出会い
最初は少しギャグ強めですが後々いい話っぽくできるようにしますのでよろしくお願いします。
「暑い・・・」
こんなことを言っても誰も反応しないそれがおれの世界。
なぜなのかそんなのわかってる。
だって・・ぼっちだもん。
「高校デビューしてやるぜええええ」
そんなことを言って入学したものの結局一人も友達はできなかった。
今7月だよ、いつ友達できんの?むりでしょ。
おもえば小学校の時からだった、いつも気が付けば周りに人はいなかった。大抵無視される。まるで着脱不可能な石ころ帽子を着けられているかのようだ。マジ助けてよドラ○もん・・・。
1度むしろこれは特技じゃね?と思いバスケ部に入った、もちろんとある漫画の影が薄い子に影響されてだ。結果はもちろんひどかった。てか味方にすら相手にされなかったよ、どういうこと?しかもおれ普通に運動できないし・・・。もちろん一か月もせず退部したよ。
そんなこんなでいつも一人なおれは今日も一人で佇んでいる。
「たのしそうだなぁ」
当然友達もほしい、しかしこの謎スキルがある限り無理だろう。中学の時は一匹狼も気取ったよ。
「俺は馴れ合いなんて嫌いだ、群れなど弱者の作るもの。ふふふ・・」
など言っていた。もちろんスキルのおかげで完全スルーさ、それはそれで悲しかったが。
「はぁ帰るか」
もちろん帰りも一人。今更慣れっこだがな。学校から家まで電車で十分と徒歩5分
「ただいまー」
親も共働きで一人っ子なので家には誰もいないはずだが一応言ってみる。
「お帰りなさいご主人様」
そうそうメイドさんがいたいた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
「どうしたんですか?ご主人様?」
「すみません間違えましたあああああああああ」
あわててドアを閉める。俺の家はそんなに裕福じゃないメイドなんているわけないんだ。落ち着いて表札を見るしかしそこには俺の名字である 山ノ瀬 という文字がある。
「間違ってないだと・・・」
「はい、そうですよ。ここは間違いなくご主人様の家です。」
あれの独り言に返してくれたのはあのメイドさんだった。しかしおかしい、ドアはあいてないどこから出たのか、それは彼女を見ればわかった。2階から降りてきたのだ。なんでわかったのかって?それは彼女に翼があったから・・・
「・・・・・・・・・・・・・・ええええええええええ」
「申し遅れましたね私はご主人様を助けるために天界からきたんです。いわば天使ですかね」
「えーと、天使さんが僕に何の用ですか?」
「あれ、思ったより驚かれないんですね。まぁそこは置いといて私は今日からご主人様に仕えることになりました。これからよろしくします。」
何だこれは。もう何でもいい、新手の詐欺でも、おれを暗殺しに来たアサシンでもいい。こんなかわいい子にご主人様って言われてこの世界に未練があるか?いやない(断言)もういいやここで死んでも・・・
「それと、言い忘れてましたけどご主人様の寿命はあともって十日ですよ」
彼女は微笑みながらそう言った。
「ええええええええええええええええええええええ」
さっきからええええしか言ってねえなおれ、確かに死んでもいいって知ったけどさ。
「ご主人様は自分が人と違うことがあると思いませんでしたか?」
「いや、中二の時はおれの名前はクロノス・・時を司りし神なんていってたけど今は正常だよ?」
「ご主人様の中二全開のエピソードはいいんです。たとえばほかの人に相手にされなかったりないですか?」
「それならいやというほどあるな。でもなんでそれがおれの余命に関係すんだ?」
「ご主人様はこの世界にどうやって生命が誕生したと思いますか?」
「それは・・・さあ?」
「この世界には生命の根源となるエネルギーがあるんです。それはすべての生き物が生まれもって授かりしもので、個々によって量が変わりますこれが尽きると生き物は生命が維持できず死んでしまいます。」
「だからそれがおれと何の関係があるんだ?」
「これはすなわち生命の根幹ですよ、これが多ければ多いほどその人は生き物としての覇気が大きいということです。つまり影が濃いんです。たとえば有名なアイドルグループの中に『なんでこれがアイドルやれんだ?学校にもっとかわいい子いるぞ』ていうこいますよね、そういう子はこの生命エネルギーが多いんです。」
若干の問題発言はスルーして俺は質問する。
「でも、別に有名人だからと言って長生きはしないだろう?」
「それには理由があります。肉体がもたないからです。たとえば酸素はほぼすべての生命が必要としてこれがないと生きていけないですよね?でも、酸素がどんなにあっても寿命は来てしまいます。それと一緒です。」
「なるほど、まあ大体分かった。つまりおれは生命エネルギーが少ないが故に影も薄くそろそろ死ぬと、でもお前は助けに来たって言ったよな?それはどういうことだ?」
「はい。まあ一度見てもらったほうが早いですね」
そういうと彼女は片手を掲げた。そしたらどういうことかよくある感じの魔方陣が頭上にでき、おれと彼女に振ってきた。
「ちょまっ」
逃げる暇もなく俺たちは光に包まれた。
それからどんだけたっただろう、目を開けるとそこは異世界だった。
「ですよねー。」
思わず声が出ていた。