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異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第一章 ネコ耳族
12/81

第12話は、将来を見据えて!です。

宜しくお願いします。


 翌朝、食事を終えたのを見計らって、昨夜寝る前に考えた事を少し話す事にした。

 それは……。

 『将来の夢』についての事だ。

 この子達には、将来を見据えて進んでいって貰いたいと思う。

 もちろん、今すぐに決めろ!っていう訳でもない。

 ただ、今後の道標として少し想像して貰いたいとの事だ。

 その『将来の夢』に関しては一つじゃなく、沢山あって欲しい。

 ……で、その中から大人になったら選んで貰えたらいいと考えている。

 漠然とでいいし、興味本位でいっぱい選んでくれてもいい。

 だって、それだけ選択肢が増えるのだから。

 選択肢が増えるというのは、希望が増える事だと思う。

 今まで、そういった夢を持てる余裕もなかったと思うので今後は、そういった事を持てる時間を作ってあげたいと思う。

 それが、この世界を救う事にもなってくれるんじゃないだろうか?

 ちなみに私の夢は、恵を魔法少女にする事だ。



■ ■ ■ ■ ■



 ……と云う訳で、皆で食後テレビを見る事にした。

 教育番組で放送している異世界バージョンの職業案内番組だ。

 とりあえず、30分程の番組で色々な職業をわかりやすく紹介してくれるテレビなのだ。

 私もちょっと気になっていたので一緒に見てみる事にした。

 だが、これって誰が作っているのだろうか?

 毎回毎回、突っ込所が満載だが誰に言っていいかわからないので大人しく見る事にした。

 ちなみに、今回は初回放送みたいだ。

 全部見る事が確定されていそうだが、毎朝決まった事もないのでいいだろう。

 ……で、今日の職業案内はというと



 『執事とメイド』



 う~ん……

 初回からそう来たか……。

 前話が真面目だったから、どこかで反動がきそうだと思ったが、早くも反動が返ってきたか……。

 とりあえず、見てみるか……。



■ ■ ■ ■ ■



 番組が終わった。

 どんな番組かというと、ちびっ子くらいのお子さんが職業体験をする番組だった。

 教育的番組だけあって、至って真面目だ。

 一緒に見ていたネコミミのちびっ子達も食い入るように見ていた。

 ……その中でも。

 ネコミミ少女の瞳がランランと輝いている。



「執事様……素敵です♪」



 執事に『様』を付けるとは色々問題ありだが、総合的に出来のいい番組だ。

 しかも!

 次の番組は『マナー』についてだ。

 これはいい!さすが教育番組だ。

 流れ的にも丁度いいし、そのままチャンネルを続行する。

 今回は挨拶のようだ。

 この番組は10分の番組らしいので、ちびっ子の集中が切れる前に終わりそうだ。



■ ■ ■ ■ ■



 番組が終わると、早速挨拶の練習をしていた。

 みんな元気良く挨拶しているので、見ているこちら側としても気分がいい。

 その挨拶も終わったので、今日も外で遊ぶ事になった。

 今日も昨日と同じボール遊び。

 みんな泥んこになりながら遊んでいる。

 昨日と同じ遊びだが、昨日よりもはしゃいでいる。

 笑い声も昨日より大きいし、多い。

 恵も一緒に仲間に入れてくれている。

 その恵も大きな声を出して笑ったり泣いたりしている。

 やっぱり子どもは、子ども同士で遊んでいると楽しいと思うし、その方が教育的にもいいと思う。

 色々な子と遊ぶ事によって、色々な考えも出来るようになるしね。

 

 ネコミミ少女は、俺の横で本を読んでいる。

 ネコミミ少女は字が読めないので、俺に教えて貰いながらだけど。

 本は、キャンプの中にあったものだ。

 まだ童話みたいなのを読んでいるが、とても楽しそうだ。

 今読んでいるのは、白雪姫だ。



「リンゴ……怖いです……」



 毒リンゴを食べる箇所を読んだのか、苦手な食べ物が出来てしまいそうだ。

 とりあえず、後で食べさせてあげよう。

 好き嫌いを、味じゃなく童話で出来るとは思わなかった。

 リンゴさんの誤解を解いてあげねばならん。



■ ■ ■ ■ ■



 今日の三時のオヤツは……。



 『アップルパイ』

 『アップルティー』

 『りんごジュース』

 『カットしたりんご』



 ネコミミ少女の為に、林檎いっぱいの三時にしてみた。

 とりあえず、俺が毒味をする。

 ネコミミ少女が小さく『あっ……』と言っているが美味しそうに食べてみせる。

 私が『頂きます』と食べると、ちびっ子達も争うようにして食べている。

 ネコミミ少女の前に、一通り並べて『食べてごらん』と言うと、目う瞑ってアップルパイを一口。



「……美味しい……!」



 そして、アップルティを一口飲んで、



「……幸せ……」



 周りを見ると、ちびっ子達が三時のオヤツを終わらさせ、楽しそうに話している。

 とりあえず、食後30分は動かないでゆっくりするように言ってあるが、5分もしないうちに追いかけっこを始めている。

 私も小さい頃は、同じ事をやっていたので余程ひどくならない限りは、注意しないようにしている。

 ただこれ以上、騒ぎ出したらお尻ペンペンの刑だけどね。



 がたん!



 飲みかけのジュースをこぼしたようだ。

 お尻ペンペンの刑が執行される事になった。



■ ■ ■ ■ ■



 三時のオヤツが終わりみんなで後片付けが終わった。

 今日から、後片付けをみんなでやる事にした。

 ネコミミ少女は林檎が好きになったというか、みんな林檎が好きになった。

 で、お尻ペンペンの刑だが、どうやら私に構って貰っていると勘違いした為か、お尻ペンペン待ちの順番が後ろに出来ていた。

 確かに、あまり痛くならないようにしたのだが、心外である。

 もちろん、お尻ペンペンはしなかったが、次回から見直しが必要になりそうだ。



■ ■ ■ ■ ■



 その後、夕飯まで外で遊んで家(夢見るテント)に戻った。

 今日も、ご飯を食べる前にお風呂に入れる。

 今日の夕飯はメザシの丸干しである。

 一人三匹である。

 みんな魚を見て興奮している。

 早速、頭から丸かじりである。

 カルシウムがいっぱいで育ち盛りにピッタリだ。

 それと、おかかをふりかけたご飯に味噌汁。

 そして、みんなの苦手なお野菜である。

 お残し厳禁である。

 ただ、みんな食べ物の苦労を知っているから、注意されなくてもちゃんと食べる。

 素晴らしい事である。



 ご飯を食べたら、童話の本を寝室で聞かせる事にした。

 みんな、お話は大好きである。

 寝る準備をして、寝室に集まる。

 今日から一日一話を寝る前に話してあげる事したのだ。

 途中、質問などで色々なところへ話しがとぶが、丁寧に答えてあげる。

 時に、みんなで一緒に考えたりしながら楽しい時間をこれから過ごす事になったのだ。



 ちなみに今日は『浦島太郎』の話だった。

 今回の質問は、海って何?だった。

 結果、今度みんなで海に行こうという結論になったが、その時が楽しみだね。

 

お読み頂きありがとうございます。

次話は、5/5 0時の予定です。

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