の馬鹿力とかならまだしも別に火事場でもなんでもなかったよね。・・・ほんとははじめから使えたんじゃないのー?」
若干疑った目でこちらに問いかけてくるmay
「しらねーよ。それに俺は巛を使うどころか今の体にもなれてないんだぜ?それに俺が何かした感じはなかった。」
こちらから目線をはずして俺に背を向けるmay
「ふーん、まぁシュー君なら使えても不思議じゃないと思うけど・・・まぁいいや!ところでシュー君?」
なんだよ突然?
「なんだよ?」
「そろそろいいかな?」
こちらからは見えないmayの口が三日月に歪むのを感じた
「へ?」
間抜けにもれたその言葉は空気にのって響くまもなくかきけされた。前方から叩きつけられた膨大なまでの光と音によって・・・
ヅガンッッ!
はーいあとがきも今回はなしでーす