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フロンティアグリーディア〜今日と今日から〜  作者: 無食子
オープニングセレモニー プロロローグ
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第二話 出身地シャッフルと自己生成

連続投稿です。

「……え、被ることある……?」


「てかフログリって定価9000円超えだよな?」


「うん……9800円(税抜)」


「てことは……超絶当たりなのでは?」


「……うん……当たり……」


えぇー!? うそぉ!? なんか8000円くらい得したんだケドォ!? えー!? しかも二人分だから16000円!? うしょぉ!? どゆこと!? あの店主どゆこと!?


「……まあ、手に入れたものはしょうがない、やらないってのもゲームに失礼だよな。」


「まあ……そうだね

そうだ景兎、フログリ、二人でプレイする?」


「お、いいぞ。

俺も流石に神ゲーを一人で攻略は寂しいと思ってたところだ。」


「じゃあ、帰ったらゲームログインして、どっかで集合ね!じゃねば〜い」


「おう!また後でな!」


てなわけで帰宅。

早速ゲームを起動! ……する前に俺はやるべきことがある。


「……とりまこの部屋片付けるか」


とっ散らかった部屋、さながら只事ではない何かが起こったような雰囲気のこの部屋は、俺、景兎の部屋だ。

なぜこんなにも汚いかって?

答えは単純だ。


「おい! 飛鳥! お前また俺の部屋に入っただろ!」


「だってお兄ちゃんの部屋が一番風水的にいいんだもん。それくらい許してよね!」


そう、俺には妹がいる。名前は飛鳥(あすか)

占い師まがいのことをしているが、なかなかどうして、才能があるようだ。

今は中学2年生なのに、もう師匠と言う存在がいるらしい。

事案では?と思うのは抑えている。


「あのなぁ……占い師的なことするのは良いけど、自分の中で完結できるものにしてくれよ……」


「じゃあ変わってよっていつも言ってるでしょ」


「やだ、今更変えるのもめんどくさい。」


「じゃあ使っても文句言わないでよね!」


「こいつ……ほんとに……」


まあいい……俺は俺のやるべきことをやるだけだ……

ものの数十分であんだけ乱雑になっていた部屋が……

ほら、綺麗になっただろう? これにはネズミもびっくりだな。


「さて……早速ゲームを始めるか……」


鏡花との約束で、一緒にこのゲームをプレイすることになった。少し片付けの手間で遅れた俺は、ゲームカセット用チップを機械に差し込み、メガネのように装着して寝る。

寝転がってゲームをする。それが今流。


「さて……鏡花はもうやってるだろうなぁ……」


---Log In


ゲームを起動した。


「さて……期待の神ゲーってのはどんな感覚なんだろうなぁ!」


〈プレイヤーエディット〉


ほう……プレイヤーエディット。

流石は神ゲー、初めての人でもしっかり個性(くせ)を出せるようになってるな。それに比べてM&Qは……男キャラなんてノーマルかパーマしかなかったもんな……あれ絶対爆発した後用のスキンだろ。


「さて…色々見て回るか」


髪色や目の色、職業やステータスはもちろんのことだが……生まれや種族、ある程度の細かいパーツ位置まで決めれるのか……


職業はいつも通り二刀流だ……あれ

「二刀流が……ない?」

普段のゲームであればあるはずの〈二刀流〉欄がない……まさかスキルなのか!?


「なら他の職業も見てみるか……ってあれ?」


あった。あったが……なるほどそういうことか。

戦士とか軽戦士とかすっごい詳細に分かれていたのだ。二刀流は〈軽戦士(二刀流)〉や〈戦士(二刀流)〉、〈拳闘士(二刀流)〉、〈シューター(二刀流)〉等等、様々あった。特に面白いのが〈吟遊詩人(二刀流)〉。何に使うんだそれ。


「まあ無難に軽戦士か戦士かな……」


軽戦士と戦士の違いは扱える武器が違う。

軽戦士は軽い武器を持つ際に専用バフ効果が乗ったりするらしい。戦士はその逆で、重い武器を持つ際に専用バフ効果があったりするようだ。


「うーん……迷うが……ここは戦士でしてみるか」


さて、決まったところで他のやつもじゃんじゃん決めてこう。


ほう……生まれが異端児になるとステータス恩恵がもらえる代わりに一部NPCからの親密度が低くなりがちな傾向になると……なるほどこれにしよう。


種族は……面白そうなやつがいいなぁ……お、この兎人族ってやつ、相性良さそう(おもしろそう)だな。これにしよ。


「なんだこれ、出身地?」


このゲーム、出身地を決めれるのか……やばいな……何も見てきてないからどこに行けば良いかなんてさっぱりわからん。


「ん……? ランダムシャッフル?」


ランダムシャッフルってまじすか?

こんなんこれ一択に決まってるじゃないか。

さて、出身地は〈ランダムシャッフル〉にして……あとはこうしてこうして……


そうして今目の前に控えているのは、耳のあたりからウサギの耳を生やし、さらには生えかけの赤ちゃんみたいなツノ? イボ? を生やした長身で細身な短パン小僧な男キャラ。


「……なんか色々いじりすぎたか?」


まあ……いいだろう!

とりま後は名前を決めるだけだ。

「キョート……っと」

俺はどんなゲームでも基本的に統一している。

とは言っても、一々考えるのが面倒なだけだが。

鏡花からは「あんたいつも本名だね、やめときなよ?」とか言われてるが。


「さて……ようやく完成か。

今をときめく神ゲーがどんなものか見ていかないとな!」


〈ようこそ! フロンティアグリーディアの世界へ〉


俺は光に包まれた。




「おにいちゃんおきて!」


……ここがフログリの世界か……なんか聞こえる……飛鳥の声……? じゃないな……ここは……


「もう……ねぼすけさんなんだから」


目を開けた。そこに居たのは妹ではないが、たしかに妹だった(・・・・)


「……え、っと……お前は……」


「まさかわたしのなまえをわすれたの!? もう……しょうがないなぁ……おにいちゃんのいもうと、ミアだよ?」


突如、唐突に流れ出した俺じゃない()の記憶。

今はそう……旅に出る日の前の日だ。

だがどうしてだろうか……まさか


「これってランダムシャッフルの影響かぁ!!!???」


「!!!????」


かくして、俺のフロンティアグリーディアの物語は幕を開けた。

このゲームではまず旅立ちのその日にプレイヤーは置かれます。

その後、旅立ちを迎えるわけですね。

兄弟姉妹がいる可能性はランダムです。

一番多い確率は一人っ子

え?なにか変わるのかって?うーん()

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