表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第二章 ネコ耳ストーリー
18/81

第18話は、食べ物メモリー。

宜しくお願いします。


■ ■ ■ ■ ■




 【ベガルとソマリSIDE】語り手……ソマリ



 ※ベガルは男の子、ソマリは、女の子です。



 太郎先生が街を出て一週間が経とうとしていました。

 みんなの表情は、相変わらず晴れないご様子です。

 そんなんじゃ、太郎先生が悲しみますよ!

 勿論、私も寂しいです。

 でも、太郎先生にいっぱい思い出を貰ったじゃないですか!

 太郎先生との一番楽しかった思い出は、皆で初めて泊りがけで行った『海』ですかね。

 白い砂浜。エメラルドグリーンの海……。

 そして…………たくさんのお魚。

 お魚パラダイスでした♪



 『皆で釣りをして、お魚を獲って』

 『海に潜ってお魚を獲って』

 『大きな網でお魚を獲って』



 『お魚を焼いて』

 『お魚を煮て』

 『お魚を捌いて』



 あーーー夢の様な一時でしたね。

 とても幸せな半年でした。

 ……えっ、半年?そうですよ。

 他にも山に半年行きましたよ。

 どれも幸せで何事にも代え難い思い出です。

 太郎先生が旅立って寂しいけど、この思い出は色褪せる事なんてありません!



■ ■ ■ ■ ■



 メグタンですか?

 みんなの妹って感じですかね♪

 みんなから好かれて、一緒にいるだけでその場が明るかったですね。

 当然、私も大好きでしたよ♪

 そうそう、お歌が上手でしたね。

 あの子が歌っていると、周りにみんな集まってきましたね。

 ただ、時折歌いながら変なダンスを踊っているのは、どうかと思いましたが……。

 しかも振り付けを教えているのが太郎先生……。

 先生!メグタンをどうしたいんですか?


(多分、歌って踊れる魔法少女にしたいのだと思いますよ……)



■ ■ ■ ■ ■



 私とベガルだけど、私は洋服屋さんに。

 そしてベガルは、道具屋さんになりました。

 私達二人は、テレビを見て物を作る職業に憧れたんです。

 特に私は、可愛いお洋服を見て、いずれはこんなお洋服を作って着てみたいと強く思いました。

 だって、女の子ですもん。

 『可愛いは正義』と誰かが言ってました。

 そしてベガルは、日常に使う物を作っています。

 太郎先生と一緒に住んでいた時の物を自分なりに形にして作っているみたいですね。

 まだまだ私から言うと、甘いですけどね。

 勿論、私もまだまだです。

 将来は、メグタンに着て貰えるような可愛い衣装を作るんですから!



■ ■ ■ ■ ■



 【後日談】語り手……近所の住人。



 この街には、この世界の文明を百年とも二百年とも発達させたという道具と、この世界に可愛い旋風の火付け役となったブランド服『にゃんたってウーマン』の総本店がある。

 その『にゃんたってウーマン』のブランド服は、この世界に不滅の名を轟かせた『魔女メグミーン』が愛用したとされるブランド服だ。

 愛らしさの中にも淑女の嗜み?みたいなものが世の女性達に受け、老いも若きも、庶民から貴族まで愛されるブランド服だ。値段も良心的であり、それもまた、この世界を席巻させた一因であると云われている。

 このブランドの創始者は、孤児であったと伝えられており、それもあってか値段を抑えて売られている。

 その創始者の理念は『可愛いこそ正義である』であり、貴賎に問わず女の子をキレイにさせたい!と生涯言い続けたと云われている。

 またこの創始者は、この服を孤児院に寄贈しており、大人になったら自分で買ってね!と青田買いらしき事もしていたとの事だ。現在も孤児院に寄贈するのが慣わしみたくなっており、それもあってか、庶民からの人気は根強いものである。



 そして、この世界の文明を発達させた物というと『缶詰』である。

 他にも、火を付ける道具ライターや涼しい風を出す道具(扇風機)等、生活を快適にする道具を開発したが、この缶詰には及ばない。

 そして、この缶詰の開発のお陰で、救われた人も多い。

 ちなみに、この世界での売上一位は、ツナ缶である。

 創始者が十年もの歳月をかけ、開発されたというツナ缶。

 このツナ缶の開発には、三つ魚料理店の創業者であるアビとクーンも携わったと云われている。

 その為、今でもこのツナ缶の味は、どの店でも追い抜けない奇跡の味とされている。

 もし、このツナ缶が何らかの原因で消えてしまえば、この世界のネコミミ族の半数はこの世を嘆き、廃人になってしまうとも云われている食べ物だ。

 勿論、私もその一人だ。

 どうもその創始者は、この缶詰に近い物を初めて食べた時の衝撃が忘れられずに、頑張って作ったのだそうだ。

 ……ただ何で他の道具も凄いのに、ツナ缶ばかりが賞賛されるのだろう?やっぱりネコか?ネコがネコである為にツナ缶に執着するのか?

 謎は尽きない……。ただ……美味しいも正義♪

お読み頂きありがとうございます。

次話は、5/9 11時予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