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異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第二章 ネコ耳ストーリー
17/81

第17話は、グリーンシティストーリー。

宜しくお願いします。

■ ■ ■ ■ ■



 【ラグとベルSIDE】語り手……ラグ



 ※ラグとベルは、男の子です。



 太郎先生と恵ちゃんが先週、旅だった。

 何でも、世直しの旅に出るとの事だ。

 太郎先生曰く『俺は、風来坊……風の向くまま、気の向くまま、旅に生き、旅で死ぬのよ……』ての事だ。それを聞いて、俺とラグは、しびれたね!

 男の生き様を見せて貰った……。そんな感じだ。

 先生は俺とベルに向かって、



『この村を頼んだ』



 そう言われた。

 俺とラグは、誓ったんだ。

 どんな事があってもこの村を守るってさ。

 だから、安心して世直しの旅に出て、この世界の平和を頼みますぜ!



■ ■ ■ ■ ■



 恵ちゃん?

 あの子は、まさに戦乙女って感じだね。

 一回俺とベルが、近くの森で遊んでいたら帰り道が分からなくなった時があった。

 何時の間にか森の奥で迷っていたら、地竜に出くわして『あぁ……、食べられちゃう』って覚悟をしたら、その時に恵ちゃんが、




『みんなのアイドル♪魔女っこメグタンがキラーンと爆誕~!』




 ……って、登場したんだ。

 そしたら、あの地竜が頭を垂れ、出くわしたあの殺気だった雰囲気は吹っ飛んでいたんだよ。

 それだけじゃないよ。

 帰り道は、何とあの地竜に乗って帰ったんだ。

 地竜って、凄い強い魔獣だよ。

 それからあの地竜は、俺達と友達になってくれたんだ。

 他の地竜ともその時から仲良くなれたんだ。

 マジ恵ちゃんは、凄いな!

 だからもうあの森は、安心なんだ。

 食べ物をいっぱい採れるしね。

 そういえば、恵ちゃんって竜なんだよね。

 偶に竜の格好をしているけど、凄く綺麗なんだ。

 地竜と仲良くなれたのも、きっとそうなのかなぁ?

 ただその後、俺達と恵ちゃんは、先生に怒られたけどね。

 恵ちゃん、ごめんよぉ……。



■ ■ ■ ■ ■



 俺とベルは、木こり兼門番になった。

 木こりは、分かるけど何で門番かって?

 言ってくれるな……男の浪漫よ。

 ちなみに、木こり8:門番2だけどね。

 ほぼ木こり……まあそうだけどさ。

 森に行けば、地竜にも会えるしさ。

 あいつ等、結構慣れると可愛くてさ。

 ついつい会いに行っている内に木こりになっちゃたんだよ。

 勿論、木こりの仕事も好きさ。

 あの木を切っている時に無心になれるのがいいのさ。

 そして、木を切ったら新しく木を植えて育ててもいるのさ。

 何でも、木を切りっぱなしじゃいけないだとよ。

 テレビでやっていた。

 森を壊すとすぐに直らないから、気をつけないといけないんだとよ。

 『理想の森の作り方』っていう本を先生に貰って、それを読みながら頑張っているんだ。

 地竜にも協力して貰って、以前より良くなった感じがするんだよね。

 動物も増えたし、果実も前より多く実っているしさ。

 今度、先生が来た時びっくりさせるくらい森を立派にするぞ!

 勿論、門番の仕事もだぞ!

 あれは、絶対に辞めないからな。

 だって、先生に『この村を頼んだ』って俺とラグに託されたんだから!

 そうだ!門を立派に作りたいな。

 よし、ベルに相談だ!



■ ■ ■ ■ ■



 【後日談】語り手……近所の住人。



 この街には、立派な門がある。

 ……というか、この街を囲っているのは城壁だ。

 王都よりも立派である。

 そのおかげで、盗賊や魔獣などの被害など、これまでにただの一度もないそうだ。

 この街を復興した時に、ラグとベルという青年が地竜と一緒に造ったと云われている。

 何でも、テレビ?で見た城壁に心を奪われ、暇な時に地竜と一緒に造ってみたとの事だ。

 テレビ?

 地竜?

 このテレビという単語は、この街を語る上で重要なキーワードになっているが、誰も解明していない。

 そして地竜。

 この街の近くの森に地竜がいる。

 非常に強い魔獣だが、ネコミミ族に対してとても友好的だ。

 話せたりする事はないが、森で迷ったり違う魔獣に襲われたりした時に地竜に助けて貰ったという話がよくある。実は、私も幼い頃、森で迷って乗っけて貰った事がある。

 だからこの街の者は、地竜に対して敬慕の念を抱いている。

 そういえば、昔この近くで戦争が起きた際に、メイドや地竜に乗ったネコミミ族が戦争を起こした両国を蹂躙させて調停させたという逸話があるのだが、本当なのだろうか?

 そして、地竜が住んでいる森。

 今でも『理想の森の作り方』という本を見て実践しているようだ。

 この『理想の森の作り方』は、木こりの狭き世界の中ではバイブル的な物らしく、この本を手に入れたら一流と云われているらしい。

 現にこの森を見に来る者が後を絶たない。

 森の住人のエルフですら、噂を聞いて駆けつけ感嘆したと聞いている。

 その森は、この街の50倍の広さを誇っている。

 何でも始めは、この街と同じくらいの広さだったらしいが……

 ……果たしてどこまで緑化を促進させるのであろうか……

お読み頂きありがとうございます。

次話は、5/8 11時予定です。

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