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裸舞神拳伝承者・覇王ラゾク、異世界に転移す

作者: 松永 恭
掲載日:2025/09/02

異世界ビルメンがシリアス続きなので、気分転換にカオスなコメディを書いてみました。

この一話のみの短編になります。


20XX年――地球は滅んだ。

天を裂いた紅の炎は、街を灰に変え、大地を荒れ果てた砂漠へと変貌させた。


水は枯れ、食糧は尽き、法も秩序も失われた。

生き残ったのは、力を求め、血に飢えた者たちだけ。


その混沌の時代に覇を唱えた一人の男がいた。


名を、覇王ラゾク。


これは荒廃した大地から異世界転移した男の物語である。




荒れ果てた大地に、轟音と砂煙が巻き上がる。

トゲ付きの改造バイクに乗ったモヒカン頭の集団が現れた。


「シャッハーー!!水だ!食い物だ!!」


彼らは口々に叫びながら獲物となる街へと疾駆する。

次の瞬間、隊列の先頭に立った大柄なモヒカンが、拳を突き上げて叫んだ。


「俺たちゃ――ラゾク軍だぁ~~~~!!!」


無駄に息を合わせたコールに、砂漠の風さえ凍りついた。

モヒカンの一人が、道端でよろめく老婆を見つける。


「おいババァ!!なに勝手に歩いてんだ!!」


老婆がびくりと肩をすくめる。


「ひ、ひぃ……」


だが次の瞬間、そのモヒカンは老婆の腕をがっしと掴み――


「足の悪いババァは大人しくしてやがれッ!!」


そう叫びながら、ひょいと抱え上げ、近くの石に腰掛けさせる。


「……シャッハーーー!!!」


周囲のモヒカンたちが意味もなく歓声を上げる。

さらに別のモヒカンが、革袋を抱えて駆け寄ってきた。


「ババァ!水だ!!」


老婆が怯えるより早く、そのモヒカンは袋の口を開き――


「……こぼすんじゃねぇぞ。ちびちび飲みやがれ」


と低く言いながら、両手で丁寧に支え、そっと口元へ差し出した。

老婆は恐る恐る一口含み、次の瞬間、潤いに瞳を震わせる。


「あ……あぁ……」

「シャッハーーー!!!」


周囲のモヒカンたちはなぜか拳を突き上げ、意味不明な歓声をあげた。

老婆が潤んだ目で礼を言う間もなく、砂漠に再び轟音が響いた。

地鳴りのような蹄音。巻き上がる砂煙。


「こ、来られたぞ!!」


モヒカンたちが一斉に振り返り、拳を天に突き上げる。


「シャッハーーー!!覇王様のおなりだぁぁぁ!!!」


砂煙を割って現れたのは、全身黒々とした巨馬――その名も黒豆くろまめ

馬体は城門をも凌ぐほど巨大で、赤い双眸は灼熱の炎を宿している。


その背に乗るのは、筋肉の鎧をまとった巨躯の男。

呼吸ひとつで膨張する肉体に、衣は耐えきれず、ビリィィッと裂け飛んだ。


「……ぬぅぅおおおおおおおお!!!!」


砂漠を揺るがす咆哮。

舞い散る布切れとともに姿を現したのは――


覇王ラゾク。


その存在感に、空気すら震え、老婆も口を押さえて呟いた。


「……あの御方が……」


モヒカン軍団が涙を流しながら合唱する。


「ラゾク様ぁぁ!!伝説の拳法!裸舞神拳(らぶしんけん)伝承者!!!」


咆哮を終えたラゾクは、ひとつ息を吐き、己の姿を見下ろした。


「……破れたか」


静かに呟くと、モヒカンたちが慌てて荷袋を抱えて駆け寄った。


「覇王様! 替えの服をお持ちしましたぁぁ!!」

「シャッハー!今回は三着用意してきたぜ!!」


ラゾクは無言で服を受け取り、当然のようにその場で着替え始める。

筋肉が軋むたび、新しい衣も悲鳴を上げるようにきしむ。


「覇王様ぁ!新衣装のおなりだぁぁ!!!」


