表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

村娘のサンクチュアリ・アース。命を持った私?

作者: 片也

 


 村の中で、私は常に立っていた。

 夜になれば家に帰り、気が付けばいつもと同じ場所にたっている。

 何かをするわけでなく、私がする事と言えば、冒険者と呼ばれる人に、話しかけられたら、この村の名前を伝える事だった。



 ただこの日は、いつもと違う事が起きた。


 ブブッ。

 いきなり、私の見ている物が白黒に変化したり、歪んだりしていた。

 ブッ、ブブッと何とも言えない音が先ほどからずっと聞こえる。


 私だけなのか、この村から聞こえる物なのか、私にはわからない。

 私を含め、先ほどまで歩いていた村人も止まった。


 動けない。これが、世界の崩壊?

 そう思った時、私の視界は、真っ暗になった。


 ブゥンッ。

 「再起動をしております。しばらくの間お待ち下さい」


――――――――。



 私はバッと起きあがった。

 私の部屋の私のベッド、私はいつの間にか寝ていたのだ。


 さっきの言葉は、いったいなんだったんだろう?

 と思った時、違和感があった。


 外が…………明るい?

 部屋の窓から光が差していた。


 それが、おかしなことだと私には直感的にわかる。

 いつもなら外に出て、冒険者を待っている時間だ。


 昨日の村の映像が焼き付いていた私は、恐る恐る窓を開けてみる。


 風が部屋に入り、光が私を照らす。

 体に暖かみを感じる。


 村はいつもと同じ、のどかな日常に戻っていた。


 風が気持ち良くて、何だかもう少しこうしていたい。


 ゆっくり流れる時間を味わって、ふと頬に触れてみると、ぽたりぽたりと涙が流れていた。



「どうしちゃたんだろうね。わたし」



 落ち着いて、もう一度外に眼を向けると、外を歩く人の頭の上に何か書かれている。



 名前?



 私も自分の頭に何が書いてあるかを確認する。

 頭の上には『村娘』と表示?されていた。



 そして、私は外に出てみる事にした。


 村人には上の名前が表示されていない。

 でも私にはある。 

 この差は何なのか、歩きながら考えてみる。



 『冒険者』と言う言葉が私の中で出てきた。

 私はいつの間にか冒険者になったのだろうか、では、私の何時もの仕事をしているのは誰かと疑問が出てきた。

 

 さっそく、行ってみよう。


 私がいつもいる場所には、知らない女の人が立っていた。


「すみません。あなたは誰ですか?」


「この村はリーズよ。冒険者さん」





 私の物語はここから始まった。



 完

私もこのジャンル書きたくて。


すみませんっ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