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第8章 魔神決戦

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10 総力戦

「リーザ、ルーク、そいつの足止めを頼む! 倒さなくていい。一秒でも長く、その場に釘付けにしてくれ」


 俺は叫んだ。


「了解だ!」

「やります!」


 リーザとルークがそれぞれの剣を手に打ちかかる。


「ええい、雑魚どもが!」


 苛立ったようなヅェルセイル。

 感情が乱れたからか、太刀筋もまた乱れていた。


 繰り出される爪剣をリーザとルークはかろうじてしのいでいる。

 と、


「【アローブレード】!」


 後方からウェンディとサーシャの声が響く。

 二人同時の遠距離スキル攻撃!


「何っ……!?」


 決定打には程遠いものの、ヅェルセイルの動きを一瞬止めるくらいの牽制にはなったようだ。

 そこへ、


「はああああああああああっ!」


 ルークが輝く剣を手に、斬りかかった。

 魔神の動きが硬直した瞬間を狙った斬撃だ。


「舐めるな!」


 ひるがえった爪剣がルークの剣を跳ね返す。


「くっ……!」


 さらに二撃目がルークの胸元を深々と切り裂いた。


「ぐっ……あぁ……」


 苦鳴とともに崩れ落ちるルーク。


「こっちだ、魔神!」


 リーザが反対側から斬りかかった。


「他の者はルークの手当てを! まだ生きている!」


 叫びつつ、聖剣を振るう。

 聖剣の女騎士と魔神の一騎打ちだ。


 ──まずいぞ、これは。


 リーザ、ルークの二人がかりでどうにか凌いでいた魔神の攻撃を、今度はリーザ一人で受けることになる。


 俺は魔血操兵を次々に斬り伏せながら逡巡した。

 まだ全滅させるには時間がかかる。


 経験値をすべて回収するのは諦め、今すぐ魔神の下に行くべきだろうか?

 それとも、リーザに任せて、最後まで経験値を取得するべきか。


「信じてくれ、私を!」


 俺の内心を読み取ったかのようにリーザが叫んだ。


「リーザ……」

「私は君を信じている。君の強さを。意思を。人柄を……そして、魂を」


 リーザの聖剣が、ヅェルセイルの胸元を浅く薙ぐ。


「こいつ……っ!」

「私とて聖剣使い! 魔神に一方的にやられてばかりではない!」


 凛と叫ぶ女騎士。


 強い──。

 リーザの動きが格段に鋭さを増している。


 彼女の精神力の上昇が、聖剣の力をさらに引き出している……!?


「分かった、リーザを信じる。もう少しだけ粘っていてくれ」


 俺は決断すると、ふたたび魔血操兵を次々に斬り伏せていく──。

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