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「お前!!何を言っているか分かっているのか

「分かっていますよ。こんな家……」

父上様とミオ様が揉め始めてしまった。私のことなんか放っておいていいのに……。

「ミオ様!私のことなんかいいのです!本当に大丈夫ですから!」

そうやって騒いでいるとメイドと護衛を連れた義母様と姉上様が現れた。

「お父様?こんな所でどうなさったのですか?」

「そうですよ。あなた?」

ここだけを見ると家族仲は良好に見えるけど、私がこの中に入ると……。

「お前達はクソだ!!お前らなんかと家族なんか嫌だ!!」

「ミオ?反抗期?姉である私やお父様とお母様にそんな口聞いちゃダメですわよ?」

「そうですよ。謝りなさい」

ミオ様がこんなになっているのにケラケラ笑いながらって狂っている気がする。本気だと思っていないのだろう。




「僕はナナを連れてここを出る」

「道具を生きて出すと思うか?」

「ゼオン!!僕達を守れ!」

父上様のソラティアとミオ様のソラティアが魔法を繰り出し始めた。

私はソラティアがいないからどうしようも出来ない。ミオ様の助けをしたくても出来ない。私なんて役立たずなのだろうか。

父上のブルドッグのソラティアがミオ様に向けて炎の魔法を放った。ミオ様はそれを魔法の水の盾で防いで、魔法の風で父上様を攻撃をした。だが、それは簡単に防がれてしまった。

「私に攻撃をしたのだから分かっているな」とさっきよりも威力の強い炎の魔法を放って来た。

「くっ……」

ミオ様はギリギリ防げたけど魔力が残り少なくなったみたいで膝を着いてしまった。

「道具よ。お前か?ミオを誑かしたのは」

「私は……」

父上様は話を聞かず炎の魔法を放ってきた。私はそれを受けてしまい「ゔっ」と声を出し倒れた。

「だれ、か……た、すけて」

『やっと見つけた』と聞こえて空から純白で虹色に輝いている竜が現れた。

「り、竜?」

「誰だ…我の主人に攻撃したのは!!!!」と純白で虹色に輝いている竜が喋った。竜が喋るとは思わなかった。

「な、な、な?!?!」

「お、お、お父様っ」

「ひ、いやーーー!!」

父上様達は目の前の竜を見て尻もちを着いて泥だらけになっている。この竜は味方なのかな?



「あ、あの」

この目の前の竜が助けてくれるかは分からないけど、頼んでみないと分からない。助けてくれなくてもミオ様だけは逃がしてくれるよう頼まなきゃ!

「なんだ?主よ」

「私が主?!?!」と私はびっくりしてしまった。

私この竜の事知らないんだけどどういうことだろうか?

「ああ。我の主だ。我は主のソラティアである」

「わ、たしのソラティア?」

「そうだ。我はずっと…ずっと主を探していた」

この竜が本当のことを言っていれば、私はちゃんとソラティアがいたようだ。

私の……私のソラティアが本当に??




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