新しい暮らし
ノーザンベルクでの暮らしが始まり、新しい日常ができていきます。
「ただいまぁ」
「おかえりなさい。今日は早かったのね」
ノーザンベルク十三世での生活が始まり10日ほど経って、司令塔との往復にも慣れてきた。
家に帰って離れに行ってリーヴァの顔を見てから、保管庫で冷やされたお水をカップに注ぐ。
「うん。明日のお休みで庭を整えたいって言って、早めに切り上げてもらったんだ。
みんなは?」
喉を潤し冷やしながらリーヴァに答え、それからみんなの様子を尋ねるのも、いつものことになってきてる。
「金は母屋の掃除をしているわ。
槐は裏庭。
えっと、カークさんはまだ帰っていないわ」
「カークさん、お仕事上手くいってるのかな?
何でも屋みたいなことをしてるんだよね?」
いつもなら帰っているはずのカークさんがまだだと聞いて、仕事の話を切り出した。
実は町にリスク無しで出歩けるのは、ホウシェン生まれの祖人族で大人の男の人で、それでいてどこにでもいそうな印象の薄い容姿のカークさんだけ。
そんな訳で彼は、専ら町の人との仲良し担当。
困り事何でも伺いますと喧伝して、細々とした雑用を引き受けて小銭稼ぎをしてる。
「ホウシェンでも多業をしていたから、慣れているって言っていたわ。
それに近くのお店に行ったら、カークさんによろしくって言う人もいたのよ。
町の人には馴染めているみたい」
「そういえば、カークさんは流人だったっけ」
多業はホウシェン圏域で流人と呼ばれる階級に属する職の一つで、冒険者と同じようなあらごとまで含めた何でも屋。そう考えると、カークさんは慣れた仕事を選んだんだ。
リーヴァの話でみんなの状況は掴めた。
あ、フェリスは探検三昧でいまだに飽きていないからいちいち聞かない。
用件は済んだけど話を終える訳じゃない。たわいのないお喋りは研究の疲れを癒してくれる。
私は洗い場でカップを洗いながら話し続けた。
「それなら、仕事を始めた目的の一つは上手くいってるんだ」
「稼ぎの方は今ひとつだけどね」
噂をすればなんとやら、戸口の向こうからカークさんの声。
「カークさん、おかえりなさい」
「おかえりなさい。ええと、冷えたお水、用意しますね」
私とリーヴァが出迎えると、カークさんはトレードマークの革の帽子を取りながら離れに入ってきた。
「そいつは嬉しいな。ありがとさん」
リーヴァにお礼をしたカークさんは、背負った革袋を机に下ろす。
「頼まれていた食べ物だよ。
最近は水の使用制限が解かれたから、野菜も安くなってるね。
先週仕事をした店で声をかけられて、買い物をさせられたついでにおまけも貰ってきたよ」
カークさんが口と同時に手も動かして、荷物を取り出して並べていく。
実は、先日の戦いの前にノーザンベルクが取り込んだ水は相当な量で海に戻すのも難しく、また獣粧族との間で同盟を結ぶ流れから取水も認められ、水不足は解消したんだって。
だからと言って野菜がすぐに育つはずはないんだけど、これから採れる期待があると在庫を少なくしようとして、保存されていたものが安く売り出され始めてるみたい。
「やった! こんなにたくさんあるなら、槐の出番だね」
そして私たちは、すっかり槐に頼り切り。
私には目の前のお芋や大麦小麦が、みずみずしい葉野菜や香草に見えてる有様。
「お水がたくさん使えるなら、お庭に畑を作ることもできるわね。
きっと槐が喜ぶわ」
するとリーヴァが次の話題を出してきたから、すかさず乗っていく。
「そうだね。
珍しく声で頼んできたのに、周りの目があるから無理ってなってたもんね。
水が自由なら大丈夫かな。
クルトさんに聞いてみようか?」
「それでも広くやれば目立つだろうから、家の裏にこじんまりやるのが限度だろう。
町の連中もオレたちを何かと気にしているから、できれば目立ちたくない」
私はできればやりたい派、カークさんはできるだけやりたくない派という感じ。
畑作りに手をつけるには今ひとつ勢いが足りてないところに、リーヴァが口元に拳を当てて考えながら意見を出してくる。
「2人のお弁当に、槐が作るものは使えないのよ。この船に無いはずの野菜だから。
畑で作ってもらえたら、他の皆さんに言い訳ができるでしょう?