ラゾクが黒豆を従えて街に入ると、モヒカン軍団も続々と雪崩れ込んだ。

街の人々は悲鳴をあげて逃げ惑う。


「シャッハーーー!!!」


路地裏で荷車に押し潰されそうな子供を見つけたモヒカンが怒鳴る。


「ガキィィ!何してやがんだ!!」


荒々しく荷車を持ち上げ、子供を引き抜く。


「さっさと飴でも舐めてろッ!!」


震える手に飴玉を握らせると、子供は泣き笑いの顔で母の元へ走っていった。


市場では、腰の曲がった老人が大きな荷袋を必死に抱えていた。


「ジジイ!そんなモン担いでんじゃねぇ!!」


袋を乱暴に奪い取るように背負うと、ずしりとした重量にニヤリと笑う。


「大人しく任せとけッ!!」


そのまま市場の端まで運び届けると、老人は目に涙を浮かべて頭を下げた。


「シャッハーーー!!!」


周囲のモヒカンたちが、意味もなく歓声を上げる。


広場でチンピラが行商人を脅している場に遭遇。


「おいテメェら!弱ぇ奴いじめてんじゃねぇぞ!!」


モヒカンが拳を振り下ろすと、チンピラは一撃で吹っ飛んだ。

行商人に銅貨を突き返しながら吠える。


「真っ当に稼ぎやがれッ!!」


街中に「シャッハーーー!!!」の合唱が響き渡る。

恐怖と感謝が入り混じった視線の中、モヒカン軍団はなおも拳を突き上げ続けていた。


街の中央で、荷馬車が横転し、下敷きになった青年がうめいていた。

群衆は恐怖で近寄れず、ただ見ているだけ。


ラゾクは黒豆からゆっくりと降り立つと、無言で荷馬車に手をかけた。

筋肉が隆起し、木材がきしむ。


「ぬぅぅぅぅ……!」


ごごごご、と地面が震え、ついに荷馬車は持ち上げられる。

青年は救い出され、母に抱きしめられて涙を流した。


だがその瞬間――


ビリィィッ!!!


ラゾクは微動だにせず、ただ天を仰ぎ、静かに呟く。


「……破れたか」


モヒカンたちは拳を突き上げ、涙ながらに叫ぶ。


「覇王様ぁぁぁ!!なんと慈悲深き裸舞神拳伝承者ぁぁぁーーー!!!」


裂けた衣を着替え終えたラゾクは、何事もなかったかのように黒豆へ跨った。

モヒカン軍団は拳を突き上げ、天高く吠える。


「聞けぇぇ!!この街は――覇王ラゾク様の支配下に入ったぁぁ!!!」

「だが安心しろォォ!!」

「ラゾク様の街になった以上――誰一人として不幸にはさせねぇ!!!」


拳を振り上げ、声を合わせる。


「覚悟しとけぇぇぇ!!!」

「シャッハーーーー!!!!」


困惑している民衆の視線の中、黒豆に跨った覇王ラゾクの足元で、突如として光が奔った。


『来たれ、異界よりの勇者よ──』


魔法陣が展開し、紅の紋様が大地を覆う。

轟音とともに光の柱が立ち昇り、ラゾクと黒豆を呑み込んでいく。

次の瞬間――その姿は荒廃の大地から掻き消えていた。


荘厳な大広間に、眩い光が収束していく。

黒豆に跨った覇王ラゾクが、ゆっくりと視線を巡らせた。


「……む……?」


目に入るのは、白亜の柱、豪奢な天井、ひざまずく神官や兵士、そして巫女と思わしき女たち。

荒廃した砂漠ではない。


「何だ……ここは……?」


ラゾクは拳を握りしめ、低く唸った。


「我に……何が起こった……」


神官たちは歓喜の声を上げる。


「ついに勇者様が降臨された!」

「我らをお救いくださるお方だ!」


しかしラゾクは眉間に皺を寄せ、吐き捨てるように言った。


「勇者だと……?我は覇王ラゾク……!ここがどこであろうと、我が帰るべき荒土は別にある!」


神官長らしき老人が進み出て、声を震わせながら叫んだ。


「勇者様……!どうかお聞きください!

この地は今、魔王軍の脅威に晒されております……!

