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圓教寺

 バスに乗り山を下りふもとに出る。一面が真緑というよくある田舎である。此処から姫路に行くとは思えないほどの田舎だと思ったものであるが今思うと播但線を思えば妥当であると思っている。バスは一路姫路へと近づいていた。一面緑だった車窓も少しずつではあるが建物が見え始める。それと同時に人も乗ってくる。姫路の街に来るととうとう都会の路線バスと同じ顔をしていたのである。これが一山超えてきたことをこの中の誰が知っているのかと疑問に思いながらもバスは進んでいく。何時しか白鷺城の名を冠する名城たる姫路城の姿が見えた。それと同時に姫路城近くのバス停に着くぞとアナウンスがなったのを聞いて「どうせ圓教寺行きのバスもここに停車する」と思い降車ボタンを押して降りた。故郷の城はこの姫路に来る者を圧巻させていた。

 さて少し待つと圓教寺に向かうバスが到着した。これに乗るとすぐに圓教寺に迎えるのである。姫路とは所詮モノレールを数年で破壊したお笑い種。そんなお笑い種の威光は東京とか大阪とかとは違いあまり大きくないことは想像に難くない。されど少し行っただけでは一面真緑ということはない。家もちゃんと並んでいる。なんと大都会なんだろう。そう思いながらも少しずつ、されど着実に家は緑に変わっていく。書寫山のふもとは一面真緑でありまぁ、何というかよくある田舎といった具合である。そんなところで緑をかきわけて書寫山のふもとにたどり着いた。確か一時か二時ぐらいかをさしていたかと思うが何気に昼飯を食べていないのである。空腹を感じながらロープウェイに乗る。周りの乗客は楽しそうに乗っていたが私は父の高所恐怖症を受け継いだのか少し恐ろしい気分に満たされていた。高所恐怖症で恐ろしい気分になる中「書寫山圓教寺は西の比叡と呼ばれていたんだぞ」というような自慢をしてきた。その後ゴンドラは揺れ,やっとの思いで山頂に着く。少々肝が冷えたがこの山道を歩かずに済むことを考えればとても快適なものであった。

 少し歩くと何やら受付がある。神社仏閣の維持にも金がかかるわけで拝観料を徴収する物が出てきた。そこにお金を払い参拝への道を歩く。途中山門をくぐるとそこは完全にお寺の世界。その世界を堪能したいのも山々ではあるが時間がないものでそこを急いで駆け上り見上げると摩尼殿が清水の寺の如く建っていた。木の貫禄は遥か昔からそこに立っていたんだぞと威張っているかのように思えた。階段を上り中に入る。お参りをして少し風景を見ようと後ろに行く。すると山の中にあるということがその風景だけで分かったのである。そこから離れて確か少し山道を歩いたはずである。山道には杉やらが生えており山道という雰囲気を醸し出していた。そこを駆け抜けると少し森がなくなり常行堂が建っているのである。そして手前には大講堂があり大講堂と常行堂は何もない空白地帯を囲んでいた。そして空白地帯には何やら映画の撮影かなにかはよくわからないが何か準備していたことだけは覚えている。常行堂は圓教寺の博物館ともいうような感じで仏像などが安置されていた。仏像を拝しつつ辺りを見る。底知れぬ古刹のオーラが漂っていた。

 一通り拝み摩尼殿の前に着く。そこでモチでも頂こうと思い中に入るもモチは終わっており確かおにぎりとうどんを食べて帰った気がするがここら辺は記憶が定かではない。そしてまたロープウェイに嫌な思いをさせられバスで言った道と逆方向に進み姫路駅に戻りたしかえきそばを食べて新快速に揺られて帰ったはずだが記憶というのは簡単に消えるようですぐに書き終えなかったもんだから何も覚えていない。

記憶というのはあまりにも曖昧なものでたった半年前に行った旅行を何一つかけなかった程ですね。なんか一章的なものを投稿した時に「一生投稿しない」と申した気がするのですがたった数日で二章できたんですよね。これはあまり想像してなかったもんで少々肝が冷えておるのですがこういう想像を超えたようなことが起きた時に肝が冷える人は私以外にもいるものと思います。そうそう肝が冷えたと言えば私12月位に親に内密に草津線大回りを行いましておかげで塾に行けなくなりまして散々父にしごかれた時がかなり肝が冷えましたねぇ。挙句旅行禁止令を発令されましてこちらもしっかりと反省し精進いたしたいものです。またこの旅行禁止令の影響で天橋立の旅行記を書き上げてから今日まで凡そ半年を数える大惨事になったわけでございます。因みに旅行禁止令三月の初めに解かれ十八きっぷで色々行ったことはまた別の話。

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