前へ目次 次へ 42/86 激動のヴォカリーズ(1) キジバトの鳴き声ではなく、銃声に包まれる朝を迎えたならば。 街を自由に歩く人々が、砲撃から逃れようと一斉に逃げる昼に早変わりしたならば。 星の光さえかき消すビルの明かりが、炎に飲み込まれる夜を目にしたならば。私達は、どういう行動をとるのだろうか。 平和が壊される時は、前触れ無く訪れる。五十年、百年後などと猶予を付けられておらず、今日または明日、あるいはこの瞬間に起こりうる可能性があるのだ。 私達は、戦乱と隣り合わせの日常に生きている。