各地の村は焼かれ、人々は苦しみ……我らには、もはや貴方様しか……!」


別の神官も涙を流しながら訴える。


「どうか……どうか我らをお救いください!」


ラゾクは沈黙し、視線を落とす。

やがて口を開いた。


「……魔王、だと?」


その声は低く、場を震わせた。

神官たちが頷く。


「はい……この大陸を支配する、闇の王です……!千年前に封印されたはずが蘇り、今や王国は滅亡寸前……」


しかしラゾクはゆっくりと顔を上げ、紅い瞳をぎらりと光らせた。


「……今はまだその時ではない……」


神官たちが凍りつく。


「我を待つ者達を捨てる訳にはいかぬ……今は元の世界に戻すのだ!!」


大広間にざわめきが広がった。

勇者を待ち望んでいた人々は困惑し、動揺し、恐怖すら覚え始める。


そのとき――


奥の暗がりから、ゆらりと杖をついたひとりの老人が現れた。

その瞳は深淵のように澄み、場の空気を一変させる。


「……ラゾクとやら。元の世界に戻せ、と申すは容易いが――果たして、帰れると思うか?」


荘厳な大広間に緊張が走る。

ゆらりと姿を現した老人は、杖を軽く床に打ち鳴らし、響く声で名乗った。


「……わしの名は、ゼンラ」


ざわめく神官たち。

その名に聞き覚えがあるのか、何人かが青ざめて跪いた。


「覇王ラゾクよ」


老人の瞳はなおも深淵のように澄んでいる。


「どうしても帰るというのなら――」


ゼンラは杖を払う。瞬間、闘気が爆ぜ、風が舞う。


「このわしを倒してからにせい!」


杖を構えた老人の背に、黒々とした影が伸び上がる。

その姿は、もはや“ただの老人”とは呼べぬ威圧感に包まれていた。


ラゾクは目を細め、拳を握りしめる。


「……面白い」


黒豆が嘶き、大広間の空気が張り詰めた。

その背に跨ったまま、ラゾクは拳を構えた。


「……来い…!」

「ふむ……覇王の力、見せてもらおうかの」


次の瞬間、ゼンラの杖が稲妻のように閃き、ラゾクへと叩き込まれた。

咄嗟に受け止める拳――だが、完全には防ぎきれない。


「ぐっ……!」


頬に赤い線が走り、血が一滴伝う。

観衆が一斉に息を呑んだ。


「……ッ!」


ラゾクの目が細められる。

黒豆が荒々しく身を揺らし、ラゾクはゆっくりと地に降り立った。

床に響く重い足音。


「認めよう……貴様は強者だ」


大広間に静寂が落ちる。

ラゾクは己の拳を握り直し、堂々と名乗りを上げた。


「我こそは――裸舞神拳伝承者、覇王ラゾク!!!」


その咆哮は壁を震わせ、天井の紋章すら軋ませる。

ラゾクが名乗りを終えると、大広間に再び静寂が落ちた。

その沈黙を切り裂くように、ゼンラが杖を振り払って笑う。


「……裸舞神拳、か。面白い……!」


ゼンラはゆっくりと杖を床に投げ捨てた。


ゴウン!!!


石床が砕け、ヒビが蜘蛛の巣のように広がる。


皺だらけの両腕を広げ、ゆらりと構える。

老いた肉体から、信じられぬ覇気が迸った。


「ならば、この老いぼれも名乗らねばなるまい……!」


ゼンラは背筋を伸ばし、胸を張って声に出す。


「――我は……天裸覇拳てんらはけんのゼンラ!かつて鬼と恐れられた男よ」


二人は向かい合い、静かに拳を構えた。


大広間に、ただならぬ気配が充満していく。

燭台の炎が揺れ、床が低く唸った。


「……ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「おおおおおおおおお!!!!!」


二人の咆哮が重なり、空気そのものが震える。


ラゾクの全身の筋肉がぶわりと隆起する。

ゼンラの老いた肉体からも、信じがたい力が迸った。


ブチブチブチ……!!!

ビリィィッ!!

バァァァァン!!!


「……ぬぉぉぉぉぉ!!!!!」

「ぐぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


互いの闘気がぶつかり合い、爆風のような圧が大広間を揺さぶる。

壁がみしみしと音を立て、衣の切れ端が宙を舞う。


観衆の兵士たちは目を見張り、神官たちは祈るように頭を垂れた。

そして巫女たちは顔を手で覆い、その指の隙間から二人の男を見ていた。


一瞬の静寂――。


次の瞬間、ゼンラの拳がうなりを上げて迫る。


ブオンッ!!

ベチッ


「ぬぅッ……!」


ラゾクは前腕で受け止め、衝撃に床石が砕け散る。


すかさずラゾクが剛腕を振り抜く。


ブウウンッ!!

ベチンッ


空気を裂く重圧が大広間を震わせる。

その一撃は巨岩すら粉砕せん勢い――だが。


「……ぬふふッ!」


ゼンラは老いさらばえた体とは思えぬ軽さで、ふわりと身をひねった。


ラゾクの剛腕は虚空を薙ぎ払い、地面を粉砕する。

砕け散る石片が閃光のように飛び散った。


「その程度か、裸舞神拳……!」


ゼンラはゆっくりと腰を落とし、両腕を広げる。

老いた肉体から、異様な闘気が溢れ出した。


ゴゴゴゴゴ……!!!


床が軋み、天井の紋章が震える。

大広間全体を押し潰すかのような圧が満ちていく。


「見せてやろう……天裸覇拳の奥義をな……!!!」


ゼンラの筋肉が隆起し、血管が浮かび上がる。


全裸天衝ぜんらてんしょう!!」


ドグォォォォンッ!!!

ベチンッ


轟音とともに、真紅の奔流がラゾクへと襲いかかる。

大広間の空気が裂け、兵士たちが壁際まで吹き飛ばされた。


「ぬぅぅッ!!!」


ラゾクは両腕を素早く広げ、円を描くように回す。


ブオンッ!ブオオンッ!!

