Magic
前回までのあらすじ
アミとミアの身代わりに攻撃を受けたブランは、かなりの致命傷を受け、倒れてしまった。ミアの回復呪文によって、なんとか意識を取り戻した。自身の非力さに嘆く彼のポケットには、謎のノートが光っていた。
「なぜ、こんなところに?」
多少疑問を持ちながらも、ブランはノートの中身へ目をやった。
ノートにはいくつか文が書かれてあった。彼は中身を読むなり、驚きの表情を見せた。
[アミとミアは父探しの旅へ出た]
[ブランは2人の後をつけた]
これは…?まさか?
[2人は高レベルモンスターに遭遇、ブランの助けは虚しく、死亡]
この文を見た瞬間、震えが止まらなかった。このノートは今まで、そして今起きるであろう事象が書いてある、ということ2人は…もうすぐっ…
「…っ!そんなの認めない!断じてっ!この小説の作者である、僕が許さないっ!!!」
ブランは天地を揺るがすような声で思い切り叫んだ。
その声は震えずに、まっすぐに、とても大きく反響した。
その時、謎の声が頭をよぎった。
[エディタースキル、リライトを実行いたしますか]
「…え?」
エディタースキル?リライト?ブランにとってもよくわからない言葉ばかりであった。しかし、"スキル"という言葉で意味を理解することができた。
「スキル、ということは、このノートは魔術に関連しているはず。しかし、僕、というかブランには扱えなかったはずだが……一か八かで使って、この状況を打破するしかない。僕にはこの方法しか、彼女らを救えない。」
ブランは一途の願いを込めて、頭に流れてきた言葉を唱え始めた。
「エディタースキル!リライト![2人は高レベルモンスターに遭遇、ブランの助けは虚しく、死亡]を[2人は高レベルモンスターに遭遇したが、ブランによって助けられ、倒すことに成功]にリライト!」
そう唱えるや否や、突然右手に大きな剣が現れた。ブランは戦闘服のような服は着ているものの、到底扱いきれないものである。
彼はウブな手つきで剣を握り始めた。
本日も少ない文字数投稿ですみません。
今日の感想
外が寒すぎて、家に帰ったらまず寝る、起きる、24時になってる…(盛りすぎだけど)実質このような生活を送っています。起きた時の絶望感は半端ないですね。
追記
次回、申し訳ございませんが、休ませていただきます。
追追記
2月までお休みさせていただきます。申し訳ございません。