そこにあるもの
確かなものを感じたくて手を伸ばすけれど、得られるものは極僅かで。
愛したい。笑いたい。遊びたい。繋がっていたい。余計なことは真っ平ごめんだ。楽しいと思うことだけ考えていたいな。人生は1度きりなんだし。困難や苦境を乗り越えて成長することはあるのだろうが実際のところは後悔する方が多い気がする。ああしてれば良かった。こうしてれば良かったと、ぐちぐち垂れて限りある自分の時間を浪費するくらいなら、いっそのこと壁に抗わず受け入れ諦めてしまえば楽だろうさ。
そんなねじ曲がった持論からか、人間関係はてんで真っさらだ。もちろん悪い意味で。繋がりなんてどこ吹く風。来るもの拒まず去るもの追わずの一期一会で無頓着。感情にも起伏はないので憤りも悲しみもない。でもただ、詫びしさだけは残る。憧れる理想の関係はあれどちっとも結びつかない。