ぷるぷるぷるぷるべちべちべちべち


腕の軌跡に沿って渦が生まれ、ゼンラの闘気を巻き込み散らしていく。


「……裸舞神拳奥義――舞輪散破ぶりんさんぱ!!」


轟音と爆風の余韻が大広間を満たす。

そのあまりの威力にゼンラの闘気を抑えきれず、ラゾク体がぐらりと揺らぐ。


膝が地に落ちそうな只中で――ラゾクは愛する者たちを思い浮かべた。

その中でも共に砂塵を駆け抜けた最古参の三人の部下。


吉田…


田中…


そして――ヴィシュヴェーシュワルプラサード……


吉田の不器用な拳。田中の誰よりも大きな背中。


思わず口元がわずかに緩む。


(ヴィシュヴェーシュワルプラサード……貴様は最初、掛け声すらまともに出来なんだ)


「シャッハーー!」という軍勢の咆哮の中、ひとりだけ――


「शाहाーー!!!」奇妙な声を張り上げ、皆を笑わせていた姿。


それすらも、今では軍を奮い立たせる合図となった。


「……あれほど辛い戦いも、あやつらと共に乗り越えた」


膝に力を籠め、ラゾクの瞳がぎらりと輝く。


「我は覇王ラゾク! 愛する部下どもが待つあの荒土へ……必ず帰る!!!」


その咆哮に、大広間の炎が激しく揺れた。


ラゾクはゆっくりと肩を回し、ゆらゆらと揺れ始めた。

一見すれば酔拳のような、しかし確かに狙いを定めさせぬ奇怪な動き。


ぶらーーん。ぶらーーん。


と左右に大きく揺れる。


ゼンラはその様子を見て、かすかに顎を上げた。


「ほう……これは裸舞神拳の奥義か。面白い」


そして、自らもまるで影を写すように揺れ始める。


ぷらーーん。ぷらーーん。


まるで分裂したかのように複数のモノが左右に揺れ動く。


「ならば……その奥義、破って見せようぞ!!」


大広間に、二人の巨躯が左右に揺れ動く幻影がいくつも重なる。

その光景に巫女たちの中には倒れ込む者も現れはじめた。


ぶらーーーん。ぶらーーーん。

ぷらーーーん。ぷらーーーん。


二人の揺れが重なった、その刹那――。


ラゾクとゼンラの拳が激突する。

炎のような衝撃波が広がり、大広間の柱に亀裂が走った。


「ぬおおおおおおお!!!!」

「ぐおおおおおおお!!!!」


一歩も譲らず、お互い拳を何度も叩き込む。


ドグォ!ドグォ!ドグォ!、ペチペチペチペチ

ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!、ベチンベチンベチンベチン


殴り合うたび、床が沈み、壁が砕け、観衆の悲鳴がかき消される。


やがて――


ズガァァァァァンッ!!!


二人の闘気が爆発し、空間そのものが悲鳴をあげた。


大広間の天井に、黒い亀裂が走る。

ギチギチと音を立てながら広がり、やがて異様な光を放つ。


「ぬぉぉぉぉぉぉッ!!!」

「ぐぉぉぉぉぉぉッ!!!」


拳と拳が重なったその瞬間――。


時空が裂け、ラゾクの巨躯が黒い亀裂に飲み込まれていった。


「なに……!? ぬぅぅおおおおおおッ!!!」


直後、黒豆も嘶きと共に後を追った。


次にラゾクが気づいたとき、荒野の砂に身を横たえていた。


「……ここは……?」


よろめきながら身を起こす。

視界に広がるのは乾いた大地と荒れた空。

かつての荒土――。


「……帰ったのか……我が世界に……!」


低く呟いた、その時だった。


遠くから土煙が上がる。

轟音とともに、バイクの集団がこちらへ迫ってくる。


「ラゾク様ぁぁぁぁぁ~~~~!!!!シャッハーー!!!」


拳を突き上げ、涙を流しながら叫ぶモヒカン軍団の声。


ラゾクは振り返る。


そこには愛馬黒豆が、誇らしげに嘶いていた。


「……無事か、黒豆」


巨馬のたてがみを撫でながら、ラゾクは空を仰ぎ――


「我は……裸舞神拳伝承者・覇王ラゾク!」


その声は荒野を震わせた。


「この地に必ずや――愛と笑顔を振りまいてみせようぞ!!!」


モヒカン軍団は歓喜の涙を流し、天に拳を突き上げる。


「「「シャッハーーーー!!!!」」」


ラゾクは微笑み、胸に熱を込めて呟いた。


「……もしこの荒土に愛と笑顔が溢れる日が来るのなら……また、あの世界へ舞い戻っても良いかもしれん!」


黒豆が力強く嘶く。


そして覇王ラゾクの伝説は、再び荒土から刻まれていく。

次回作はラゾクが魔法少女になる話です(嘘です)

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