人形兵器
人形兵器
人形兵器は火星発掘ロボットの発展系系である。
火星発掘ロボットは背丈も人と同等程度で無線遠隔操作で稼働すると言う代物であったが、其れを巨大な巨人に再設計し直し人が搭乗して操作するものに変更した。
人形兵器が人類史上に初めて登場したのは、宇喜多尚但が日本でクーデターを起こした時である。
その圧倒的なパフォーマンスでクーデターは1週間で終了し、宇喜多はクーデターに成功している。
人形兵器は19860個(兵器によって異なる)のセンサーと頭部のカメラで状況を把握できるように作られている。基本動作は人が行うが、人の手によって操作不能な内容や細かな作業は人の脳と密接にリンクしてるOSが適切な処理を行い人形に行動させる様になっている。
其の為コクピット内部には座席と最低限の操縦桿、アクセルがあるだけで後は何もない。勿論モニターや計器類も存在しない。これはパイロットがかぶるヘルメットが人形のメインプログラムと融合できるようになっている為で、パイロットの脳に人形が見ている世界を投影できるようになっているからである。勿論それだけではなく各種計器類や必要な情報も表示出来るようになっている。
人形兵器の標準武装は大型の剣や重火器類、そして足やシールドに装備されたスパイラルと呼ばれる鋭利なツノである。シールドも基本的には守るというよりも殴るのに使用されることが多い。
これらの武装は基本手で持つか腕に内蔵されているアームで保持している。又使用しない場合はホルダーにしまうことも出来るが基本はアームに持たせたままの事が多い。
足のスパイラルは着艦や拠点制圧の際に着地するときはスパイラルが中に引っ込みランディングギアが出るようになっている。
アーム
基本は両腕に内蔵されている。
兵器によっては背中や脹脛に内蔵されていたり足のスパイラルをアームに変更しているものもある。基本武装パックとしても装備可能である。
アームは最大6メートルほど伸びる。
WPRエンジン
人形兵器ように開発されたリアクター+エンジンで核を燃料として稼働している。このエンジンを積む人形兵器は基本的にEolを同時搭載している。
WPエンジン
同じく人形兵器ように開発されたエンジンだがリアクターは非搭載でエネルギーはWPRエンジン搭載兵器又は戦艦からEolによって供給される。
満タン時は供給無しで稼働可能のため供給範囲外での活動も可能である。がエネルギーの充電が出来ないため残量の確認が常に必要。
簡単に言えばWPエンジンはエネルギーの貯蔵庫のような役割です。
更にエネルギーは各部に設けられたプレートに直接供給されるため兵器内部を伝って供給されることはない。
ビーム兵器
ビーム兵器は当初最弱の兵器として扱われてきたがBandG鉱物発掘のおかげで強力なビーム兵器が生産可能となった。
しかし、年に一度開かれる兵器サロンでこの次世代のビーム兵器は展示されていなかった。
兵器サロンとは武器と兵器の世界最大の展示会である。
この展示会では各企業と軍が開発した次世代の兵器と、新たな思想を元に開発を進めているエンジンや武器、又コンセプト機などが展示されている。
因みにビーム兵器を搭載した人形兵器は第三世代と呼ばれている。又この展示会ではファイターに変形する変形モデルも展示されていたが関心は薄かった。理由は将校クラスの兵がファイターは下級兵士が乗る兵器だと認識しているためである。
しかし火星での運用はホバーで進むよりも飛んで行く方が効率が良いので火星基地には変形モデルが普及している。
BandG
熱に優れた耐久性を持つ合金。
沸点は50度と非常に低いが一度熱を入れて溶かし、その合金を冷やした後は沸点が異常に高くなる特殊合金。
プラズマエネルギーの持つ熱量でも変形することがない。これは火星で発見された鉱物と同等の耐久性を持つが物理攻撃には対しては他の合金と大して変わらない。
又この合金は熱を入れて溶かすと透明になるのが特徴である。
Graas鉱物
火星で採掘した特殊合金で、核融合炉の建造に使用されている。
熱に異常なほどの耐久性を持つ鉱物。
あまり量が取れないため貴重。BandGと違い透明にはならないが淡いピンク色をしているのが特徴で何よりも耐久性が非常に高く硬い。
特殊な技法で作られた刀は良く切れる。
WPRエンジンはこの鉱物で作られているので戦闘中に破壊されても核爆発が起きることは滅多にない。
因みに悠那が乗ったコンセプト機の外装はこの鉱物で作られているのだが余りの硬さのため柔軟性を欠いている。其の為動きがやや鈍くなっている。
あくまでコンセプト機(名前は紅)なので実戦には不向きな兵器でニューセイル脱出後日野本工業によって回収されることになる。
その後、紅は火星の日野本工業本社前に立像として飾られることになる。そして取られます。
フレーム
兵器のフレームには例外なく粒子が練りこんである。これは製造段階で金属の中に1000を超える微粒子を混ぜ込み形を整形しているからで、その使い道は配線の代わりである。例えばaの粒子は別aから流れてきた情報を次のaに送るがa以外には送らないので間違いがおこらない。そして無駄な配線を張り巡らせる事もないので整備の面でも時間を短縮できるようになっている。しかも各粒子は全身に行き渡っているので常に新しい情報が瞬時にして全身に行き渡り最も適した補助や行動をとれるようになっている。
関節
関節は数枚のプレートを合わせた特殊プレートジョイントを使用し、打撃攻撃などに対しての強度を高めている。
カメラアイ
人形兵器に使用されているカメラは360度の周囲を映し、その映像とセンサーが捉えた情報を組み合わせパイロットの脳に伝達する。
又プラズマの激しい光やそれ相応の光量を軽減させるマスクと呼ばれる光フィルターを発生させることもできる。
グレード
兵器には一貫してグレードが存在する。
兵器は、開発からテストを重ね製品として出荷されるがその過程で、コンセプト機やテスト機、試作機が多数存在する。
試作機は開発設計を行なったなかで一度作りそれが実際はどうかなのかを確かめるのに作られる。
テスト機は試作機から得た情報を元に改良を施し製品版を構築していくために用いられる機体。
ベースグレードは開発設計に含まれている全ての内容を盛り込んだ兵器で基本的には人が扱える代物ではない。
ベースグレードの持つパワー、スピードは製品版の兵器をはるかに凌駕する性能を有している。其の為ベースグレードのテストパイロットはsクラスのパイロットが10人で3分おきに交代しながらテストを行っていく。これは一貫してどのパイロットも3分〜5分の操縦が限界のため、パイロットがベストパフォーマンスを行える3分としている。そして得た情報からダウンサイジングをして製品版にするのである。
ベースグレードは例外なく1機ないし2機程度がデーター収集用に作成される程度である。なぜなら大量に作っても搭乗できる兵士が存在しないからである。
ベースグレードをダウンサイジングしたグレードは以下の通りである。が企業によっては多少違う。
ベースグレードを元にWPRエンジンとEolを搭載したRグレード
WPRエンジン非搭載でWPエンジンを搭載したNグレード
左官以上の兵が搭乗するために作られたXグレード
ベースグレードからWPRエンジンとEolをオミットし少しダウンサイジングしたアメイジング機と呼ばれるAグレードが存在する。
各グレードには様々な派生機があるので、基本はグレードアルファベットの後ろに小文字で表記されている。砲撃型ならNcかな。
基本的にRグレードは部隊長に受領され、部隊長からエネルギーを供給しながら戦闘をすることになる。エネルギーはコード認識でEolで無線供給される。又戦艦からも供給可能である。