第6話は、道具とスキルのお話。
宜しくお願いします。
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夢見るテント:簡単にいうと持ち運びの出来る家。
持ち主の思考によって、自由自在に形を変える事が出来るが、最大収納人数は約十人である。
約十人の約に関しては、身体の小さな子どもや動物などが含まれると多少変わるらしい。
テントの中を、東京ドームにして野球をしたり、プールにしたりするのも出来る事も可能らしいが、お爺さんが気付いているかどうかは、不明。
そうなのだ。室内なあらば、何でも変化可能なのだ。カラオケルームやゲームセンターなどにも変化させる事は出来るが、あくまで持ち主のある程度の知識がなければ、変化というか具現化出来ない。
で、この『夢見るテント』の最大の大きな特徴は、食べ物が常に補充されているという事だ。
ここの中で一生、働かずに生活できるというニートにとっては、それこそ夢の家である。もしかしてこの『夢見るテント』の名前は、そこから取った可能性も低くない。
ただし、中の食材は外に持ち出せない。
でも、異世界の食材で料理した物なら、外に持っていく事が出来る。
今、現在の『夢見るテント』の形は、お爺さんの今まで住んでいた家の状態である。
普通の部屋は、もちろんの事。浴室やトイレまできちんと再現されていて、お爺さんが向こうでも困らないようになっている。
ちなみに二階建てで、窓はあるがそこからの景色は、簡単にいうと写真が貼ってあるような物。
無論、外には出れない。
家の中には、エアコン・扇風機・冷蔵庫(無尽蔵)・洗濯機・タンス(洋服は異世界の物)など、生活に必要な物が揃っており、何一つ困る事がない。
そしてテレビもあり、見る事が出来る。
天使達がニュースのレポーター等をしていたが、誰が見ているかは不明である。
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生活魔法:異世界での日常生活を送るにあたり、必要な魔法。
ライター程度の火を点ける事
水を少し出す事。
時間が分かる事。
一般的な魔法。
ただしお爺さんには、プラスアルファをプレゼントした。というかしていた。
翻訳 :向こうの世界の言葉が全て話せるし、書く事が可能。
空間収納 :夢見るテントが入っている。
鑑定 :人の名前や能力がわかる。物の値段(相場)が分かる。
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小銅貨1枚:十円
銅貨1枚 :百円
小銀貨1枚:千円
銀貨1枚 :一万円
金貨1枚 :十万円
王都での四人家族の一般の家で、だいたい金貨二枚くらいの収入で余裕がある。
農村だと、金貨一枚の収入でも余裕がある。
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お読み頂きありがとうございます。
今回でプロローグが終了です。
次回から異世界の話になります。
次話は、5/2 0時予定です。




