幕間 大罪の告白〈憂鬱編〉
『青の吸血鬼』シフィリス・トガム及び『黒藍の吸血鬼』シフィリス・トガムの戦闘の適正人数は「8〜10」人程です。
1パーティー単位での戦闘を想定しています。
また、全員が蘇生用アイテムを1個以上保持していることを推奨します。
この戦闘に入る際、必ず「光属性魔法」を使用するNPCもしくは「闇属性魔法」を使用するNPCが同伴します。
メンバーの役割の内訳としては
「攻撃担当・・・シフィリス・トガムへの攻撃を行う係。主に高火力アタッカーか魔法アタッカーがベスト。光魔法か闇魔法が使える魔法使いがいると尚よし。 人数4人」
「ヘイト担当・・・シフィリス・トガムの攻撃を受け持つ係。特に挑発系の技を持っているのがベスト。 人数2人」
「サポート担当・・・味方のサポートや回復などを行う係。蘇生魔法や増強魔法が使えるか遠距離攻撃持ちなどがベスト。 人数3人」
「ギミック担当・・・ギミックを解除する係。魔法学校への編入プレイヤーもしくはユニーククエスト「七つの不思議探検隊」受注者が行うことがベスト。 人数1人」
また、大前提として、「魔法学校への編入プレイヤーがパーティー内に居る」ものとします。
「アルト・ブルーム」及び『青の吸血鬼』シフィリス・トガム及び『黒藍の吸血鬼』シフィリス・トガムの攻略法
以下、「シフィリス・トガム」と表記します。
「アルト・ブルーム」との戦闘での終了条件は「中庭へと吸血鬼を運ぶ」ことです。
中庭へと運んだ後、少し時間を置いて第二形態へと変化します。
『黒藍の吸血鬼』シフィリス・トガムとの戦闘の際、【ナイトメアワールド】を展開します。
この効果により、フィールド全体を永続的に夜へと変え、展開時にかかっていた全ての効果を無効化します。
シフィリス・トガムはその時に別の吸血鬼を取り込み完全に受肉します。この時まで攻撃を加えることはできないため注意が必要です。
シフィリス・トガムの特殊行動
シフィリス・トガムは、ストーリーの関係上、「光属性を持つNPC」に異常な執着を見せます。
ですが、基本的にそのNPCに対しては攻撃を加えず、常にプレイヤーが狙われます。
また、そのNPCを盾に使用することで攻撃を逸らすことができますが、3回以上使用した場合、装甲貫通、確定命中の即死攻撃が襲いかかります。
また、シフィリス・トガムは、「闇属性NPC」と融合することで真罪化を行います。
真罪化することができない状態であれば、そのままの状態で、即時回復、即死攻撃の完全無効化の付与が剥奪される形になります。
第一形態、「アルト・ブルーム」形態では、基本的な吸血鬼の行動に即して行動します。
また、この際に使われる闇魔法は、全て「アルト・ブルーム」本人が持つマナを使用します。
第二形態、『青の吸血鬼』形態では、あらゆる攻撃に対しての即時回復及び即死攻撃の完全無効化が付与されています。
時刻が25時(深夜1時)を回った際、学校のチャイムが鳴ることにより第二形態へと真罪化します。
第三形態、『黒藍の吸血鬼』形態になると、微ダメージの攻撃を除く全ての攻撃が通用するようになります。微微たるダメージにおいてはリジェネーション効果により無効化される可能性があります。
また、この形態になった際、シフィリス・トガムは、自身に対して「状態異常:憂鬱」を付与します。
この効果によりあらゆる状態異常を無効化し、自身の持つ魔法の威力が増大します。
また、自身が「状態異常:憂鬱」になった場合、「状態異常:憂鬱」のステータス半減効果は、全てステータス二倍化効果へと置き換わります。
また、このタイミングで七不思議に出てくるシンボルモンスターが生きていた場合、そのモンスターが学校を徘徊します。ただし、その生命力の大半を吸血鬼へ捧げているため、シンボルモンスターでであった時よりもかなりの弱体化をした状態であり、比較的容易に撃破することが可能です。
第二形態以降、プレイヤーが死ぬ。もしくは吸血鬼が太陽の光に晒され続けることにより戦闘を終えることができます。
シフィリス・トガムの効率的な攻略方法
シフィリス・トガムは「光属性魔法使いのNPC」の生存の有無、そして、「闇属性魔法使いのNPC」の生存の有無により、攻略難度が大きく左右されます。
一番効率よく攻略する方法は、『「闇属性魔法使いのNPC」を融合前に殺す。もしくは隔離する。』
そして、『「光属性魔法使いNPC」を囮として起用する。』ことで効率の良い攻略が可能となります。
ただし、この戦闘の仕方で勝利しても、「光属性魔法使いNPC」からは恨まれてしまい、第二の吸血鬼へと変貌するかもしれないので気をつけた方がいいでしょう。また、報酬も大幅に減らされ、「碧益の砂時計」と「大罪の告白〈憂鬱編〉」のみになります。
注釈
この戦闘において、「光属性魔法使いNPC」は必ず生き残るようになっています。
致命的なダメージを受けても生き残ります。
シフィリス・トガムの背景ストーリー
及び設定
元々、シフィリス・トガムはその昔に存在したとされる大魔法使い「ウツギ・チスイ」のペットであるコウモリであったとされています。
その時につけられた名前は「ブルーム・トガム」だったそうです。
最初から吸血鬼であったかどうかは定かではありませんが、いつも袖の中で生活しているという変わったコウモリだったそうです。
ところがある日、飼い主である「ウツギ・チスイ」が亡くなってしまいます。その時のコウモリの精神は幼く、死んだことに気づかないまま側に居続けました。
その生活の最中、心のどこかに「憂鬱」さを持ち始め、それが肥大化していきます。
その際、コウモリの意思は二つに分裂しており、光の意思はアルトと名乗り、闇の意思はシフィリスと名乗りました。
ですので、意思が二つ混在しています。
第一形態はアルト・ブルーム、第二形態と第三形態はシフィリス・トガムとなっています。
アルト・ブルームは光属性魔法が得意でしたが、闇属性魔法使いであるシフィリス・トガムがとてつもなく闇属性に順応したため、飲み込まれてしまいます。
第三形態に突入した瞬間、光属性の意思は根底に沈められ、闇属性の意思が剥き出しになります。
その際、太陽の光に対する極端な分解性を示し、太陽の光を当てられるだけで消滅してしまうような身体へと変質します。闇が顕現した状態となっているわけです。
七不思議がこのクエストのトリガーである理由は、「ウツギ・チスイ」との思い出を想起させるために、シフィリス・トガム自らが普及したものであり、黒い謎のカードは、「ウツギ・チスイ」が最後まで持っていた家族写真が黒い燃え滓になったことを、シフィリス・トガムが朧げに覚えていたため作られたのです。
その家族写真には、もちろんコウモリの姿もありました。
余話ですが、このシフィリス・トガムもしくはアルト・ブルームと生徒教師の関係として交流することで、特殊報酬が多くもらえる可能性があります。
魔導大全が2つに増えていた理由はそれです。
それと、〈憂鬱の鍵〉は、特殊条件を満たしていなければ出現することはありません。
憂鬱に生き、爽快を求め、罪に塗れた吸血鬼に、少しばかりの青春と幸福を……
いかがでしょうか。
これにてようやく憂鬱編が完結します。
やはり長いですね。
ですが、まだまだ描きますよ〜
次の章にも、キャラがたくさん出てくる(予定)なので、よろしくお願いしまーす!




