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感情デイズ。

ピッ...ピッ...ピッ...

ぼんやりと目を覚ますと、真っ白な天井が見えた。腕には点滴と管が繋がっていて、管は機械へ点滴は天井からぶら下がっていた。

わたし、どうしたんだっけ?

そんなことを考えていると、白衣を着た医師が入ってきて気がついた?と優しげに話しかけた。

頷くと、医師は話しはじめた。

「...君は事故に遭ってここに運ばれた。そして、とある病気を発症した。病名はmetachrosis(メタクロシス)。体色変異の病気だ。」

「体色変異...?」

「君は感情によって身体の色が変わる病気になったんだ。」

「私が...」

「死ぬような病気ではないが...感情次第では変異したままの可能性もあるだろう。」

「.....」

「しばらくはこの病棟にいることになるだろうけれど...私と一緒にゆっくり治していこう」

はい、と言うとにこりと笑い、医師は出て行った。再び病室内が静かになる。

ふと手を見つめると色が変わり始めていた。

「っ!?手が...黒い!?」

黒くなった手はそのまま広がり腕を黒く染めあげた。

「な...にこれ...っ!?」

ーオマエハヤミダ。ヤミナンダ。カンジョウノママニカイホウセヨ。ー

「...私は闇...」

ベッドから起き上がり、窓を開けるとものすごい風がふいた。

そして真っ黒い服を来た青年が空から降りてきた。青年は丁寧にお辞儀をすると口を開いた。

「はじめまして、姫。やっと会えたね。」

「あなたは...?」

「わたくしは貴女の感情の一部です。黒狗(こく)と申します。姫をお迎えに上がりました。」

「迎え...って...どこへ...」

「わたくしは貴女の闇の感情から生まれたのです。姫、闇の国へ行きましょう、わたくしとともに」

「意味わかんないしっ...帰って!消えてよ!」

窓をバタンと閉めてカーテンをしめるとそのまま布団へもぐった。

「なんなの...」

後に私の感情から次々と黒狗のようなものが生まれるとはこのときまだわからなかったのだった。

はい、星空です。久しぶりに投稿しました。連載作品ではありませんが後に連載作品になる予定です。感情デイズ、よろしくお願いします。

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