ティーエやカークさんのお昼ご飯にだって、彩りを増やせるわ」
「絶対作ろう」
「そいつは魅力的な提案だ」
これまでのお弁当と家で食べる食事の落差に私は即断。カークさんの天秤も勢いよく傾いた。
「それなら、裏庭を使っても良いかしら?」
「うん。
クルトさんには事後報告で押し通すから大丈夫」
「フェリスに手を借りることになるね。
カモフラージュ用の資材を探しておくよ」
完全にやる気になった私たちに、リーヴァがほぅっと安堵の吐息。
「良かったわね」
呟く彼女の目線の先は、少しだけ開けられた窓。窓ガラスの向こうにぽぽぽぽっと花が咲いた。
「槐? いたの?」
名前を呼ばれて引っ込んだお花と両手。
慌てて隠してももう遅い。
「頭を隠してたって花が見えたら無意味でしょ?
リーヴァも、なんで黙ってたの?」
そろりと槐が顔を見せて、リーヴァが窓を開けながら私に答える。
「前に断られたから言い出しにくかったみたいで、私から話してほしいとお願いされたのよ。
それで、ここで聞いていてもらっていたの」
窓の外では槐が頷きながら、明るい色の花を咲かせた。そのうち半分くらいは、“ありがとう”の花だ。
「そうなんだ。
槐ってば、すっかりリーヴァに懐いちゃったね。
まぁ、いいけど。
カークさん紙とペンあります? それから槐、こっちに入ってきてよ。
どんな畑にするか、今から決めちゃお」
少し気持ちがモヤっとしたけど追い払って、私は畑作りの相談を始めた。
今日は休日。
5日ぶりの休みに善は急げとみんなで畑作り。
「いい天気。
だけど週が6日なのは不思議な感じがするね」
「うちの暦は巡り次第なの。
週なんて決まってる方が変なの」
裏庭の隅にしゃがんで小さな鎌で土をかいてる金に話しかけて、返ってきたのは不機嫌な声。
猫人族の舞巫女様は昨夜からずっとご機嫌斜めで、黙ってても飛び込んでくるはずのお風呂に誘っても無視されたくらい。一晩経っても変わりない。
「ホウシェンはラテニアの聖域暦だからな。
オレとしては、こっちの方が休みが多くて楽だと思うね」
そんな金を全く気にせずカークさん。
汚れても良い厚手の服にいつも通りの革帽子。
手にしたツルハシが違和感あるけど、服装も本人も畑仕事がすっごく似合う。
「そういえばホウシェンって、偉い人は7日に1日は休みって言ってましたね。
苦力も冒険者も週で休める仕事じゃないから、私には関係なかったですけど」
ちらちら金を伺いながら、ロープで畑の採寸をする。場所を決めるとリーヴァの出番。
人目が無いから遠慮なく凌駕状態になって鉄の杭を突き刺して、えいっとハンマーで打つ。
ガツンと固い音がして、杭が斜めになってめり込んだ。
「また斜めになってしまったわ」
「肩に力が入りすぎだね」
リーヴァの声が沈み込んで、カークさんがツルハシを杭の横に突き刺し梃子を使って引っこ抜く。
「まぁ、慣れだよ。
剣を振るのと大差はない」
役に立つのかわからないヒントを残して、カークさんは土を耕す仕事に戻る。
みんなどこかぎこちないのは、やっぱり金が気になるから。
土をいじっていじけてる金の隣で、槐が髪から紫や紺の花を溢してる。だけど金はそっぽを向いてて、槐の言葉は届かない。
(声の言葉も使えるはずなんだけど。
そういえば言いたいことに合った言葉が選べないって話してたっけ)
困り果てた槐がこっちを向いて助けを求めてきた。咲き萎れる花を見なくても表情だけでそれはわかる。
(優れものすぎるのも困りもの、なのかな)
彼女が使う花言葉は視覚的で三次元的で動的でもある。音声に比べると伝えられる情報量が桁違いで、それだけ細かな使い分けもたくさんあって、私が教えてもらうときにはものすごく簡略化してもらってるくらいに複雑。
そんな高密度言語に慣れた槐は、声でのコミュニケーションになると音声の不便さのせいで言いたいことを絞り込めない。
