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プロローグ
この物語に登場する人物、団体は、実在するものとは一切関係ありません。
俺にはとりえがない。
素晴らしい運動能力があるわけでも
勉強がずば抜けて出来るわけでも
かといって、俗に言うイケメンというわけでもなく
平均以下でもそれ以上でもなく
平凡な中学生だ。
将来の進路も特に決まっておらず、
周りが猛勉強に切り替えはじめる中、推薦でとりあえず市内の私立高校に進学を決め、
周りの熱さから遠退いている。
ただ、俺には自覚してしまうほど最悪な欠点があった。
なのに、
なのに何で俺は
なんで人前に立って
しかも何で歌ってるんだよ…!!