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異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第五章 ラミハピ森ストーリー
44/81

第44話は、森の施設ましましで。

よろしくお願いします。




■ ■ ■ ■ ■



 【キン】



 ラミアの子ども。

 太郎パパに少し似て、育てる事に興味を持つ。

 現在飼っているペットのスライムが大好き。

 とてもスライムを可愛がっている。

 でも他の生き物も飼ってみたいと思いました。


 


■ ■ ■ ■ ■




 今日の朝起きると、スラ吾郎が死んでしまいました。

 享年1歳4ヶ月。

 毎日、いっぱいお世話をしていたのに、朝目覚めると、デロ~ンとしていたのです。

 スライムは、生きている時は丸っぽくて弾力があるのですが、死んでしまうとデロ~ンと形が崩れて微妙にというか、かなり触り心地のいい身体になってしまうのです。

 このスラ吾郎には、毎日エサに甘い果物を溶かした物を与えていたので、死んでしまってもとても良い香りがします。

 反対に、汚水で育ったスライムはヘドロのように臭くなる性質があります。

 亡くなったスラ吾郎を土に埋めます。



 『どうか天国に逝けますように……』



 私は、スライム君達が亡くなっても泣いた事がありません。

 何故なら、毎日可愛がっているからです。

 太郎パパに死んでしまって泣くのは、『ああしてあげれば良かった』とか『何であの時に優しく出来なかったのだろう』と後悔があるからであって、寿命まで精一杯お世話をして亡くなるのであれば、泣かないもんだよと教わったからです。

 だから少し寂しくても、泣きません……。

 だって一生懸命、お世話したんですもん……。




■ ■ ■ ■ ■




 私は、それから森に行ってスライムを探しはじめました。

 スラ吾郎が死んじゃった今、次のスライムを飼い始める事にしたんです。

 それは、太郎パパが私に、一生懸命にお世話したスライムは、たとえ死んじゃっても天国で今以上に幸せになれるから、悲しまないで次のスライムを幸せにしてあげるんだぞと、言われたからです。

 だから私は、スライム達をいっぱいお世話してあげると誓ったんです。

 目標は、天国にスライムの楽園を作る事です。



 …………。(←スライムいっぱいの天国を想像したら無言になった)



 私は、少し方向性を間違っていたようですね……。

 みんな等しく平等にという訳で、他の生き物も飼う事にしましょう。

 そういえば、太郎パパと一緒に暮らしてた時に、テレビで動物園や植物園、水族館の特集をしていました。

 太郎パパもこの世界にこういった所があれば、いいのになぁ……と言っていたのを思い出しました。

 


 うん♪これなら問題ないですね!(←想像してみた。その2)



 それなら、この森にそういった施設を作れないでしょうか?

 早速、みんなに相談してみましょう。




■ ■ ■ ■ ■




 【後日談】語り手……ある地方都市の住人。



 来週から一ヶ月かけて家族全員で、ラミーの森に行ける事になった。

 商店街のくじ引きで特賞を引き当てた次男に感謝だ。

 あのラミーの森には、遊べるところがいっぱいある。

 魚が見れる水族館という所・世界の花や珍しい木が見れる植物園・動物達とも触れ合える動物園。

 他にもいっぱい見る所があるが、今回の目的はこの三箇所だ。

 特に、水族館が素晴らしいとの事だ。

 魔法の水のお陰で、海の生物もこの森で生きていけるらしく大人気だ。

 私も子どもの頃から一度は、行きたいと思っていたので、とても嬉しい。

 あぁ……早くその日が来てくれないだろうか。

 ラミーの森は、噂以上だった。

 片道五日かかったけど、もう一度行きたい。

 いや、近くに住んで毎日通いたいと思ったほど素晴らしいものだった。

 水族館・植物園・動物園の全てが素晴らしい。

 どこの施設の生物もイキイキとしていている。

 しかもどの施設も触れたり体験できたりして、飽きないのだ。

 あまりに楽しく、同じ施設を三日続けて通ってしまったくらいだ。

 でも、まだ全然見足りないのだ。

 ちなみに三日目の夜に一番下の子が興奮しすぎて熱を出して、次の日は休養に当てたが、これは仕方ない。

 大人の私ですら大興奮なのだから、感受性の強い子ども達なら尚更だ。




 最終日は、みんなに買うお土産を見る事にした。

 なんとも心くすぐるお土産でいっぱいだ。

 どれも良心的な値段で、手持ちがほぼ無くなってしまったくらいだ。

 そして、お土産を買うだけで一日つぶしてしまったくらい楽しかった。

 本来なら違う所も見たかったのだが、お買い物という魔力に敵わなかった。

 お金をたくさん使ったが、もちろん後悔はしていない。

 反対に、もっと持ってくれば良かったと思っているくらいだ。

 普段、私も妻もあまり買い物に執着する事がなかったが、あそこまで買い物に心奪われるなんて二人ともびっくりした。

 近所に配る物から、食べ物や普段使う日常品に、植物園で買った薬と美味しい実がなる植物の種。

 子ども達は、動物の人形を買っていたな。とても精巧で生きているようだ。



 それにしても、このような地に作ってしまうとはな。

 いや、この自然が溢れているからこそ、成り立っているのかもしれんな。

 とりあえず、もう一度みんなで来たいという目標も出来た。

 妻も倹約してお金を貯めるっていったし、私も仕事を頑張ってお給料を稼がないとな。

 子ども達も、今度来るまでに色々勉強すると張り切っていたしな。

 今日も早く寝て、明日の仕事にそなえよう。

 

お読み頂きありがとうございます。

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