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ぶっ飛びお笑い修行道  作者: 愛志亭 る
1/1

2人の芸人

 夢は世界中の人を笑わせること。小学生の卒業文集にそう書いた。

 中学、高校。夢は変わらず。クラスメイトもみんな俺で笑ってくれた。

 卒業後、すぐに事務所に入った。そして現在・・・。


「売れねえ!全くと言っていいほど売れねえ・・・。」


 俺の名前は外村。元コンビ芸人。相方はこの世界を諦めてしまった。芸名はなし!本名で活動するのが本当の芸人だからって理由。所属事務所はマサキ芸能社。通称マサキ。イントネーションは化石と同じ。


「ネタ書くか。いやその前に相方探さねーとなあ。あいつ誘ってみっか。」


「ん?メールだ。はいはいなんですかマイケータイっと。」


『コンビ組まね?相方やめちゃってさ』


「外村からか。」


 芸人のなったのは自分の才能を試したかったから。結果は未だ鳴かず飛ばずのアルバイター。何が悪いかな?芸名か?アホリズムが悪いのか?・・・わかってる。才能がないことくらい。でも1回くらい売れてえもん。

 外村。あいつは才能ある。あいつと組めば売れるかもな。


『組むよ』


 二つ返事で了解した。


『組むよ』


「あいつメールの返信早えな」


 とにかく相方決まったしそうと決まれば早速


 テンテケテンテケテンテンテン♪


「うおお!?んだ電話か。はいもしもし。外村です。あ、お疲れっす。明日?特になんもないっすね。事務所っすか?わかりました。はい。午前中に。はーい。はいわかりました。お疲れ様でーす。」


 社長からとは珍しいな。用事ってなんだよ。まさかクビとか言わねえよな。それは1番困るなあ。はああ。寝よ。


「明日の午前中に。はい了解です。お疲れ様です。はーい。」


 何事だ?社長直々の呼び出しなんて。枕営業?いやいや俺男だし。まいっか。


「昨日は深夜にごめんね?」

「いえいえ起きてましたから大丈夫ですよ。」

「そうっすよ。全然」

「呼び出したのは他でもない君達に行ってもらいたいところがある。」

「仕事っすか!?世界の果てまでもどこへでも行くっすよ!」

「世界ではなく」

「国内ですか?ネタ番とか?」

「国内でもないんだ。だがネタ番は近いぞ!」

「もったいぶらずに教えてくださいよ!」

「まあ非常に言いにくいんだが・・・」

「え?やっぱりクビっすか?それは勘弁してくださいよ!」

「まだなんも言ってないでしょうがあ!」

「武田銀矢の真似ですか?似てますね。」

「え?ほんと?モノマネ番組出れるかな?」

「えっ?あー、まあたぶんいけますよ?」

「話の続き早くしてくださいよ!俺はどうなるんすか!」

「ああ、そだったそだった。えーおほんっ。君達には修行に行ってもらいま


す。」

「は?」「ん?」

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