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異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第六章 魔法少女活躍?編
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47/81

第47話は、魔法少女とドラゴン。

よろしくお願いします。




◆◇◆◇◆◇◆◇




 《今章の見所》


 魔法が出てくる所!

 しかも呪文まで詠唱するおまけつき。

 そして多分、今までにない展開。



 《今章の主要人物》


 【青木 恵】←今回は堂々と主人公を務めます?

 たぶん……魔法少女かな?


 【金色ドラゴン】

 敵役? 主要人物ならぬ主要ドラゴン。

 主役抜擢の予感?


 【青木 太郎】←多分、この物語の主人公。

 脇役Aとして参加。今回もしっかり脇役。

 主役の座は、譲りまくり。


 【青木 お紺】

 脇役B。現在、風邪を引いて休養中。




◆◇◆◇◆◇◆◇




 ある日、恵は旅人で賑わう街で、ある噂を聞きつける。

 城下町で『金色のドラゴンが悪さをしている』と。

 そして太郎兄に言われた。

 『恵さんや、少し懲らしめてあげなさい』と。

 ちなみに相方いや妹分のお紺は今、風邪を引いている。

 よし!お紺の分まで私が頑張らなくちゃ!

 箒に跨り、城下町までレッツゴー!

 悪さをする金色のドラゴンさん!

 改心するのです。

 恵は、意気揚々と旅立つのだった。




■ ■ ■ ■ ■




 【傲慢なるドラゴン】 金色のドラゴン視線。



 金色のドラゴンは、背筋に寒気が走った。

 何か……絶対的な強者がくる。

 だが来たのは、箒に跨った少女だ。

 見た限り、脆弱ぜいじゃくな人間だ。

 でも、ドラゴンとしての本能が『あいつは危険だ!』と警鐘を鳴らす。




「そこの金色のドラゴンさん。悪さをするのは止めるのです!」




 箒に跨った少女がそう警告する。

 『……何言ってんだ。こいつは?』

 本能をどかし、ドラゴンは少女に挑むことにした。

 たかが人間如きに馬鹿にされてたまるか。

 ドラゴンが殺気を振りまくと、少女から呪文が聞こえた。



「ファイア!」




 脆弱な魔法が飛んできた。

 そんなの避けるまでもない。片手で払いのける。

 案の定、効きもしない。

 だが次に……。

 凄まじい炎が迫ってきた。

 ……殺される。必死で避けた。

 見ると、少女の口から炎が出ている。馬鹿な……。目の錯覚か?

 俺が呆気に取られていると、またも少女から呪文が聞こえる。

 



「ブリザード!」




 そして、またもや脆弱な魔法が飛んできた。

 さっきの炎は、一体何だったのだ?

 疑問が湧いたが、この魔法を見る限り大したものではない。

 同じく片手で払いのける……その瞬間、凄まじい猛吹雪が迫ってきた。

 見ると、少女の口から氷の息が……。

 やばいよ、やばいよ~。(←心の中は、どっかの芸人さん状態)

 立場が入れ替わった……いや、元の立ち位置に気付いた。



 あの少女と俺では、役者が違うのだ。

 絶望的な実力の差。



 ただ、あの始めに放った魔法に何か意味があるのだろうか?

 いや考えろ……あれできっと油断を誘うのだ。

 何しろ俺は、すっかり騙されたしな。

 とりあえず、何とかして許して貰わないと……。




■ ■ ■ ■ ■




 【魔法少女……?メグミン】 恵視線。



 箒に乗って、空を飛びます。

 金色のドラゴンさんを見つけました。

 む~――暴れています。

 こんなアホな子(金色のドラゴン)がいるから、世間一般的にドラゴンは怖いという評価を受けてしまうのです。

 これは、ちょっとお灸を据えないといけませんかね!

 ただいきなり怒ると、私もアホな子の仲間入りをしてしまうので、先ずは会話から入らないといけませんね。




「そこの金色のドラゴンさん。悪さをするのは止めるのです!」




 すると、金色のどらごん君は私に向かって殺気を放ってきました。

 名前が『金色のドラゴンさん』から『金色のどらごん君』に変わっている?

 アホな子確定だから、『かっこいいドラゴン』から『コミカルなどらごん』に格下げです。

 とりあえず、アホな子が殺気を放ってきたので、対応を考えないといけませんね。




「ファイア!」




 殺気を放ってきたどらごん君に私の渾身の一撃をお見舞いです。

 むぅ。私の魔法を片手でいなしました。

 ……同じ火ならバレマセンネ。

 こっそり火の息を吐きます。

 バレナイように最弱で――。

 あれ?どらごん君がビックリしてますよ。

 あまりに火力が弱すぎたからでしょうか……?