その上内気な性格だから今も、言いたいことはたくさんあるはずなのに、言葉を選べずにいる。
「ねぇ、金。
私たちで畑のことを決めたのは、金が家の掃除でいなかったからじゃない。
普段なら終わってる時間だったから、話してるうちに来るって思ってたのに。
先に決めたことだって、昨日謝ったでしょ?」
槐の気持ちが痛々しくて、金にはきつめな言い方になった。
そう、金は畑を作る相談で自分を抜きに話が決まってしまってヘソを曲げて、拗ねてしまったのだ。
「いつまでも拗ねてないでよ」
「拗ねてなんていないの!
私こんなことやりたくない!
みんな槐がやったら良いの!」
金は鎌を放り投げて歩き出し、壁際で私と槐を睨んでいーっと歯を剥き出してからいなくなる。
「何が面白くないんだろうね?」
「わからないわ。
だけど、落ち着くまで様子を見た方が良いんじゃないかしら」
首を傾げてぼやくとリーヴァも困った様子。
「どっちにしても、畑がひと段落しないと構ってられないよね。
夕方には機嫌が治ってると良いんだけど」
多分無理だと思いながら、ロープで寸法を図って印をつけて、リーヴァに合図。
リーヴァが杭を立ててハンマーでガツンと叩く。
杭はさっきと反対に、今度は曲がってめり込んだ。
「ところでティーエ、研究の方はどうなんだい?
ルンハオよりは良い環境だろう?」
曲がった杭を石の上で叩き直しているカークさんが聞いてくる。
雰囲気を変えるきっかけに、一も二もなく飛びついた。
「最っ高」
右手の親指を立ててビシッと決める。
「ルンハオみたいに揺れないし震えないし、無限に煌糸を使えるし、秘紋の参考は山ほどあるし、もう上天と海の底くらいに違うよ」
あれこれ悩んでたことまで吹っ飛んで声が弾むのが自分でもわかった。
ノーザンベルク十三世の施設はルンハオとは桁違い。ううん、非欠損遺構産物の中でも唯一無二の超戦艦と現代艦の中でも最初期の旧型艦を、比較するのが間違ってる。
しかも、研究に使う資機材も資料もアルシウス団長やジュンハオの意向があるから、限度はあるだろうけど好きなように使わせてもらえる。
だから、今までどうしてもできなかったことに挑戦ができる。
ずっと諦めていた精密な秘紋を刻む好機は、私に新しい知見と興奮を与えてくれた。
「とても楽しそうね。良かったわ」
リーヴァの声が明るくなった。カークさんから直した杭を受け取ると、私がつけた印に刺してハンマーを振り上げる。
カンッ、と小気味良い音が響いて杭が打たれ、槐が反対側の杭から引っ張ってきた糸を結びつけた。
「そいつは何よりだ。
この艦には、ティーエの仕事が終わるまでいることになってるからね」
カークさんが軽い口調で言いながら、ツルハシで畝を立て始める。
そして私は、彼が聞きたいことは研究の進み具合の方だと理解して、言い方に悩む。
「秘紋を刻む精度を高くできたから、今までの秘紋も見直ししてるんです。Each-Echoも刻み直してみたんですけど、動作に問題があって……他のも同じミスがないか確認中なんです」
「よくわからないけど、気付いてなかった問題が見つかったなら、進んでいるってことかな?」
「一応」
脇道に逸れているとは言いにくくて声が小さくなってしまって、カークさんは眉をひょこっと上げてからツルハシを振り下ろした。
「ティーエがそう言うなら、そう思っておくよ」
「きちんと進んでるから大丈夫です」
笑いを堪えながら見逃されて、私はロープを力任せに引っ張って言い張った。
畑作りがひと段落して槐が苗を植え始める。
彼女の力で作られた苗を植えると同時に土に根付かせていくそうで、私たちでは手出しできない。
畝一本半くらいまで植えたところで、あたりに影が落ちた。
「もうこんな時間なんだ。
槐、あとどのくらい?
