6.頭を整理する
ベットにゴロンとしながら、天井を眺める。
月明かりが薄く差し込む天蓋の隙間から、天井の模様が淡く浮かび上がっていた。
あれからニーナにさりげなく色々聞いたことを整理すると、
どうやら、この家の使用人に私は嫌われているらしい。
レオンがある日突然連れてきた、私という婚約者を、レオンの両親が良く思っていないらしく、その影響で使用人によって冷遇された扱いを受けているようなのだ。
令嬢なのに?婚約者なのに?
そして、その使用人達の嫌がらせに対抗する手段として、選んだ道が悪役令嬢的言動だった。と。
こちらが黙っていれば、嫌がらせはどんどん進む。
それなりの態度で罵り、罵倒し、ようやくまともな仕事をするようになるよう、使用人達は教育されてるようだった。
なるほど~?
「はぁ……」
ため息が、静かな部屋に溶けていく。
ニーナが用意してくれた温かいスープのおかげで、体はだいぶ楽になったけれど、心の中のもやもやは晴れないままだ。
まるで、悪役令嬢になるよう、周りがお膳立てしてるとしか思えない。
悪役令嬢って、良いな~って思ってたのに、この世界の悪役令嬢はちょっと違っていたようだ。
そもそもなんでルーミエールはレオンと婚約したんだろう。こんな冷遇されていて何か良いことがあったのだろうか……。
レオンもルーミエールに興味があったわけでも無さそうだし。
うーん……。ここから先のストーリーは、自分で作って行くのかもしれない。そんなことを悶々と考えながら、気づけば眠りについていた。




