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異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第一章 ネコ耳族
13/81

第13話は、これまでの事と今後の事。すらいむ。

宜しくお願いします。


 


 私がネコミミさん達と一緒に生活しだして一年が経った。

 今日で、職業案内番組も完結である。

 一年間ありがとう!

 ちなみにこの世界の一年は、360日だ。

 一ヶ月30日で一年で360日。

 春夏秋冬もありだ。

 ……これでお分かり頂けると思うが、職業案内番組は一日二つの職業を紹介してくれる。

 計720種類もの職業を紹介して貰ったのだ。

 次に、マナーの番組は、初級編が終了して、次回から中級編になる。

 このマナー番組だが初級編に関しては、挨拶や家でのお手伝いなど普段、実用する事を中心に教えてくれる番組で、本格的なマナーに関しては中級編からみたいだ。

 おかげで、お手伝いもしてくれるし、この世界での常識も覚えてくれている。

 そうそう、職業案内も次回からなりたい職業の体験実習編というのが始まる。

 気に入った職業をより詳しく教えてくれるらしい。

 凄いです!このテレビ!



 あと、みんなの魂が桃色になった。

 しかも眩しいくらいに輝いている♪

 まるでピンクパールのような輝きだ。

 この前、管理者のお爺さんがみんなの魂の輝きを見て言葉を失っていた。

 何でも、ここまで輝いている魂を見る事なんて滅多にないとの事だ。

 それが、なんと12個も……。

 私は当初、違う所でドンドン魂をキレイにする旅に出たいと思った事はあったが、最近、この世界に何箇所か魂の輝いている人達の住んでいる村というか拠点を作って、そこからこの輝いている人達の手で村を発展させていけばいいのではないか?という考えに至った。

 そうすれば、私がいなくなった後も、この世界が発展していくと思ったからだ。

 この事を管理者のお爺さんに話したら、膝を打って賛成してくれた。



■ ■ ■ ■ ■



 そういえば、先月スライム君を飼った。

 飼ったキッカケは、干からびて死に掛けているスライム君が居たからだ。

 鑑定をしてみると、ほぼ黒に近い灰色だった。

 この子(スライム君)は、絶望の内に死んでしまうかと考えたら悲しくなった。

 そこで、家に持ち帰って水道水を与えてみたところ、飲んでくれたのだ。

 翌日は、経口補水液を与えてみた。

 少し元気になったようだ。

 鑑定したら灰色になっていた。

 次の日は、りんごジュースを与えてみた。

 魂の色が完全に白になった。

 劇的な効果だ。

 何か可愛くなってきたので、撫でたりしてあげると、プルプルと震えて喜んでいるみたいだ。

 翌日も果物の果汁を入れた水を与えた。

 少し淡い桃色になった。

 ……だけどその翌日、スライム君が死んでしまった……

 その日、夢で管理者のお爺さんに会った。

 スライム君の事をお話した。

 話したところ、スライム君の事を調べてくれた。



■ ■ ■ ■ ■



 スライムの寿命は、平均一年くらいとの事だ。

 ……で、スライム君は寿命が終わりかけの時に私と出会ったらしい。

 私と出会わなければ、次に生まれる時は昆虫レベルまで落ちてしまうところ、最後に私と出会い淡くだが桃色になったので、来世は少しランクの高い魔獣若しくは、動物に生まれ変われるとの事だ。

 こちらの世界で転生かどうかは分からないが、生まれ変わるのは確定らしい。

 私としては、少しの悲しみと新しく生まれ変わるスライム君が少しでも幸せに成れるように祈る事くらいしか出来ない。

 ただ、管理者のお爺さんはこの成果に満足をしているようだ。

 そして、私にスライム君が『ありがとう』と伝えておいて……のを聞いて静かに涙をこぼした。

 そうお別れじゃなく、また生まれ変わり続ければ会える可能性があるんだ。

 それまで『またね!スライム君』




 【完け……つ?】






■ ■ ■ ■ ■


 作者SIDE


 ……あやうく、完結してしまいそうになった……。

 まだ魔法少女どころか、魔法すら出ていないのに危なかった。



■ ■ ■ ■ ■



 そうそうスライム君の事をキッカケに皆もペットを飼おうという事になった。

 私は、蟻でも育てようかと思ったが、生憎と見つからなかった。

 毎日、蟻に砂糖でもあげていれば、この世界を簡単に救えると考えたが、そうは問屋が卸さないようだ。

 ただ、そうそうスライムやら魔獣やらが落ちていないので、そこは追々考える事にした。 



■ ■ ■ ■ ■



 話を最初まで戻す。

 ちびっ子達が職業を幾つも選んでその番組を見ると、必然的にテレビの数が足りなくなってしまう。

 それで今日は、家というか『夢見るテント』を変えたいと思う。

 そんな訳でイメージしたのは、昭和時代の木造のアパートだ。

 一人ずつ四畳半の部屋がある。

 部屋には、布団と14型くらいのテレビを置いた。

 テレビは、夜見れないように私がイメージすれば事足りる。

 この夢見るテントに関しては、私のイメージが反映されるのでかなり便利である。

 ちびっ子達に夜更かしは、ダメである。

 ネコミミ少女だけは、ちょこっとだけ見れるようにしてあげた。

 今まで頑張ったご褒美とストレス解消を含めてだ。

 ネコミミ少女にその事を教えてあげたらニマニマと笑い、



「執事さまの出ている番組をお願いします」



 とリクエストとされた。

 残念ながら、そんな番組は、十日に一度しかなかったので、執事の漫画を本棚に入れといてあげた。

 なんかイメージしたら、執事漫画が本棚に出現したのだ!

 あったのか!と私がビックリしたくらいだ。

 漫画も夜更かし出来ないように、時間になったらロックされるようにイメージした。

 その事を伝えたところ、残念そうな顔をしながらも執事文化に触れる事の方が嬉しいらしく、それこそ乙女のような瞳をキラキラいや、ギラギラさせていた。

 ネコミミ少女よ、何処に行く……。



■ ■ ■ ■ ■



 ちなみに恵と私の部屋は、管理人部屋をイメージして十畳と少し大きい。

 そして、皆が集まれるように大きな居間を造った。

 居間には、大きなテレビを置いてある。

 職業のテレビが終わったら、ここでテレビを見てマナーを学び、午前中は勉強をする予定だ。

 そしてトイレ、風呂も以前より少し大きい。

 皆、自分の部屋を持てて、喜んでいる。

 一部悲しんでいる子もいたが、いずれ通る道と伝えたところ納得してくれたようだ。



 そして今年は、少し旅に出たいな。

 臨海学校みたいなのをね。

 夢見るテントは持ち運べるし、もっとこの世界を見たいからね。

お読み頂きありがとうございます。

次話は、5/5 12時予定です。

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