 う~ん……。

 なら、これでいかが?




「ブリザード!!」




 私の得意な魔法の一つのブリザードです。

 さあ恐れおののきなさい!

 そして悔い改めるのです。

 むぅ。またも私の魔法を片手で払いのけました。

 ちょっと怒りが湧きます。

 気分は、一生懸命書いたテスト答えが無造作に△の中に2点(10点満点中)と書かれていたくらいに腹が立ちます。

 せっかく頑張って詠唱したのに!(←八つ当たり。恵もやっぱりドラゴン)

 さっき弱かったから、二倍くらいの強さで氷の息を吐きます。

 これで大体10%くらいの力です。

 おや、アホな子がお腹を出して寝っ転がりました。

 いや……罠かもしれませんね。

 私の魔法で恐れ慄くならまだしも、私のちょっとしたブレスで降伏なんてありえません。

 そうですね……。

 本当かどうか試してみますか。

 80%の力でアイスブレスを……。




■ ■ ■ ■ ■




 【泣き虫どらごん君】 金色のドラゴン視線。



 とりあえず、降伏ってどうしたらいいんだ?

 白い旗?……いや普通は個人で持ってないだろ。

 そういえば、動物って負けを認めたらお腹を出すんだっけ?

 ……だけど俺は、誇り高きドラゴンだ。

 そんな事認められな……お腹を出そう。

 命って大事だよね。

 多少のプライドなんてクソ食らえだ!

 とりあえず、寝っ転がってと。




「ギャー。何かスゴイのがきた――」




 何だ、あのブレスは……。

 俺の半径5m以内全て凍っているぞ。

 いや……凍っているなんてもんじゃない……氷の壁が出来ている。

 もし、少しでも身動きしていたら……。ゴクリ。

 とりあえず、動くの危険だから待機するしかない。




■ ■ ■ ■ ■




 【KYな魔法少女的な何か】 恵視線。



 どうやら、本気で降参したみたいですね。

 ……。

 でも納得いきません。

 ちょっと聞いてみましょう。




「そこの金色のどらごん君!」

「はいっ!」



 私がアホな子に問いかけると、アホな子は直立立ち?になって答えます。

 そこには、怯えがありありと見えます。

 とりあえず、少し聞いてみましょう。




「どらごん君は、私の魔法をどう見ましたか?」

「始めの猫ダマシみたいな魔法ですか?」

「……猫だまし?」

「あちらの貧弱な魔法で御自分を弱いと見せか……」



 貧弱な魔法ですって……。

 ――いけませんね。

 つい怒りでアホな子を焼いてしまいそうになりました。

 私は、理性あるドラゴン。

 可愛くて愛らしい魔法少女。

 心で一生懸命、上の魔法の言葉を唱え続けます。

 ふ――。落ち着きました。

 アホな子を見ると、真っ青な顔をしています。

 とりあえず『ニコ』って優しく微笑みます。

 あら?アホな子が失神してしまいました。

 あらあら、ウフフ。どうしたのでしょうねぇ?




■ ■ ■ ■ ■




 【地獄を見たドラくん】 金色のドラゴン視線。



 俺は、何か言ってはイケナイ言葉を口にしてしまったのだろうか?

 あちらにいらっしゃる魔法少女様から、とてつもない殺気を当てられ失神してしまった。



 魔法少女コワイ。魔法少女コワイ。魔法少女コワイ。



 俺の中で魔法少女様に逆らってはイケナイという何かが刻み込まれた。

 あれから魔法少女メグミン様から、この町の復興をするように命じられた。

 面倒臭いが仕方ない。

 一言でも逆らってはイケナイ。

 確かに復興は面倒臭いが命の危険はない。



 『後で見に来るから♪』



 中途半端な事をしてはイケナイ。

 手抜きは自分の命に直結しそうだ。

 とりあえず、この街を復興させれば……いや、復興だけだと文句を言われるかもしれない。

 この街を発展させるくらいにしなければ、俺の命がなくなるだろう。

 よし!頑張ろう。

 あの魔法少女メグミン様に納得して貰えるくらい頑張って発展させ自由を手に入れるんだ!

 こうして俺の街造りが始まった。

お読み頂きありがとうございます。

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