鈍有美という女
大学に入って4年が経過しようとしていた頃。
私は、当時既に彼氏ですらなかった何かに棄てられた。
別れたというより、棄てられたと言うべきだなという印象を今でも持つ。
まぁその時のことはまた今度話すとして。
それ以来。
彼女どころか使えるマンコとして見られるケースが大幅に減ってしまった。
これは顔面偏差値メンタル共に弱い私にとって大打撃の事例であった。
誰かに認められるため。
そのためだけに生きているのではとたまに自分を疑ってしまうような生き方をしている自分にとって、これは余命宣告を喰らった気分であることは言うまでもない。
大学を卒業しスーパーマーケットの正社員に就いた際も仕事が出来なさ過ぎることで噂になり遂に直属の上司にブチ切れられた私は怒られても仕方のない状況だったのにも関わらず過呼吸を起こし、その後1週間仕事を休むことになった。
それから就職して1年も経たないうちにその会社の退職届が家に届いた。
誰かに認められるために生きている筈なのに、まともに認めてもらえたことは自分の年齢で25という数字を見ようとしている現在で5本の指にも満たない程しか経験が無い。
それについて言及すると、人は「ほら、でも有美ってムードメーカーだからさ」と私を小馬鹿にしたような励まししかしない。
そのぐらいのSiriでも出来そうな励まししか聞いたことがないと言っても過言では無い。
そんな太った化け物女がこの私、鈍有美。満24歳だけど今年の6月で25歳。以上簡単なクリーチャーのプロフィール。