苗を置くくらいは、私たちでもできるよね?
訓練の時間だから、手早く終わらせちゃおう」
この町はノーザンベルク十三世の甲板の穴の底にあるから、陽が沈むのがすごく早い。
でも甲板に上がれば夕暮れと言うには早いくらいなので、私たちはその時間を冒険者としての訓練、主に走り込みのために使うと決めてあった。
表情を曇らせたまま苗を植える槐を手伝って畑仕事を終わらせると、走り込みの用意。
訓練の時間になっても、金が出てくる様子はない。
「さて、子猫ちゃんはどうする?」
「出てこないなら、容赦なく引っ張り出さないとならないですね。
用意の方、お願いできますか?」
「いいよ。
ティーエも寝込んで鈍った分は取り戻せたようだから、こちらも容赦なくメニューを戻そうか」
「う、それは、お手柔らかにお願いします」
藪蛇を突いたことはひとまず置いて、私はカークさんに用意を頼んで家へと向かった。
金の部屋の前でノックをしようとしてから、手を下ろした。
「金、走り込みの時間だよ。
いるんでしょ?」
金は感覚が鋭い。どうせわかってる。
ノックはせずに声をかけると、中からばさりと毛布らしい音がした。いることは肯定、走り込みは拒否というつもりらしい。
反抗的な態度は予想済み。
私は畑作りの間に、金が拗ねてしまった理由の底の、なぜ畑づくりの話や彼女抜きで決めてしまったことが拗ねる理由になるのかを考えて、対応策を決めてきた。
「あのね、金。
冒険者としてここにいる以上、冒険者としての訓練は欠かせないってわかるはず。
それもわからないなら、何のために圏域巡りを始めたの?
こんな有様、こさとさんにも白や黒にも話せない。
拗ねるのは勝手だけど、やるべきことはやってね」
低く淡々とした口調を作って叱咤する。そう、黒の真似だ。
金は今まで琴従姉妹として生きてきた。それなのに今回の話だ。
いずれは出向く圏域巡りとは言っても、話が急な上に普通と違って私たちを交えた超戦艦での生活。
心の準備はできてなかったと思う。
「部屋に引き篭もってしまうくらいなら無理して圏域巡りに行く必要なんてないんじゃない?
普通は15歳くらいに出るものなんでしょ?
