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異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第四章 お出掛け編
36/81

第36話は、新たな目標です。

よろしくお願いします。



■ ■ ■ ■ ■



 私達は、ネコミミさんの村から帰ってきた次の日から、早速行動を始めた。

 先ずは、ラミアさん達の家作りから始める事にした。

 とても悲しくて寂しいけど、ラミアさんとハーピーのちびっ子達とは、これから先、ずーっと夢見るテントで暮らせる訳にはいかないからね。

 私達には、この世界の魂を救済をする大切な役目があるから。

 そうしないと、この世界だけじゃなく他の世界まで崩壊しちゃうからね。



■ ■ ■ ■ ■ 



 ラミアさんと一緒にお家を作っている訳だが。

 どんな家を作っているの?……というと、以前は洞窟に住んでいたというラミアさん達と、一緒にレンガの家を作る予定だ。

 鮮やかな赤いレンガじゃなく地味な土色をしたレンガである。

 そうそう何故、森に住んでいて周りにたくさんの木があるのに、それを利用せずにレンガを選んだかというと、頑丈なのもあるけど、レンガの方が以前住んでいた洞窟に色合いや雰囲気が似ているので気分が落ち着くとの理由だそうだ。

 そういえば、夢見るテントの中の壁も土壁だったから、ラミアさん達も住んで違和感がなかったのだろう。

 そんな訳で、先ずはレンガの家を作る為に炉から作る事になった。

 ただ炉でレンガだけを作るのだと、もったいないので、お皿やお茶碗なども作ることも今後考えたい。



 そしてラミアさん達は、寒がりというか気温が低いと動きが鈍くなる体質だから暖炉などがあれば冬場も快適に過ごせると思うので、是非とも作っておきたいところだ。

 まだ何も手をつけてないのに頭の中では、未来図がハッキリと思い浮かんでいる。あとは、実行あるのみだ。



■ ■ ■ ■ ■



 私は、明日をどの様にして生きるかわからない刹那的な生き方もある意味厨ニ的で若いうちは魅力的に感じられる生き方もしれないけど、私は見た目は二十代だけど、精神的にはもう充分立派なお年寄りである。

 そんな訳で老婆心ながら、みんなには、シッカリ将来さきを見据えて堅実というか希望のある人生を歩いてもらって欲しい訳だ。

 ……特にこの世界は刹那的だから、出来ればここにいるラミアさん達から【希望や夢】を発信して欲しいという私の願いだ。

 モチロン私も精一杯頑張るけど、どんなに頑張っても私一人では、出来る事が限られてしまうからね。



■ ■ ■ ■ ■



 それから約一ヶ月が経過した。

 私達の毎日の作業だけど、実はいつも家を作っている訳ではない。

 だいたい家作りは、一ヶ月のうち十日ほどの割合で作っている。

 まあ理由としては、家を作る材料となるレンガを乾かしたりしないといけないし、この森の環境を整えるという大切なお仕事があるからだ。

 この森にも当然、動物など生き物がいるし、木もはえている。

 森の生き物にも魂があるのだから、少しでも良い環境を作って、魂を整えてあげたい。

 この事は、ラミアさんにも教えているので分かってくれている。

 そんな訳で、半分以上は森作りを頑張っている訳だ。

 そうそう、物の運搬をスムーズにする為の道も整備している。

 将来的には、ネコミミさんとこの森を結ぶ街道なんかを作りたいと思っている。


 『地竜街道』というのを考えている。


 当然、盗賊や魔獣などは、一蹴されるので安全に物を運搬出来る訳である。

 ある意味、治安も良くなる効果もあるかもしれない。

 ラミアさんやネコミミさんと話を詰めていきたいな。



■ ■ ■ ■ ■



 ところで、もう一つ大事な事がある。

 云わば避けるに避けられない問題だ。

 それは、私達の旅立ちである。

 ただラミアさんやハーピーのちびっ子達ともすぐに別れないといけないという事もないので、自分達が納得いくまで住む為の家作りをするつもりだ。

 住む所さえきちんと確保出来れば、何とかなりそうだ。

 幸い、この森は竜(恵)が出るという事で地元民しか来ないので安全だ。

 熊などは、ラミアさんの敵ではない。

 ラミアさん達は、水の魔法を使えたりするし力も強いからね。

 あとは、ハーピーのちびっ子達が旅立つ前に大空を自由に飛べるようになって欲しいね。

 そうすれば、ネコミミさんとの交流にも一役かえるしね。



 

 ちなみに、この森を出る日をある程度考えていたりする。

 だいたい三年後のラミアさんやネコミミさん達と会ったあとあたりに考えている。

 みんなで海から帰ってきてから少しゆっくりして、三日後くらいに旅立つ予定だ。

 私としては、今後三年に一度くらいずつ、みんなで集まって、楽しみながら情報交換をしていきたいと思っている。

 この情報交換によって更に、この世界を精神的なもので発展させていきたいのだ。

 ただその為にも、今出来る事をしっかりとやっていきたい。



 そうそう、クリスは連れて行くつもりだ。

 あの子は、大人になるとサラブレッドより大きくなるから乗っけてもらうつもりである。

 恵やお紺は、ハイスペックだから地竜よりも早く走れるからね。

 私は、死なないだけの凡人だから、ネコミミさん達より走ったりするのも当然遅い。

 そして、地竜は振動がすごいので怖いし危ない。

 死ななくても痛いことには変わりない。



■ ■ ■ ■ ■



 そして三年の月日が流れた。

 

 

お読み頂きありがとうございます。

次話は、6/23 11時の予定です。

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