琴従姉妹のみんなだって、『早かった』って慰めてくれると思う」
乗り込んで2週間、慣れた暮らしと顔ぶれから離れた現実がわかってきたんじゃないかな。
つまり、金は寂しがってる。
私はそれを、無情に責めた。
だって、これが白や黒のやり方だったから。
金の寂しさを解くため、私は、彼女が慣れ親しんでいる悪戯好きの猫人たちの真似をした。
扉の向こうからバサッと音が聞こえて、私は笑顔を、何度も見てきたあの笑顔を意識的に作る。
その表情が、不思議と馴染んだ。
「走り込みをしないなら今夜は飯抜き。
働かざる者食うべからずよ」
さらに淡々と畳み掛ける。
「金が私に勝てたなら、おかずを一品あげてもいいんだけど。
これでも走るのは自信があるし、金になんて負けるはずないからね」
部屋の中から軽い足音。少ししてから扉が開いた。
(よーし、私の勝ち)
勝ち誇った笑顔を見せると、苛立たしげに睨み上げてくる金。
「ティーエのくせに猫魂の血族に走りで挑むなんて100年早いの! 周回遅れにしてやるの!」
「そんなことできるつもりだなんて大した自信。
周回遅れにできたら、おかずを全部あげてもいい」
「その言葉、後悔させてあげる。
夜中にお腹を鳴らすといいの!」
バン! と乱暴に扉を閉めた金は、私を待たずに駆けていく。
「早く来るの! のたのたティーエ!」
家を飛び出す足音を聞きながら歩いて後を追う。
「確かに金は猫魂の血族で足が速いけど、私だって今まで鍛えられてきたんだからね。それに……」
金はあのハードな踊りをこなす琴従姉妹。彼女のパートは動きが小さいとは言っても、何時間も踊り続ける持久力は小さな体格と年齢からしたら本当にすごい。
今までの鍛錬含めても、私の勝ち目は半々。だけど、
「何の策もなくご飯を賭けるはずがないでしょ」
私は勝負の流れを想像し、終わってからの金の反応を思い浮かべながら家を出た。
離れの前ではみんなが用意を終えていて、カークさんが思ったとおりの道具を揃えてた。
金は無言で表情を引き攣らせてるけど、予想通り意地を張って、みんなと同じように準備をしてた。
私も道具を手にして、さぁ走り込み、と意気込み背を伸ばす。
空を見上げたところで私は自分が、ずっとあの笑顔をしてたと自覚した。
「勝っ……た……」
私はノーザンベルク十三世の甲板上、眼下の町に降りる階段の手すりに触れて数歩離れて荷物を下ろした。しばらくしてから金が、息を荒くして手すりに触れて座り込む。
「私の勝ち。残念でした」
「ずるい。こんな荷物があるなんて聞いてないの」
「これがいつもの訓練だからね。
冒険者なんだから、武器や荷物を持ってが当たり前でしょ」
今まで荷物無しの走り込みだったけど、今日のは水袋と麦を適度に入れた背負い袋を背負って剣と盾に見立てた棒と板を頭上に掲げてグレードアップ。
琴従姉妹たちは自分の奏具と衣装だけだから、体力があると言っても質が違う。
ホウシェンにいた頃からこのやり方で走り込んでた私に敵うはずもない。
「いきなりだったのにゴールまで食いついてきたのは、びっくりしちゃった。
大したもんじゃない」
「ふん!」
勝ち誇って褒めてあげると、金は鼻息荒く横を向く。でも、頭の上の猫の耳はヒラッとしてるから、怒ってはいない。
「あーあ、お腹すいちゃった。
リーヴァ、今日のご飯は?」
下ろした荷物に腰掛けてリーヴァに尋ねる。
槐を背から下ろしたリーヴァは、ひ弱な獣粧族をタオルで扇いであげながら思案した。
「畑仕事もあったからお肉とチーズのサンドイッチにするわ。
でも2人とも汗だくよ。ご飯よりお風呂ね。
帰ったら、まとめて入ってちょうだい」
「はーい」
気楽に返事した視界の端で、金がキランと目を光らせた。
(うん、いつもの調子になったね)
機嫌が直った猫娘に私は内心でホッとしながら、
(色々あるだろうけど、こういう暮らしもいいな)
今まで感じたことのない温かさに包まれて、眼下で星空のように煌めく町を見下ろした。
執筆が予定より進まず、話のストックが尽きてしまいました。
第九章が終わるまではできるだけ早く投稿しますが、ペースが遅くなります。